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第一楽章 始まりの日
入学式
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「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。」
長い入学式も終わり雨宮洸は眠くなる目を何とか起こそうと眠気と戦っていたのであった。
4月の初旬。出会いの季節。
静岡県立北浜高校。一学年6クラスあり普通科の高校である。部活動も盛んで文武両道という感じだろうか。
新しい場所というのはとてもワクワクする。
「それでは各クラスに分かれて解散してください。」
校長の号令によって生徒、教職員が解散していく。雨宮は基本、この時間が嫌いだ。
名字のせいで出席番号は早い方で何かと1番にやらなくてはいけない。なるべく後ろがいいと思うのはいつものことである。
教室に着き、先生が自己紹介していく。
「1–Cの担任を務める中島です。よろしく
年齢は26歳。君たちの周りに綺麗なお姉さんがいたら紹介よろしく。」
クラスで笑い声が上がる。
「結構、フランクな人だな。」
雨宮洸はそう思った。
「これから3年間。よろしく!それでは向こうから自己紹介していってくれ。」
そう言われて。中島は窓際の一番前の生徒に目線合わせる。35人とクラスは結構多いほうである。一列6人で自分は6番目か。
順番に自己紹介をしていき、
雨宮の番になった。
「雨宮洸です。よろしくお願いします。」
二言話し席につく。
そういえばとなりの席の子はどんな子なんだろう。ふと思い右を向く。
少し赤茶かかった、ロングヘア。背筋はすらっとしており、綺麗な顔立ちで整っている顔の印象だった。
「大崎若菜です。よろしくお願いします。」
綺麗な声をしていた大崎という女子はそのまま席に座った。
「確か新入生代表で前に出てた子か。」
いきなりの大物。でも少し近付き難いイメージな印象の彼女だが。
そんなことを思っていると他のクラスのメンバーが発表し始めていた。
「小林俊輔です。よろしくお願いします。
吹奏楽部に入ろうと思ってます。よろしくお願いします!」
「あいつだ。」
雨宮がその名前を
聞いて気付くのは遅くなかった。
長い入学式も終わり雨宮洸は眠くなる目を何とか起こそうと眠気と戦っていたのであった。
4月の初旬。出会いの季節。
静岡県立北浜高校。一学年6クラスあり普通科の高校である。部活動も盛んで文武両道という感じだろうか。
新しい場所というのはとてもワクワクする。
「それでは各クラスに分かれて解散してください。」
校長の号令によって生徒、教職員が解散していく。雨宮は基本、この時間が嫌いだ。
名字のせいで出席番号は早い方で何かと1番にやらなくてはいけない。なるべく後ろがいいと思うのはいつものことである。
教室に着き、先生が自己紹介していく。
「1–Cの担任を務める中島です。よろしく
年齢は26歳。君たちの周りに綺麗なお姉さんがいたら紹介よろしく。」
クラスで笑い声が上がる。
「結構、フランクな人だな。」
雨宮洸はそう思った。
「これから3年間。よろしく!それでは向こうから自己紹介していってくれ。」
そう言われて。中島は窓際の一番前の生徒に目線合わせる。35人とクラスは結構多いほうである。一列6人で自分は6番目か。
順番に自己紹介をしていき、
雨宮の番になった。
「雨宮洸です。よろしくお願いします。」
二言話し席につく。
そういえばとなりの席の子はどんな子なんだろう。ふと思い右を向く。
少し赤茶かかった、ロングヘア。背筋はすらっとしており、綺麗な顔立ちで整っている顔の印象だった。
「大崎若菜です。よろしくお願いします。」
綺麗な声をしていた大崎という女子はそのまま席に座った。
「確か新入生代表で前に出てた子か。」
いきなりの大物。でも少し近付き難いイメージな印象の彼女だが。
そんなことを思っていると他のクラスのメンバーが発表し始めていた。
「小林俊輔です。よろしくお願いします。
吹奏楽部に入ろうと思ってます。よろしくお願いします!」
「あいつだ。」
雨宮がその名前を
聞いて気付くのは遅くなかった。
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