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休符 演奏家たちの休日
少し一息。演奏家たちの休日。③
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結局見た映画は大海と見にいこうと約束した
アクション映画を選択した。
2時間くらいの上映だったが最後に主人公が爆発で死ぬという最悪の結末だった。
帰ってレビューを見ると星がひとつしかなかったのはこの後知ることになるのはまたいつかの話。
「いやー終わった。」
「あれ最後どうなの。」
「まぁいいんじゃないか。芸術は爆発だっていうだろ。最後は華やかに散った方が印象残るんだよ。」
「その後のことも考えた方がいいんじゃない。」
そんなことを話しながら2人で話しながら映画間の外に出る。
若菜は腕時計を見ると13時を指していた。
少しお腹が減った気がする。
「お腹空かない?」
「なんか食べてくか?」
しまった。ナチュラルに誘ってしまった。
断られる。
「そうね。食べようか。」
「え?」
「え?なんかおかしなこと言った?」
「いやいやなんでもないどこにしようか?」
「変なの。」
雨宮は一瞬殴られるかと思った。
入部前の屋上での悲劇。あんなことがあったんだからなるべく警戒するようになった雨宮であった。
2人は並んで歩きながら考える。
「雨宮って普段何食べるの?」
「え。そりゃあ、、」
雨宮はその場で一旦停止する。
若菜も雨宮に続くように止まる。
「ここだ。」雨宮は指をさし
そこには大きな看板で店名が書いてあった。
「ラーメン響」という店だった。
「ラーメンってこれ油。やばいでしょ。」
若菜が失笑する。
2人とも並んでカウンターに座る。店内には
テーブル席に男性1人座っておりカウンターには雨宮と若菜の2人しかいない。
「いただきます。」と雨宮。
ズルズルと麺をすする。
「い、いただきます。」と若菜も恐る恐る麺を食べる。
「んっ。」
数分後2人とも無我夢中で食べた。
すると若菜が
「悔しかったけど美味しかった。」
「それはよかった。」
「まぁたまにはこういうのも悪くはないかな。うん。」
どうやら喜んでもらえたようだ。
ラーメン屋の勘定を済ませて店を出る。
「まぁあれだ。その今日の映画は悪くなかった。」
「それ感想?」
「お、おう。」
「ははっ。やっぱり洸面白いね。じゃあ私、そろそろ帰るね。朝花ちゃん待ってるし。」
「じゃあな。大崎。また学校で。」
「その大崎っていうのやめてよ。若菜でいいよ。」
午後で今日は気温も高いからだろうか。若菜の顔が赤く染まってるように見えた。
なんだよ。その名前呼びは照れるじゃねぇか。
「えっ。あっえっと、、、若菜。」
「まぁよしとするか。50点。」
「俺は平均点かよ。」
「まぁこのくらいで勘弁してあげるよ。じゃあまた部活で!」
「おう。またな。」
若菜と雨宮はそのまま別れる。
それぞれの家を目指して。
若菜は家の部屋に着くともう一度自分の姿を鏡で見つめる。
「やっぱりちょっとガーリィな方が良かったかな。」
なんだこのモヤモヤした気持ちは。
アクション映画を選択した。
2時間くらいの上映だったが最後に主人公が爆発で死ぬという最悪の結末だった。
帰ってレビューを見ると星がひとつしかなかったのはこの後知ることになるのはまたいつかの話。
「いやー終わった。」
「あれ最後どうなの。」
「まぁいいんじゃないか。芸術は爆発だっていうだろ。最後は華やかに散った方が印象残るんだよ。」
「その後のことも考えた方がいいんじゃない。」
そんなことを話しながら2人で話しながら映画間の外に出る。
若菜は腕時計を見ると13時を指していた。
少しお腹が減った気がする。
「お腹空かない?」
「なんか食べてくか?」
しまった。ナチュラルに誘ってしまった。
断られる。
「そうね。食べようか。」
「え?」
「え?なんかおかしなこと言った?」
「いやいやなんでもないどこにしようか?」
「変なの。」
雨宮は一瞬殴られるかと思った。
入部前の屋上での悲劇。あんなことがあったんだからなるべく警戒するようになった雨宮であった。
2人は並んで歩きながら考える。
「雨宮って普段何食べるの?」
「え。そりゃあ、、」
雨宮はその場で一旦停止する。
若菜も雨宮に続くように止まる。
「ここだ。」雨宮は指をさし
そこには大きな看板で店名が書いてあった。
「ラーメン響」という店だった。
「ラーメンってこれ油。やばいでしょ。」
若菜が失笑する。
2人とも並んでカウンターに座る。店内には
テーブル席に男性1人座っておりカウンターには雨宮と若菜の2人しかいない。
「いただきます。」と雨宮。
ズルズルと麺をすする。
「い、いただきます。」と若菜も恐る恐る麺を食べる。
「んっ。」
数分後2人とも無我夢中で食べた。
すると若菜が
「悔しかったけど美味しかった。」
「それはよかった。」
「まぁたまにはこういうのも悪くはないかな。うん。」
どうやら喜んでもらえたようだ。
ラーメン屋の勘定を済ませて店を出る。
「まぁあれだ。その今日の映画は悪くなかった。」
「それ感想?」
「お、おう。」
「ははっ。やっぱり洸面白いね。じゃあ私、そろそろ帰るね。朝花ちゃん待ってるし。」
「じゃあな。大崎。また学校で。」
「その大崎っていうのやめてよ。若菜でいいよ。」
午後で今日は気温も高いからだろうか。若菜の顔が赤く染まってるように見えた。
なんだよ。その名前呼びは照れるじゃねぇか。
「えっ。あっえっと、、、若菜。」
「まぁよしとするか。50点。」
「俺は平均点かよ。」
「まぁこのくらいで勘弁してあげるよ。じゃあまた部活で!」
「おう。またな。」
若菜と雨宮はそのまま別れる。
それぞれの家を目指して。
若菜は家の部屋に着くともう一度自分の姿を鏡で見つめる。
「やっぱりちょっとガーリィな方が良かったかな。」
なんだこのモヤモヤした気持ちは。
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