上 下
111 / 577
第六楽章 北浜高校の夏合宿

いきなり波乱の幕開け?

しおりを挟む
基礎練を全体で行い、課題曲と自由曲を通した。演奏自体は悪くないが中日吹のような迫力はなかったような気がする。

「はい。では改めてまだまだ全然ダメ。」 

グサっ!!!!

「低音はまず音が聞こえない。しっかり支えないといけないよ。特にチューバ。俺がなんの楽器してるかわかるよね。」

栗本先生はチューバに目を向ける。
それに気づいたのかチューバの男3人。

斉藤先輩と前田先輩と谷川先輩は
背筋をピンとする。

「はい!!」

「コントラバスも低音と合わせる。
他にもパーカッションはリズムを刻むこと。」

「はい!」

「あのーちょっといい?」

すると、志柿先生は手を挙げた。

「ん?志柿先生どうぞ。」

すると志柿先生は喋り出す。

「うん。みんな表情くらいよ~。
みんなどんな気持ちで吹いてるの?
ねぇ、クラリネットのえーと名前は、。」

志柿先生はクラリネットの部員を見つめる。

「はい。中山夏木です。」

「じゃあ夏木さん、君はこの曲どうやって吹いてるの?」

「えーと、元気よく!軽やか、、にですかね?」

「そうでしょ?!だったらそれっぽく吹かなくちゃ。」

「はい。」

「みんなーもっと元気よくね。ちゃんと吹かなきゃダメですよ!」

「ははは!」部員全員が笑う。

元気よく志柿先生は答える。

「私からもいいですか?」

すると桃葉先生も手を挙げる。

「はい。」

部員全員で返事をする。

「私は良いと思いました。みんなとっても良い演奏でした。ですが私はやっぱりフルート専門なので木管をメインに聞いてしまうのですが全体的にメロディーの方が気になりますね。それぞれがまとまってない。」

「う、」バスクラリネットの名瀬先輩は心当たりがあるようだ。

「やはり私は連符が気になります。十六分音符の動きとかかな。
あとはソロ。フルートもアルトサックスももっと上手くなれると思います!」

桃葉先生は綺麗な顔でニコッと笑う。

「はい。」

「そうですね。改めて課題も含めてたくさん見つかったな。では今日からの予定を発表をしようかな。」

すると栗本先生は席を立つ。

「今から三日間。全体練習を行いません。」


「え?えええええーーーーーー!!!!!」


え、全体練習やらないの、。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

処理中です...