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第四楽章 中部日本吹奏楽コンクール
駅前コンサートを見に行こう。
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朝会も終わり午前中の授業を終え
昼飯も食べ終わり雨宮は自分の机に座っていた。
時間帯的にうとうと眠ってしまいそうだが
眠るのはもったいないような気がして
雨宮は自分のスマホで音楽を聴いていた。
聴いていた曲はコンクールの課題曲と自由曲。
なんとなく聞き流していたらスマホに通知が入って来た。
通知をタッチして確認してみると
「海星女子学園、駅前コンサート」と書いてあった。
「そういえば今年もか。毎年やってるな。」
海星女子学園は毎年5月に駅前コンサートを行う。雨宮は実際に行ったことないが
毎年かなりの人が集まるらしい。
「まぁ俺には関係ないけど。」と通知を無視して音楽を聴き続ける。
すると目の前に1人のクラスメイトが雨宮の前に現れた。
確か名前は、、、
「一応クラスメイトの片倉なんだけどわかる?雨宮くん?」
「おうっ。片倉たけしくんだよね。同じクラスの知ってるよ。」
「僕の名前は片倉ゆいと。まぁこのクラスになってからまもないけどちゃんと覚えてくれてると嬉しいんだけど。」
片倉ゆいと。漢字は確か唯に人で「唯人」
クラスでも中心人物で仕切り役みたいなところがある。確かサッカー部で一年生ながらレギュラーらしい。まぁ雨宮洸にとっては遠い存在であるが。しかしなぜクラスの中心人物が雨宮に話しかけて来たのだろうか。
「ごめんごめん。んで、なんかあったの?」
雨宮は唯人に返事する。
「実は来週の日曜日、クラスの男子たちでカラオケに行こうかと思うんだけどどうかな?せっかく一緒のクラスなんだし。」
誘いは嬉しいが雨宮はこういうのは苦手である。唯人は気遣って雨宮を誘ってくれたのだろうが正直言ってクラスメイトとはあまりまだ仲良くなれていない。昼休みや放課後はほとんど大海と一緒にいるし大海が他のクラスメイトと話してる時は雨宮は自分の席で睡眠を取ってるか音楽を聴いてるかのどちらかだった。
唯人に痛いところを突かれた。
だが雨宮は中学時代と全く変わらないためこの手の質問には慣れている。
やんわり断るの一択である。
「あーすまん。来週の日曜日は部活があって、ちょっと行けないな。」愛想笑いをしながら嘘をつく。
部活があっては無理に誘わないだろ。
「じゃあ仕方ないな。」
「ん?日曜日は部活は午前だけだから、午後から休みだろ。いけるぜ洸。」
とこの空気の読めない横槍を入れて来たのはあいつしかいない。
「えっ。そうなの?松山くん。」
「おう。俺も一緒に行ってもいいか?」
と大海は雨宮を見る。雨宮は大海を睨みつける。大海は察したのかまた何かやらかしたのかと思っていた。
「じゃあ雨宮くんもいけるね。それじゃあ、、。」
話がよくない方向へ向かっていく。
まずい。どうにかしなくてはどうすれば、。
すると一つのスマホの通知を思い出した。
大海の肩を掴み
「ごめん。俺、こいつと駅前コンサートに行くことになってるわ」
咄嗟に起点を利かす。
「えっ。」と唯人
「えっ。」と大海と2人が雨宮を見る。
しかし雨宮が肩を掴んでるのは全く別の人物だった。
肩を掴んだのは同じ吹奏楽部の小林だった。
「それなら仕方ないな。」と大海。
「そうだね。じゃあまた誘うね。」と唯人。
すると授業のチャイムが鳴り2人は席に戻っていく。
「あ。いやその、えーと。」
「じゃあ日曜日、部活の練習終わったら行こう。」
小林は席に戻っていく。
誤魔化せたには誤魔化せたが、
何やらとんでもないことになってしまった。
昼飯も食べ終わり雨宮は自分の机に座っていた。
時間帯的にうとうと眠ってしまいそうだが
眠るのはもったいないような気がして
雨宮は自分のスマホで音楽を聴いていた。
聴いていた曲はコンクールの課題曲と自由曲。
なんとなく聞き流していたらスマホに通知が入って来た。
通知をタッチして確認してみると
「海星女子学園、駅前コンサート」と書いてあった。
「そういえば今年もか。毎年やってるな。」
海星女子学園は毎年5月に駅前コンサートを行う。雨宮は実際に行ったことないが
毎年かなりの人が集まるらしい。
「まぁ俺には関係ないけど。」と通知を無視して音楽を聴き続ける。
すると目の前に1人のクラスメイトが雨宮の前に現れた。
確か名前は、、、
「一応クラスメイトの片倉なんだけどわかる?雨宮くん?」
「おうっ。片倉たけしくんだよね。同じクラスの知ってるよ。」
「僕の名前は片倉ゆいと。まぁこのクラスになってからまもないけどちゃんと覚えてくれてると嬉しいんだけど。」
片倉ゆいと。漢字は確か唯に人で「唯人」
クラスでも中心人物で仕切り役みたいなところがある。確かサッカー部で一年生ながらレギュラーらしい。まぁ雨宮洸にとっては遠い存在であるが。しかしなぜクラスの中心人物が雨宮に話しかけて来たのだろうか。
「ごめんごめん。んで、なんかあったの?」
雨宮は唯人に返事する。
「実は来週の日曜日、クラスの男子たちでカラオケに行こうかと思うんだけどどうかな?せっかく一緒のクラスなんだし。」
誘いは嬉しいが雨宮はこういうのは苦手である。唯人は気遣って雨宮を誘ってくれたのだろうが正直言ってクラスメイトとはあまりまだ仲良くなれていない。昼休みや放課後はほとんど大海と一緒にいるし大海が他のクラスメイトと話してる時は雨宮は自分の席で睡眠を取ってるか音楽を聴いてるかのどちらかだった。
唯人に痛いところを突かれた。
だが雨宮は中学時代と全く変わらないためこの手の質問には慣れている。
やんわり断るの一択である。
「あーすまん。来週の日曜日は部活があって、ちょっと行けないな。」愛想笑いをしながら嘘をつく。
部活があっては無理に誘わないだろ。
「じゃあ仕方ないな。」
「ん?日曜日は部活は午前だけだから、午後から休みだろ。いけるぜ洸。」
とこの空気の読めない横槍を入れて来たのはあいつしかいない。
「えっ。そうなの?松山くん。」
「おう。俺も一緒に行ってもいいか?」
と大海は雨宮を見る。雨宮は大海を睨みつける。大海は察したのかまた何かやらかしたのかと思っていた。
「じゃあ雨宮くんもいけるね。それじゃあ、、。」
話がよくない方向へ向かっていく。
まずい。どうにかしなくてはどうすれば、。
すると一つのスマホの通知を思い出した。
大海の肩を掴み
「ごめん。俺、こいつと駅前コンサートに行くことになってるわ」
咄嗟に起点を利かす。
「えっ。」と唯人
「えっ。」と大海と2人が雨宮を見る。
しかし雨宮が肩を掴んでるのは全く別の人物だった。
肩を掴んだのは同じ吹奏楽部の小林だった。
「それなら仕方ないな。」と大海。
「そうだね。じゃあまた誘うね。」と唯人。
すると授業のチャイムが鳴り2人は席に戻っていく。
「あ。いやその、えーと。」
「じゃあ日曜日、部活の練習終わったら行こう。」
小林は席に戻っていく。
誤魔化せたには誤魔化せたが、
何やらとんでもないことになってしまった。
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