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第三楽章 新生北浜高校吹奏楽部

歌を歌おう。

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「みんなはカラオケで歌ったあとの点数。気にしたことある?」と栗本先生。

「先生それってカラオケ採点のことですか?」と大海は先生に質問する。

「そうそう。みんなの音感。耳の良さを知りたくてね。」

「耳の良さ?なんで耳が関係あるんですか?」と大海が。

「まぁそれはおいおいわかってくるよ。よし。じゃあ1人ずつカラオケ大会してもらおうか。」

「なんか、、いきなり、歌うとか緊張する。、、」
朝花が恥ずかしそうに返事した。

それはそうだ。誰だっていきなり大勢の前で歌うのは緊張する。

「みんな好きな曲ある?」と栗本先生が言いながら座っている指揮台の横の机のキーボードをいじりながらその横にマイクとタンバリンを用意し始めた。

「一年生。去年の2年生もカラオケで歌ったんだ。まぁちょっとした見せものみたいなもんだから誰か一番最初に歌って見ない?」とトロンボーンの陣内先輩が。

「どうしようかな。」

「俺やろうかな、、」と一年生が周りに相談し始める。

すると大海は
「じゃあ俺行きます。雨宮と一緒に!」
と大きな声で返事をする。

「えっ。」

突然名前を言われびっくりし指名をされてしまった。

「おいおい。やるなんて誰も言ってないぞ。」

「こう言う時は早くやった方がいいんだよ。先生、2人でもいいですか!」

「うん。いいよ。じゃあ何の曲歌う?」

「雨宮、お前決めてもいいぜ!」

「はー。まぁいいや。じゃあ、。」

雨宮は仕方なく2人で歌えそうな曲を選び栗本先生からマイクを渡された。いきなりカラオケ大会から始まってしまったのだ。
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