1 / 1
ラブストーリーは始まったばかり
しおりを挟む
私は、都心にあるオシャレだと云われている大学に通う、浅田リサ
大学生になって付き合い始めた彼はK 大に通う、田辺真一。うちの大学よりレベルのランクが高いから、かなり頭が良いと思う。
知り合ったのは、友達のつてで集まった、つまりは、合コン。付き合ってもう半年になる。
私は、ツンデレ彼の事がどうしようもなく好きだったの。音楽、ゲーム、アニメ、本色んな事を知っているから、一緒にいてとても楽しかったし、沢山デートもした。
でも、実際彼が好きなのは、私なのかそれとも彼の所属するK大文芸サークルで一緒のトモコさんなのか、良くわからなかった。
私達は、些細な勘違いから良く喧嘩 をしたけど、喧嘩するといつも決まって、彼はトモコさんと2人だけで会っていたのだ。相談してた?それはないはず。人に相談するタイプではないから。やっぱりおかしい。絶対トモコさんに気があるとしか思えない。
「ただのサークル仲間だよ」って言うけど。
それに、私、この前の喧嘩以来、Twitterブロックされてるんだ、あり得ないんだけど……
私に見られたら困る様なtweetしてるんだと思うのよね、きっと。そうじゃなきゃ、そんな事普通する?トモコさんは、どうだかわかんないけど、彼は多分好きなんだと思うんだ。
「焼きもち妬きすぎだろ、めんどくせーな」
なんていつも誤魔化しちゃてさ。
どっちがめんどくさいのかな。
私がその事を気にしているのわかってるくせに……
だから、もう辞めにするって決めた。
だって、私はずっと一途だったのに、何度もこんな状況が続いて、精神的に辛くなったから。
彼に比べたら、絶対私の方がモテたはずだし、みんなが憧れるあの先輩に告白されてもきっぱりと断わったのに、なんで、彼を選んじゃたのかなって今更後悔してる。楽しかった思い出が無かった訳でもないんだけど……
でも、もう、いいや。そう思ったらどうでも良くなった。ホント馬鹿みたい。だから今更真相が分からなくても……
気になるは、気になるかも────
白黒した方がスッキリ出来たかもしれないし……
今隣にいるのは、同じ大学のクラスメイト。篠崎蓮くん。入学した時からずっと私の事だけを想ってくれた優しい彼。
薄々は、彼の気持ちに気付いていたんだけど、その時は、元彼に夢中だったから、気付かない振りをしてた。それに、彼の方から何か言うはずがないと、勝手に思い込んでいたから。そんな事、絶対言わないって人だと。
それに甘えて過ごしていた事には、なんか後ろめたさを感じていた。騙していたつもりもないし、彼はすべてを把握していたから、
でも、澄んだ瞳で見つめられる時は、いつも胸がぎゅっとなった。
そして、元彼との話をじっと訊いてくれていた。申し訳なかったと思う。気持ちを知ってたのに。意地悪だったよね……ごめんね。
そう、それでね、元彼と別れてから、前より仲良くなって、本当に優しい彼の事が好きになったから、私から、告白しちゃたの。
多分そうしないと、絶対言いそうもないから。
だって、今時、信じられないくらいシャイなんだもん。
「あのね……わたし……ね、蓮くんの事、大好きだよ……」って言ったら
「あっ、ありがとう。気持ちだけ受け取っておくね」なんて訳分からないこと言って
俯いちゃったの。
「えっ?それだけ?」って驚いた。
あれっ?もしかして私の勘違いだった?
そんなはずは……と
その時、彼が私の手をそっと繋いでくれたの。
だから、まぁいっか、と思えた。
今まで、私がしてきたことを考えたらそれで充分かな。
シャイで、おとなしめの彼だけど、困った時には、すぐに飛んできてくれる頼れる人なんだ。エヘヘ、こんな事言うのは恥ずかしいけどね。
だから、いつか、ちゃんと気持ちを伝えてくれるのを待ってるの。
いつかね。
本当に言ってもらえるのかなー
ちょっと不安だったりする。
でも、幸せだよ。あちこちよそ見なんかしないから。凄く安心出来るんだ。
やっぱり、恋愛はこうでなきゃね。
元彼は、今となっては黒歴史そのもの。
もっと、早くに別れてれば良かった……
時間を無駄に過ごしちゃったかなと思う。
でも、私の歴史は塗り変えられるんだよね。
そう思わない?
