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第六楽章 北浜高校の夏合宿
朝日のなかで
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ん、よく寝た。
周りを見る。雨宮は自分のスマホを見て時間を確認する。まだ朝5時半、少し早く目が覚めてしまった。
愛斗や金子、大海を起こさないように部屋を出る。
洗面所で顔を洗う。
するとフルートの音が外から聞こえてきた。
その音につられて外に出るとまだ夏の朝の涼しい風が雨宮を包み込む。
外のベンチに座って吹いてるのは小林だった。
吹いているのは自由曲「星の旅」のソロ。
中日吹のときよりさらに上手くなってるように聞こえる。いい姿勢で綺麗な音程で
朝日の光がフルートに反射して輝いている。
小林は吹き終わると一息つきこちらを見て雨宮に気づく。
「あっおはよう」
「おう、おはよう。」
雨宮は小林に近づき小林から見て右斜めに立つ。
「ソロどう?」
「うん、昨日から百瀬先生に練習見てもらってるよ。」
「そうか、、」
「うん、、」
小林はフルートを自分が持っていた楽器拭きで綺麗にし始める。
「そういえばさ、再オーディションやることになった。」
「えっ?」
「ソロのオーディション、フルートだけ。
野末先輩が栗本先生に直接言ったらしい。」
「そうなの?」
「うん、最終日に。」
「そうなんだ、じゃあ頑張らないと。」
「ねぇ、雨宮くんは僕が選ばれても不満はない?」
小林は雨宮を見つめる。
先輩からソロを奪う。そのことに小林はどう思ってるのか?
「うん、、、それが栗本先生の選んだことなら。」
「そうだよね!」
小林はベンチから席を立つ。
「さぁみんなそろそろ起こそう。一年生だけ遅れるの嫌だし。」
「うん。」
小林はみんなが寝てる部屋に向かって歩き出す。それに追うような形で雨宮も小林についていく。
雨宮はソロのオーディションに対して
少し不安が膨らむ一方だった。
周りを見る。雨宮は自分のスマホを見て時間を確認する。まだ朝5時半、少し早く目が覚めてしまった。
愛斗や金子、大海を起こさないように部屋を出る。
洗面所で顔を洗う。
するとフルートの音が外から聞こえてきた。
その音につられて外に出るとまだ夏の朝の涼しい風が雨宮を包み込む。
外のベンチに座って吹いてるのは小林だった。
吹いているのは自由曲「星の旅」のソロ。
中日吹のときよりさらに上手くなってるように聞こえる。いい姿勢で綺麗な音程で
朝日の光がフルートに反射して輝いている。
小林は吹き終わると一息つきこちらを見て雨宮に気づく。
「あっおはよう」
「おう、おはよう。」
雨宮は小林に近づき小林から見て右斜めに立つ。
「ソロどう?」
「うん、昨日から百瀬先生に練習見てもらってるよ。」
「そうか、、」
「うん、、」
小林はフルートを自分が持っていた楽器拭きで綺麗にし始める。
「そういえばさ、再オーディションやることになった。」
「えっ?」
「ソロのオーディション、フルートだけ。
野末先輩が栗本先生に直接言ったらしい。」
「そうなの?」
「うん、最終日に。」
「そうなんだ、じゃあ頑張らないと。」
「ねぇ、雨宮くんは僕が選ばれても不満はない?」
小林は雨宮を見つめる。
先輩からソロを奪う。そのことに小林はどう思ってるのか?
「うん、、、それが栗本先生の選んだことなら。」
「そうだよね!」
小林はベンチから席を立つ。
「さぁみんなそろそろ起こそう。一年生だけ遅れるの嫌だし。」
「うん。」
小林はみんなが寝てる部屋に向かって歩き出す。それに追うような形で雨宮も小林についていく。
雨宮はソロのオーディションに対して
少し不安が膨らむ一方だった。
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