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第五楽章 北浜高校のリベンジの夏

テスト発表

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「じゃあ名前呼ばれたやつからな。」と中島先生がクラス全員に呼びかける。

「はーい。」

順番に呼ばれていく。
みんなが自分の答案を確認する。
雨宮は答案を確認する。予想していた点数より高くて嬉しかった。みんなで勉強会した甲斐があった。

席に座って隣の若菜の答案をチラッと見る。

当たり前のように満点をとっておりレベルの違いを見せつけられた。なぜ若菜はこんなに勉強できるのだろうか。

「洸は数学80点か。すごいじゃん。」

「いや、満点の人に言われても嬉しくないんだけど」

「テストどうだった?」
と聞いてきたのは小林。
チラッと小林の答案を見る。ほとんど丸が付いており98点のテスト答案が見える。

今回はクラス上位狙いたいけど
学年1位と2位がこのクラスにいるからな。
それが吹奏楽部ってのが嫌なんだが。

「何で話しかけてくるんだよ、それより問題は。」

チラッと教卓の前で答案をもらっている
大海を見た。暗い顔をしてこちらに戻ってくる。

ごくりと唾を飲む。
3人とも大海を見る。

「ど、どうだった?」と雨宮は恐る恐る大海に聞く。

「、、、、」

「おい。」

3人は恐る恐る答案を見る。





そして放課後、部活の時間になった。
部長の中畑先輩はものすごく怖い顔で5人に呼びかける。


「じゃあ問題児5人。答案を見せてみろ。」

「はい。」

「じゃあ二年生3人。」

二年生の先輩たちは答案を見せる。

「これが俺たちの実力だぜ!」

3人は答案をを見せる。

「赤点ギリギリか。でもなんとか大丈夫だな。」

「なに自信満々に言ってんの。3人とも数学44点ってどうしたらそんな点数取れるの。」

篠宮先輩は呆れていた。ちなみに篠宮先輩は全教科ほぼ満点。この人天才すぎる。

「うっ、」

「グサっ」

「がはっ」

「さてとあと一年生だけどどうだった?優実さんは?」

「は、はい。」

優実は答案を見せる。

「ふむ、、なんとか大丈夫か。」

「はい。お世話かけました。」

「さてと最後は、」

大海は答案を中畑先輩に渡す。

「え、」

「どうしたんですか?部長。」と縦石先輩は中畑先輩に聞く。

中畑先輩は固まっていた。
みんなで覗き込む。雨宮、小林、若菜以外は。

「えええええええええええ。」
部員全員は驚く。それもそのはず。

「国語80点、数学85点、歴史83点、他も全部80点以上だ。」

「なんでぇえええーー」

「いや、それは俺も知りたいんですけど」
と大海は言う。

「こっちのセリフだよ。」と雨宮。

「全く。ちゃんとやればできるんだから」
と若菜は呆れていた。

「まぁなんとかなったな。これで富士合宿もいけるぞ。」と時田先輩。

「いやお前が言うな。」と二年生の先輩はツッコミを入れる。

「よし、じゃあ合宿まで時間はあるからな練習練習。」


「はい!!!!」

部員全員が返事をする。だけど今日は5人が一番返事の声が大きかった。

解放されたのだろうか。








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