まぁ、そういう経験があったからこそ
色々気付けたのだから、
お礼を言った方がいいのかもね。
ありがとう、お陰で私は、本物の恋を見つける事が出来ました、ってね。
大学生になって付き合い始めた彼はK 大に通う、田辺真一。うちの大学よりレベルのランクが高いから、かなり頭が良いと思う。
知り合ったのは、友達のつてで集まった、つまりは、合コン。付き合ってもう半年になる。
私は、ツンデレ彼の事がどうしようもなく好きだったの。音楽、ゲーム、アニメ、本色んな事を知っているから、一緒にいてとても楽しかったし、沢山デートもした。
でも、実際彼が好きなのは、私なのかそれとも彼の所属するK大文芸サークルで一緒のトモコさんなのか、良くわからなかった。
私達は、些細な勘違いから良く喧嘩 をしたけど、喧嘩するといつも決まって、彼はトモコさんと2人だけで会っていたのだ。相談してた?それはないはず。人に相談するタイプではないから。やっぱりおかしい。絶対トモコさんに気があるとしか思えない。
「ただのサークル仲間だよ」って言うけど。
それに、私、この前の喧嘩以来、Twitterブロックされてるんだ、あり得ないんだけど……
私に見られたら困る様なtweetしてるんだと思うのよね、きっと。そうじゃなきゃ、そんな事普通する?トモコさんは、どうだかわかんないけど、彼は多分好きなんだと思うんだ。
「焼きもち妬きすぎだろ、めんどくせーな」
なんていつも誤魔化しちゃてさ。
どっちがめんどくさいのかな。
私がその事を気にしているのわかってるくせに……
だから、もう辞めにするって決めた。
だって、私はずっと一途だったのに、何度もこんな状況が続いて、精神的に辛くなったから。
彼に比べたら、絶対私の方がモテたはずだし、みんなが憧れるあの先輩に告白されてもきっぱりと断わったのに、なんで、彼を選んじゃたのかなって今更後悔してる。楽しかった思い出が無かった訳でもないんだけど……
でも、もう、いいや。そう思ったらどうでも良くなった。ホント馬鹿みたい。だから今更真相が分からなくても……
気になるは、気になるかも────
白黒した方がスッキリ出来たかもしれないし……
今隣にいるのは、同じ大学のクラスメイト。篠崎蓮くん。入学した時からずっと私の事だけを想ってくれた優しい彼。
薄々は、彼の気持ちに気付いていたんだけど、その時は、元彼に夢中だったから、気付かない振りをしてた。それに、彼の方から何か言うはずがないと、勝手に思い込んでいたから。そんな事、絶対言わないって人だと。
それに甘えて過ごしていた事には、なんか後ろめたさを感じていた。騙していたつもりもないし、彼はすべてを把握していたから、
でも、澄んだ瞳で見つめられる時は、いつも胸がぎゅっとなった。
そして、元彼との話をじっと訊いてくれていた。申し訳なかったと思う。気持ちを知ってたのに。意地悪だったよね……ごめんね。
そう、それでね、元彼と別れてから、前より仲良くなって、本当に優しい彼の事が好きになったから、私から、告白しちゃたの。
多分そうしないと、絶対言いそうもないから。
だって、今時、信じられないくらいシャイなんだもん。
「あのね……わたし……ね、蓮くんの事、大好きだよ……」って言ったら
「あっ、ありがとう。気持ちだけ受け取っておくね」なんて訳分からないこと言って
俯いちゃったの。
「えっ?それだけ?」って驚いた。
あれっ?もしかして私の勘違いだった?
そんなはずは……と
その時、彼が私の手をそっと繋いでくれたの。
だから、まぁいっか、と思えた。
今まで、私がしてきたことを考えたらそれで充分かな。
シャイで、おとなしめの彼だけど、困った時には、すぐに飛んできてくれる頼れる人なんだ。エヘヘ、こんな事言うのは恥ずかしいけどね。
だから、いつか、ちゃんと気持ちを伝えてくれるのを待ってるの。
いつかね。
本当に言ってもらえるのかなー
ちょっと不安だったりする。
でも、幸せだよ。あちこちよそ見なんかしないから。凄く安心出来るんだ。
やっぱり、恋愛はこうでなきゃね。
元彼は、今となっては黒歴史そのもの。
もっと、早くに別れてれば良かった……
時間を無駄に過ごしちゃったかなと思う。
でも、私の歴史は塗り変えられるんだよね。
そう思わない?
まぁ、そういう経験があったからこそ
色々気付けたのだから、
お礼を言った方がいいのかもね。
ありがとう、お陰で私は、本物の恋を見つける事が出来ました、ってね。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる