Words of love 〜αとΩ番の誓い〜

帰国

帰国に向けて

ーside 真琴ー

Dr. Saegusa, are you really going back to Japan?
（七草先生、本当に日本に帰るの？）
Makoto, are you okay?
（真琴、大丈夫なのか？）
I don't think it's normal to serve as a doctor while hiding being an omega in Japan.It's a pity that you're gone from this hospital, but I wish you all the best in the future. 
（日本ではオメガということを隠して医者を務めるのは大変な事だと思います。この病院を去るのは残念ですが、今後の活躍を期待しています。）
Take care.
（気をつけて。）

僕は明日、７年振りに日本に帰国するため、勤めていたSt. George Hospitalでの上司である、キャロライン先生に挨拶に来ていた。
僕がオメガであることも承知の上で、僕が務めることに尽力下さった大恩人だが、僕の想い人には到底かなわない。
その人とやっと同じ場所に立つことができるのだから…。

帰国のために、半年前に退職を申し出た時から今日まで何度となく引き止める言葉を投げかけられていたが、やっとあの人と一緒に働けることが今は嬉しくてたまらないのだ。

キャロライン先生に

Thank you. 
（ありがとうございました。）
Finally, my longtime dream comes true.
（ついに、僕の長年の夢が叶うんです。）
Dr. Caroline is fine too.
（キャロライン先生もお元気で。）
I look forward to meeting again.
（またお会いできるのを楽しみにしています。）

と、感謝と再び会えることを伝えて足早に帰国のために車へと向かって歩き出した。
尊敬する先輩の元で働けることが嬉しくて仕方ないのだ…