あの音になりたい！ 北浜高校吹奏楽部へようこそ！

第二楽章 久しぶり吹奏楽部

北浜高校吹奏楽部の先輩たち①

「じゃあ俺から発表するよ。」と1人の先輩が発言する。

「わかった。じゃあ原田くんお願い。」

「副部長の原田です。よろしく。好きなものはアニメとゲームです。特にリズムゲームめちゃくちゃすぎですね。よろしく。」

「えっそれだけ？」

「いいんだよ。あっ担当はパーカッションね。よろしく。」

副部長の原田先輩は席に座った。

「あの人副部長だったんだ。」と雨宮はつぶやく。

「じゃあ私も発表しようかな？」

「わかったよ。もう好きな人から発表していって。木管、金管、パーカッションの順番でいこう。」

「はーい！私は篠宮美玲です！副部長でホルンやってます。ホルンは中学からやってて今年で6年目になります。新入生のみんなはわからないことあったらじゃんじゃん聞いてね。あっ好きなものは食べることかな。よろしくお願いします！」

元気よく篠宮先輩は挨拶する。この人が1年間同じ楽器の先輩になる。まぁそのためにはホルンに立候補しなければならないのだが。

「副部長は2人います。僕のことをサポートしてくれてるので一年生たちはこの2人のことよく覚えておいてね。よし！じゃあ。次は、、」

「部長。私が言おうか？」

「お！そうだね。木管部長。」

「それやめてくれない。まぁいいんだけど。」

木管部長と呼ばれたその部員はすぐさま返事をする。どうやらこの人が木管部長だそうだ。

「木管部長って何？」と大海は雨宮に静かな声で質問する。

「今から説明してくれるさ。」

「では、3年生で木管部長の荒木真美です。ファゴットを担当してます。一応木管のリーダーをさせてもらってます。リード楽器の子達とよく練習すると思うからこれからよろしくお願いします。」

キリッとしていて真面目なイメージだ。
黒縁メガネをクイっと上げて席に座る。癖なんだろうか？

「ほら。木管から発表する！」

「はいはい。荒木は本当にクソ真面目なんだから。」

「なんか言った？」

「いいやなんでも！」

すると1人の先輩が荒木に茶々を入れる。
「じゃあ私も発表しようかな。フルートをやってる野末です。中学はサッカー部のマネージャーをやってました。みんなが入るの楽しみにしてました。よろしくお願いします！」

真面目な荒木先輩とは違い元気いっぱい発表だった。しかし雨宮は木管の女子が世界一怖いことを知っている。チラッと大海の隣に座っている若菜を見つめる。

「何？」

「いやなんでも。」

「なんか変なこと考えてたでしょ？」

「してない、。はずだ。」

「そこはしてないでいいのに。」