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第二楽章 久しぶり吹奏楽部

集まった新入部員③

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雨宮は席を立つ。
全体を見渡し声を出す。

「雨宮洸です。南中でホルンやってました。吹奏楽部が好きで入りました。よろしくお願いします!」

すると先輩から拍手と同時に声がかかる。
「本当か?」「嘘だー。」
外野からの野次が聞こえる。そりゃあそうだ。あんなに入部するかしないかで渋っていたのだから当たり前だ。雨宮は恥ずかしくなった。先輩たちが座ってる方向を見ると篠宮先輩と目が合う。その瞬間、篠宮先輩はこちらに右手を上にあげ親指をあげグッジョブポーズをする。雨宮は少し笑いそうになったがグッと堪えそのまま席を座った。

隣を座ってた松山が席を立つ。
「よし!行ってくるぜ。」
気合を入れる。

「隣の雨宮と同じクラスで1–Cの松山大海です。初心者ですがよろしくお願いします。
中学はサッカー部でしたが違うことをしたいと思い吹奏楽部に入部しました。よろしくお願いします!」

元気一杯に発表をする。自信に満ちた発表をした松山が席に座る。今さっき発表した自分と比べてしまう雨宮は自信を無くした。

その隣に座る朝花がゆっくり席を立つ。
恥ずかしがり屋なのかもじもじしながら発表する。
「大崎朝花、、です。中学は、パーカッションでした。よろしくお、お願い、、します。」

最初は良かったのだ段々と声が小さくなってしまい最後は聞き取れなかった。

「頑張ってー」 「気にしないでー」

と先輩たちが声をかける。
雨宮は朝花に「気にするな。」と声をかけたが朝花は俯いてしまった。

「じゃあ次で最後だね。」と部長の中畑先輩が声をかける。

「はい。」最後に若菜が返事する。
その場に立ち若菜が発表する。

「大崎若菜です。アルトサックスをずっと吹いてます。目標はアルトサックスのプロになることです。よろしくお願いします。」

「おぉーーーー」 「すげぇーーーー」

そんな言葉が飛び交う。だが若菜の言葉はまっすぐで雨宮の目にはとても嘘とは思えなかった。

「はい!じゃあ新入生のみんなありがとう。それじゃあ先生どうしましょうか?」

部長の中畑先輩が先生に尋ねる。

新入生歓迎コンサートで指揮を振ってた先生だ。

「んー。とりあえず3年生、2年生発表するか。」

「そうですね。じゃあ1人ずつ自己紹介しましょうか。3年から行きますか。」

先輩たちの自己紹介が始まる。



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