上 下
106 / 493
第六楽章 北浜高校の夏合宿

いざ富士合宿へ

しおりを挟む
朝6時前。
北浜高校は静まりかえっていた。
それもそのはず
夏休みでまだ生徒も誰もいない。
朝の空気が静けさともに雨宮を包み込む。

そのまま雨宮は部室に向かう。

「おはよう洸。」

後ろから呼びかけられたので
そのまま振り向く。

「なんだ若菜か。」

「なんだじゃないでしょ。ちゃんと寝た?」

「まぁバスの中でも一回寝るつもり。2時間くらいは東名乗るだろ?」

「まぁバス酔いだけはしないでよ?」

「はいはい。朝花ちゃんは?一緒じゃないの?」

「自動販売機で飲み物買ってくるって。
もう少しで来ると思うけど。」

「そうか。」

2人は部室へ歩いていく。

最近、だいぶ喋れるようになった気がする。
なんというか友達?

クラスメイトでもないし、なんで言えばいいんだろうか。

ライバルっと言っても若菜の実力は圧倒的すぎるし尊敬する存在、といってもこいつを
認めるのは洸自身まだ認めたくはない。

この前の勉強会で金子に言われてから
なんか意識してしまう。

別に好きでもないが嫌いというわけではない。

「そういえばまた大会終わったらどこかいきたいな」

「え?あーうん。そうだね。」

突然話を振られたのか若菜は
雨宮がいる違う方向に首を向けて返事をする。

まぁどうでもいいか。と思いそのまま2人で部室に行こうと思った雨宮だったが、

「私、日本の夏祭り行ったことないから行きたいんだよね。」

若菜はつぶやいた。

「え?あ、あぁ。じゃあいく?」

「う、うん。」


すると遠くから隠れて聞いていた大海は

「あいつら、もう付き合った方がいいんじゃないか?」

「うん。そうだね。」

と小林もつぶやく。

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

私の彼氏はどうやら呪物のようです

ホラー / 連載中 24h.ポイント:298pt お気に入り:17

推しの完璧超人お兄様になっちゃった

BL / 連載中 24h.ポイント:4,075pt お気に入り:1,457

桜川の四季

青春 / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:1

明日はちゃんと、君のいない右側を歩いてく。

青春 / 連載中 24h.ポイント:370pt お気に入り:1

傷物にされた私は幸せを掴む

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:5,894pt お気に入り:277

FRIENDS

青春 / 連載中 24h.ポイント:285pt お気に入り:0

★駅伝むすめバンビ

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:398pt お気に入り:8

処理中です...