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新たな生活
昼休憩
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挨拶回りをしていると、チャイムが聞こえて来た。
「あぁ、もうお昼なんですね。あっという間に時間が過ぎますね。」
と言われ、時計を見ると11時半を示していた。
午前の診療受付の終了を知らせるためと、入院患者さんの食事時間が近いのでリハビリの終了や準備に掛かるようにスタッフへ知らせる為にチャイムがなるんだと、理先生が教えてくれた。
ホント、至れり尽くせりってこの事かも…。
本館は診療棟と病棟にあたる建物が繋がっている感じになっている。外来は診療棟にあり7階建ての建物の5階までを占めている。
一般的に本館と呼ばれている病棟のある建物は18階建で北館、西館と言う去年できた新しい建物もあり、そちらも病棟になっている。
本館の8階には売店や書店、レストランにカフェ、一般の方も入れる職員食堂と職員しか入れない食堂、医師専用のラウンジなんかもあるらしい。
フロアにある案内板の前で
「何処でお昼にしましょうか?」
と理先生に聞かれた。僕は、
「理先生のオススメは何処ですか?」
と聞けば、
「一般の方も入れる職員食堂の親子丼やランチは美味しいですよ。レストランのハンバーグとエビフライのセットもなかなかですね。カフェテリアのスープセットも人気メニューですよ。ラウンジでは、ステーキがオススメですね。まぁ、まだ初日ですからこれから色々巡って行く事も出来ますから、おいおいにお勧めは紹介していきますよ。」
と決めきれない様で色々答えてくれた。
「そうですね。ここは沢山食べる場所があって驚きです。アメリカでは、あってもカフェと売店程度だったので殆どがデリバリーだったので…。」
と答えた僕。
「では、今日は一般の方も入れる職員食堂に行ってみますか?ランチもありますし、セルフで自分の好きな物を組み合わせる事も出来るんですよ。丼物も麺類もありますから、組み合わせは自由にできますし。」
と誘われ、
「セルフ方式なんですね。面白そうです!ソコにしましょう!」
とはしゃいで答えた僕だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
食堂に入ると結構な人で賑わっていた。
白衣を着ている人、色違いのスクラブを着ている人、スーツを着ている人、パジャマ姿の人…
きっとパジャマ姿の人は入院患者さんで、一緒にいるのは家族なんだろうなぁ~って思った。
トレーを持って理先生の後ろを進む。
理先生は、日替わりのランチを注文していたが、僕はランチにするか、丼物にするかですごく悩んだが、理先生が最初にオススメしてくれた親子丼を注文した。
親子丼には、赤だしの汁とお漬物までついていた。
セルフコーナーに進むと、お浸しなどの小鉢物が10種類くらい置いてあった。
ほうれん草のお浸しと、白和え、揚げ出し豆腐が目についてしまい、3つも小鉢を取ったお陰でトレーの上は所狭しとなっていた。
理先生は、ほうれん草のお浸しと小松菜の煮浸しを選んでいた。日替わりランチは、鳥の唐揚げ葱ソースかけでご飯とお味噌汁がついていた。
窓際の2人用の席がちょうど空いていたので、そこに座って食事を頂く事にした。
座ってから気づいたけど、窓際の席は結構な確率で、カップルか女性同士の割合が高かった…。
「あっ、理先生僕と2人の席ですみません。配慮が足りなかったですね…。」
と申し訳なく頭を垂れて言うと、理先生は目線で少し先の席を示して
「殆どいつも1人で食べているので、真琴先生が一緒にいてくれて私的には楽しいですし、あっちでも医師同士で2人席を使ってるんだから気にしないで。ほら、折角の料理が美味しく頂けませんよ。」
と窘められた。
「それに、休憩時間が始まってまだ間が無いですから、医師がここにいる割合はかなり低いです。看護師さん達は交代で休憩を取りますが、外来の医師は午前の患者さんが終わるまで食事に来れませんからね。病棟にいると、丁度この時間帯はナースステーションの電子カルテが比較的空いてるので、指示の入力とかをこの時間帯を狙ってする医師も少なく無いんです。だから、医師の多い時間帯は13時前後になるんです。その時間帯には、かなりの比率で2人席は医師が占めていますよ。」
と言われた。
