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第六楽章 北浜高校の夏合宿
栗本先生の仲間
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「よーし、全員揃ったな。」
部長の中畑先輩はみんなに呼びかける。
部員全員で準備をし、
いつもの合奏隊系に席につく。
「よし、じゃあバス移動お疲れ様ね。
では改めて今日から五日間のスケジュールを発表しようかな。これ回して。」
栗本先生は前の席にいるフルート、クラリネットに紙を渡す。それを後ろに配る。
雨宮は紙を確認する。
書いてある内容を見た感じほぼ練習だ。
朝7時起床。それから朝食、
午前練習をして昼飯を取り夕方まで練習して夕食、
そしてミーティング。
「練習内容は全体練習、個人練習を交互に挟むかな。あとは木管、金管、パーカッション、あと楽器ごとに見たりするから。」
「はい!」
「きつかったらいつでも甘えていいんだよ。雨宮くん。」
隣の席の篠宮先輩は雨宮に喋りかける。
「やめてください。」
この人、いつもからかってくる。
「じゃあ練習に移る前に、指導してくださる先生を紹介するよ。入ってきて!」
扉がガラガラっと音を立てて開く。
入ってきた人は年齢が栗本と一緒くらいで体格の良い男の人と、背筋がすらっとしていてとても綺麗で美人な女の人がみんなの前に立つ。
「え、、めっちゃ美人。」
「綺麗ー。」
「うわっイケメン。」
部員がヒソヒソと小さな声で喋る。
「ん?、、、あ!」と雨宮は驚いた。
「ん?、、お!」と体格の良い男の人はそれに気づいたのか雨宮の方を見て微笑む。
なんと合宿の朝にぶつかってしまった人だった。
「えーと、今回は合宿をサポートしてくれる先生方です。」
すると男の先生が元気よく笑顔で喋り始めた。
「志柿広大です!栗本くんとは大学が同期で、トロンボーンをやってます!」
「トロンボーン!やったぁ!」
優実は嬉しそうだ。
「栗本くん怖いでしょ。僕なんか毎回、、」
「志柿先生。どうでもいいですよ。」
栗本先生がじろっと睨む。
「う、まぁよろしく!僕は金管を中心に見させてもらうから、よろしく!」
親指を立ててグッジョブポーズをする。
部員全員で拍手する。
「では、私からも。
今回、指導させて貰います。桃葉直美です。
大学で栗本先生と志柿先生の後輩だったんです。担当はフルートやらせてもらってます。」
「美人、、!」
「綺麗。」
女子部員が次々と小さな声でつぶやく。
「桃葉先生は今回、ソロの指導に当たってもらいます。あと木管楽器の指導もしてもらいます。」
「はい!」と部員全員で返事をする。
外部の先生から指導してもらえることは
そうそうない。これはかなり貴重なんじゃないかな。
でも栗本先生にこんな人脈があったなんて。
「あれー。なんか僕より返事を元気じゃない?」
「そんなことないですよ。志柿先生、よろしく頼みますよ。」
「う、、プレッシャーすごいな、」
「ははは、」
部員全員は栗本先生と志柿先生のやり取りに笑ってしまう。
「ではまず、基礎練やって課題曲と自由曲をやろう。」
「はい!」
改めて新しい先生を迎えて五日間の合宿。
雨宮はぎゅっとホルンを握った。
部長の中畑先輩はみんなに呼びかける。
部員全員で準備をし、
いつもの合奏隊系に席につく。
「よし、じゃあバス移動お疲れ様ね。
では改めて今日から五日間のスケジュールを発表しようかな。これ回して。」
栗本先生は前の席にいるフルート、クラリネットに紙を渡す。それを後ろに配る。
雨宮は紙を確認する。
書いてある内容を見た感じほぼ練習だ。
朝7時起床。それから朝食、
午前練習をして昼飯を取り夕方まで練習して夕食、
そしてミーティング。
「練習内容は全体練習、個人練習を交互に挟むかな。あとは木管、金管、パーカッション、あと楽器ごとに見たりするから。」
「はい!」
「きつかったらいつでも甘えていいんだよ。雨宮くん。」
隣の席の篠宮先輩は雨宮に喋りかける。
「やめてください。」
この人、いつもからかってくる。
「じゃあ練習に移る前に、指導してくださる先生を紹介するよ。入ってきて!」
扉がガラガラっと音を立てて開く。
入ってきた人は年齢が栗本と一緒くらいで体格の良い男の人と、背筋がすらっとしていてとても綺麗で美人な女の人がみんなの前に立つ。
「え、、めっちゃ美人。」
「綺麗ー。」
「うわっイケメン。」
部員がヒソヒソと小さな声で喋る。
「ん?、、、あ!」と雨宮は驚いた。
「ん?、、お!」と体格の良い男の人はそれに気づいたのか雨宮の方を見て微笑む。
なんと合宿の朝にぶつかってしまった人だった。
「えーと、今回は合宿をサポートしてくれる先生方です。」
すると男の先生が元気よく笑顔で喋り始めた。
「志柿広大です!栗本くんとは大学が同期で、トロンボーンをやってます!」
「トロンボーン!やったぁ!」
優実は嬉しそうだ。
「栗本くん怖いでしょ。僕なんか毎回、、」
「志柿先生。どうでもいいですよ。」
栗本先生がじろっと睨む。
「う、まぁよろしく!僕は金管を中心に見させてもらうから、よろしく!」
親指を立ててグッジョブポーズをする。
部員全員で拍手する。
「では、私からも。
今回、指導させて貰います。桃葉直美です。
大学で栗本先生と志柿先生の後輩だったんです。担当はフルートやらせてもらってます。」
「美人、、!」
「綺麗。」
女子部員が次々と小さな声でつぶやく。
「桃葉先生は今回、ソロの指導に当たってもらいます。あと木管楽器の指導もしてもらいます。」
「はい!」と部員全員で返事をする。
外部の先生から指導してもらえることは
そうそうない。これはかなり貴重なんじゃないかな。
でも栗本先生にこんな人脈があったなんて。
「あれー。なんか僕より返事を元気じゃない?」
「そんなことないですよ。志柿先生、よろしく頼みますよ。」
「う、、プレッシャーすごいな、」
「ははは、」
部員全員は栗本先生と志柿先生のやり取りに笑ってしまう。
「ではまず、基礎練やって課題曲と自由曲をやろう。」
「はい!」
改めて新しい先生を迎えて五日間の合宿。
雨宮はぎゅっとホルンを握った。
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