あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第六楽章 北浜高校の夏合宿

合宿へようこそ

「ついた。」

富士市に着いた。雨宮たちの住んでるところより少し田舎だが空気が綺麗だ｡
富士山の近くなのもあるのだろうか。

周りは畑に囲まれており
駐車場から見えるところに建物がある。

学校のような建物で小さな音楽ホール的なものがあり、
民宿のようなのと合体している。


「あーー！！！あれ、もしかして富士山！」

大海は指を刺して
ワクワクしながら雨宮に聞く｡

「あっいや、あれは普通の山だね。右に見える白く被ってるのが富士山。」

「ねぇあまっちもしかしてここの畑ってトウモロコシ畑？」

「いや、ただの茶畑だね｡」

「わっはあああああ」と野俣先輩と鈴木優先輩はお腹を抱えて笑っていた｡

ツッコミを入れるこちらも恥ずかしい｡

「うおおおおおおおおお。」

時田先輩、谷川先輩、日明先輩が叫んでいる。


「お前らうるさい！！！！」と中畑先輩は怒る｡

「はいはい。まぁまぁ、テンション上がるよね｡ここにくれば｡」

栗本先生は建物の方を見る｡
見た感じ、野外活動センターのような｡
市が運営しているのだろうか？

「全員荷物運べ｡入るぞ｡」

「はい！」

雨宮は荷物を持ち建物の中に入ろうとする｡

すると、隣に小林が話しかけてくる。

「それ、持つよ。」

「おう。ありがとう｡」

2人で建物に入る。


「合宿、頑張ろう。」と小林｡

「当然！」

雨宮は決心した｡