あの音になりたい! 北浜高校吹奏楽部へようこそ!

コウ

文字の大きさ
上 下
57 / 625
第四楽章 中部日本吹奏楽コンクール

2人で

しおりを挟む
連休が終わって1週間、中部日本吹奏楽部コンクールが近いため全体で練習していた。
今日は栗本先生の合奏練習のためひたすら課題曲と自由曲を中心に練習する。

雨宮の演奏するパートはホルンの2nd。
先日栗本先生から全員にどこを演奏するか
それぞれ発表された。篠宮先輩が1st。
吹奏楽部は楽器ごとにそれぞれ演奏するが音が高音を吹く人、低音を吹く人など分けられている。強豪校ではオーディションというものがありソロや目立つパートを先生が決めるというものもある。

運動部でいうレギュラー争い的なものだ。
雨宮は高音の1stの譜面を吹きたかったのだが先生の指示なので仕方がない。
また中日吹が終わった後に吹けるタイミングはいくらでもあるだろう。

「はい。本番まで1ヶ月。ひたすら繰り返すしかないね。また来週、もう一度曲を完成していこう。一年生もなるべく吹けるところを増やしていきましょう。以上です。」

「では起立。」部長が号令をかける。

「ありがとうございました。」

全員がそれぞれ楽器を片付けたり
残って練習やら自由になる。

雨宮も楽器を片付けながら小林の方を見る。
この前は駅前コンサートに成り行きで誘ってしまったが普段あまり喋ってない人と行くのは正直言って雨宮は気が乗らない。まぁ行けば案外楽しいと思うのだが。

やっぱり見つからないように帰ろうかな。
と思ったその時
「よし。いこうか。」と小林が声をかける。

「おっおう。俺も準備できた。」
と雨宮は返事をする。

2人で部室を出る。
チラッと周りを見たが半分くらいの部員が残っていた。

雨宮はいつも残って練習するが篠宮先輩は
すぐ帰宅してしまう。何か特別な事情でもあるのだろうか。
まぁ三年生だし受験もあるし勉強で忙しいんだろう。

雨宮と小林は2人で学校の自転車小屋まで歩く。最近、雨宮は自転車通学を始めた。
最初はバスで通学していたが
お金がかかるし人混みが嫌だったので自転車に切り替えた。

「じゃあいこうか。」と小林が雨宮に声をかける。

「うん。」

着くまで何か話題を出さなくては。







しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』

コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ” (全20話)の続編。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211 男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は? そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。 格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

鷹鷲高校執事科

三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。 東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。 物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。 各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。 表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...