その一言で僕の気分は急上昇し、にっこりと笑って頷き、美味しいランチを頬張ったのだった。
「あぁ、もうお昼なんですね。あっという間に時間が過ぎますね。」
と言われ、時計を見ると11時半を示していた。
午前の診療受付の終了を知らせるためと、入院患者さんの食事時間が近いのでリハビリの終了や準備に掛かるようにスタッフへ知らせる為にチャイムがなるんだと、理先生が教えてくれた。
ホント、至れり尽くせりってこの事かも…。
本館は診療棟と病棟にあたる建物が繋がっている感じになっている。外来は診療棟にあり7階建ての建物の5階までを占めている。
一般的に本館と呼ばれている病棟のある建物は18階建で北館、西館と言う去年できた新しい建物もあり、そちらも病棟になっている。
本館の8階には売店や書店、レストランにカフェ、一般の方も入れる職員食堂と職員しか入れない食堂、医師専用のラウンジなんかもあるらしい。
フロアにある案内板の前で
「何処でお昼にしましょうか?」
と理先生に聞かれた。僕は、
「理先生のオススメは何処ですか?」
と聞けば、
「一般の方も入れる職員食堂の親子丼やランチは美味しいですよ。レストランのハンバーグとエビフライのセットもなかなかですね。カフェテリアのスープセットも人気メニューですよ。ラウンジでは、ステーキがオススメですね。まぁ、まだ初日ですからこれから色々巡って行く事も出来ますから、おいおいにお勧めは紹介していきますよ。」
と決めきれない様で色々答えてくれた。
「そうですね。ここは沢山食べる場所があって驚きです。アメリカでは、あってもカフェと売店程度だったので殆どがデリバリーだったので…。」
と答えた僕。
「では、今日は一般の方も入れる職員食堂に行ってみますか?ランチもありますし、セルフで自分の好きな物を組み合わせる事も出来るんですよ。丼物も麺類もありますから、組み合わせは自由にできますし。」
と誘われ、
「セルフ方式なんですね。面白そうです!ソコにしましょう!」
とはしゃいで答えた僕だった。
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食堂に入ると結構な人で賑わっていた。
白衣を着ている人、色違いのスクラブを着ている人、スーツを着ている人、パジャマ姿の人…
きっとパジャマ姿の人は入院患者さんで、一緒にいるのは家族なんだろうなぁ~って思った。
トレーを持って理先生の後ろを進む。
理先生は、日替わりのランチを注文していたが、僕はランチにするか、丼物にするかですごく悩んだが、理先生が最初にオススメしてくれた親子丼を注文した。
親子丼には、赤だしの汁とお漬物までついていた。
セルフコーナーに進むと、お浸しなどの小鉢物が10種類くらい置いてあった。
ほうれん草のお浸しと、白和え、揚げ出し豆腐が目についてしまい、3つも小鉢を取ったお陰でトレーの上は所狭しとなっていた。
理先生は、ほうれん草のお浸しと小松菜の煮浸しを選んでいた。日替わりランチは、鳥の唐揚げ葱ソースかけでご飯とお味噌汁がついていた。
窓際の2人用の席がちょうど空いていたので、そこに座って食事を頂く事にした。
座ってから気づいたけど、窓際の席は結構な確率で、カップルか女性同士の割合が高かった…。
「あっ、理先生僕と2人の席ですみません。配慮が足りなかったですね…。」
と申し訳なく頭を垂れて言うと、理先生は目線で少し先の席を示して
「殆どいつも1人で食べているので、真琴先生が一緒にいてくれて私的には楽しいですし、あっちでも医師同士で2人席を使ってるんだから気にしないで。ほら、折角の料理が美味しく頂けませんよ。」
と窘められた。
「それに、休憩時間が始まってまだ間が無いですから、医師がここにいる割合はかなり低いです。看護師さん達は交代で休憩を取りますが、外来の医師は午前の患者さんが終わるまで食事に来れませんからね。病棟にいると、丁度この時間帯はナースステーションの電子カルテが比較的空いてるので、指示の入力とかをこの時間帯を狙ってする医師も少なく無いんです。だから、医師の多い時間帯は13時前後になるんです。その時間帯には、かなりの比率で2人席は医師が占めていますよ。」
と言われた。
その一言で僕の気分は急上昇し、にっこりと笑って頷き、美味しいランチを頬張ったのだった。
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