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第四楽章 中部日本吹奏楽コンクール

あと一歩だった。

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北浜高校はコンクール会場の外に出ていた。
中畑先輩と篠宮先輩が戻ってきてみんなを集めた。
周りを見ると泣いている先輩が多かった。
早乙女先輩、野末先輩。

縦横コンビの縦石先輩も横山先輩もうなだれていた。普段厳しい2人だがこの大会にかけていた気持ちは強かったのだろうか。

一年生もみんなショックみたいで完全にテンションが下がっていた。
誰のせいでもない。でもそれを誰にもぶつけられない。そんなもどかしい気持ちと悔しい感情が混じっているのだろう。

金賞だった。最高の評価。
だが東海大会に行けない。

「はいはい。みんなしょぼくれちゃいけないよ。」
と中畑先輩がみんなに声をかける。

すると栗本先生は結果が書いてある紙を見てい喋り出した。

「結果は金賞。だけどよく頑張った。一年生も初心者もいてこの結果はいいと思う。でも向こうが上手かった。ただそれだけ。順位を見るとね北浜は4位だった。あと一歩だった。」

栗本先生の持ってる結果発表の紙を見させてもらうと1位、菊川。2位、砂山。
3位、静名そして4位に北浜の名前があった。

「はいはい。泣いてもしょうがない。まだこれで終わりじゃないよ。次はもう8月には全国日本吹奏楽コンクールが待ってるよ。」

「私たちは最高の演奏をした。金賞なんて10年くらい取れてなかったんだから。」

「はい。」泣きながら返事をする部員とテンションが下がった返事をの二つが聞こえる。

「明日は月曜日だけど部活は休み。今日はゆっくり休んで。また火曜日から練習再開しましょう。」


「はい。」部員全員で返事をする。



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