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第六楽章 北浜高校の夏合宿

いざ富士合宿へ

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朝6時前。
北浜高校は静まりかえっていた。
それもそのはず
夏休みでまだ生徒も誰もいない。
朝の空気が静けさともに雨宮を包み込む。

そのまま雨宮は部室に向かう。

「おはよう洸。」

後ろから呼びかけられたので
そのまま振り向く。

「なんだ若菜か。」

「なんだじゃないでしょ。ちゃんと寝た?」

「まぁバスの中でも一回寝るつもり。2時間くらいは東名乗るだろ?」

「まぁバス酔いだけはしないでよ?」

「はいはい。朝花ちゃんは?一緒じゃないの?」

「自動販売機で飲み物買ってくるって。
もう少しで来ると思うけど。」

「そうか。」

2人は部室へ歩いていく。

最近、だいぶ喋れるようになった気がする。
なんというか友達?

クラスメイトでもないし、なんで言えばいいんだろうか。

ライバルっと言っても若菜の実力は圧倒的すぎるし尊敬する存在、といってもこいつを
認めるのは洸自身まだ認めたくはない。

この前の勉強会で金子に言われてから
なんか意識してしまう。

別に好きでもないが嫌いというわけではない。

「そういえばまた大会終わったらどこかいきたいな」

「え?あーうん。そうだね。」

突然話を振られたのか若菜は
雨宮がいる違う方向に首を向けて返事をする。

まぁどうでもいいか。と思いそのまま2人で部室に行こうと思った雨宮だったが、

「私、日本の夏祭り行ったことないから行きたいんだよね。」

若菜はつぶやいた。

「え?あ、あぁ。じゃあいく?」

「う、うん。」


すると遠くから隠れて聞いていた大海は

「あいつら、もう付き合った方がいいんじゃないか?」

「うん。そうだね。」

と小林もつぶやく。

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