自衛官、異世界に墜落する

準備

「では、作戦の詳しい内容を詰めて行きたいのだが…我が帝国では兵士に十分な訓練を与えてはいるが、伝令で大幅な時間を有する自体となっている。そこで、双方迅速に作戦行動をすべく無線機の支援をお願いしたい」
「ん？そちらでは魔道具で連携を取れるのでは？」
「帝国では高価な魔道具は貴族以上の存在のみ使用が許可されている。例外を作ってしまうと敵に奪われる可能性があるからだ。しかも通信魔道具は巨大魔石を割って波長を合わせているから大量生産に向かいのだ」
「なるほど…わかりました、今日贈与します。ついでに、防衛装備品などの購入はできますが、どうします？」

スレスティアは目が一瞬驚くが、すぐにポーカーフェイスに戻った。まさか暁が言ってくるとは思わなかったのだ

「そ…それは具体的になにが防衛装備品なのだ…？」
「主には医療品、無煙火薬、防弾チョッキ、ヘルメット、必要とあらば雷管などもですね。流石に銃などは無理ですが…」
「そ、それでもとてもありがたい！無論購入させてもらう！」

スレスティアはガタッと立ち上がり興奮している様子だったが、すぐに我に返り椅子に座った

「ゴホン…。では、詳細な数や金は後ほど。先程の話に戻り、作戦についてだが…」

ここからは何時間も詰めていったので要らない話は割愛する。主に決まったのは、敵の本拠地はわからないので重要施設などの侵入が容易に考えられた、火器弾薬管理施設、軍用馬施設、情報統制施設、指令施設、食料管理施設などの監視。動きを防犯カメラや衛生でキャッチしたら各施設に設置した無人戦車と待機している帝国兵士が突入。敵が湧き出た場所の特定を行い、殲滅にかかるという作戦だ

その後、重要施設の近くにある空き地を改造して無人戦車、倉庫と無人戦車を交換した。あらかた終わると、SH-60Kで護衛艦あさひに戻り研究所に戻った

「お父さんおかえり！」
「おかえりなさい、パパ」
「あぁ、ただいま。いい子にしていたか？」
「「うん！」」

元気に頷く2人の頭を撫でると、嬉しそうに笑顔を向けてきた。3人は夕食を食べ寝室に向い数日ぶりに一緒に寝た