上 下
126 / 577
第六楽章 北浜高校の夏合宿

指が動かない

しおりを挟む
「うーん。もう一回やってみよっか!」

桃葉先生は悩みながらも指導している。

この言葉でもうすでにお腹いっぱいだ。
クラリネットを吹いている私、百瀬梓はひたすらに
譜面と睨み合いっこをしていた。

それは隣にいる、中山先輩と内山先輩も。

連符はあまり得意ではない。
中学の時からクラリネットを吹いているが
やはり指を早く動かすのはまだぎこちない。
中日吹の時はとにかく一生懸命練習していた。

昨日の雨宮くんは夕飯を食べたあとに
すぐに練習に行った。別にそれに影響されたわけじゃないが私だって上手くなりたい。

「暑い、、」

右手でうちわの代わりにパタパタ風を起こす。
あまり風は来ないけどないよりマシだ。

「全体的にすごくよくなってるよ。でもここは3人で一つ。間違えたらすぐわかるからね。」

「はい!」

クラリネットの3人は返事をする。

「あのここもう少し音量上げるべきですか?」

すると夏木先輩は桃葉先生に質問する。

「そうだね、、できたらそっちの方がいいかな。」

えっ?まだ音量上げるの?

梓は心の中で思ってしまった。
まだついてくのがやっとなのに。

「じゃあもう一回!」

桃葉先生は右手をあげ指揮を構える。


私大丈夫かな、、、。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

処理中です...