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ジョージの狂気
しおりを挟む俺のお嬢様は素晴らしい。
顔も身体も性格も全てが完璧で、いずれは国母となる人だ。
嫁ぐ前はいつでもお嬢様の側にいれたのに、今は呼んで下さらないとお会い出来ない。
あんなに毎日お嬢様を抱いていたのに、今では月に一度呼ばれれば良い方だ。
それでも俺のお嬢様への愛は変わらない。
お嬢様を苦しめるものは俺が許さない。
だから今までお嬢様を苦しめている奴らは俺が全て排除した。
お嬢様が14歳の時に俺に処女を捧げてくれた。それからお嬢様と俺は何度も情を交わし続けた。
そのせいなのか、俺にも弱い力だがお嬢様と同じ魅了の力が使えるようになった。
俺が見つめるとその間は俺の言う事をきくから、お嬢様の敵は女なら抱いて傷物にし、男なら“妃殿下の事で話しがある”と言えば必ず話しを聞く為足を止める。
だからその一瞬で殺した。
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俺の女はお嬢様の屋敷で働いている洗濯係の女だ。
ちょっと優しくしたら何でもやる都合の良い女だ。
最初から俺に惚れてたからなのか、抱いてやったら喜んでいた。
だからファビオと王女の噂も率先して広めてくれた。
ファビオの屋敷にも、どうやって潜り込んだのか、「殺してきました!」と興奮して帰ってきた。
だが、もうこの女を側に置いておくのは危険だ。
興奮している女を褒美をやると連れ出し、夜の暗がりに紛れて女を川に落とした。
暴れていたが、そのうち沈んでいった。
また新しい女を作らなければ。
お嬢様の為には、俺の言う事をなんでも聞く女が必要だから。
そろそろお嬢様が俺を呼ぶ頃だろう。
今度のご褒美は特別愛して差し上げよう。
楽しみだ。
お嬢様とのご褒美時間を想像していた時、玄関辺りが騒がしくなった。
何事だ!
一階に降りると、
「ジョージはあの男です!」と執事のジジイが俺を指差した。
俺は一瞬、え⁉︎と思ってしまい、逃げようと思った時には、
「お前がジョージだな。ギルディー侯爵夫人殺害未遂の容疑で逮捕する。」
「ハア⁉︎近付くな!俺には妃殿下様がついてるんだぞ!今すぐ妃殿下に聞いてくれたら俺が無実だって分かる!」
「残念だったな、妃殿下はもう牢の中だ。
お前を助ける人はもういない。」
「牢⁉︎お嬢様が牢⁉︎なんて所にいれている⁉︎あの方は尊き方なのだ!
今すぐそんな所から出せ!」
「あれ⁉︎お前、もしかして魅了の力持ってる?魔石の色が変わった。
そうか妃殿下に長年、可愛がられてお前にも使えるようになったか。
どれほどまぐわったんだか…。
とにかく連行する。」
「やめろ!離せ!触るな!」
抵抗しても近衛の制服を着ているこの男はびくともしない。
俺はこの男を知っている。
お嬢様がファビオと同じくどうしても堕とせなかった男、パウロ・ソルディ。
近衛隊の副隊長だ。
いつもお嬢様をゴミを見るような眼で見ていた男だ。
気に入らない。
あんなにも美しく可憐なお嬢様をあのような目で見るなど許せない。
お嬢様が命令してくれたら、どうにでもしてやれたものを。
「さあ、クズ男、お前の大好きな女がいる所に連れて行ってやる。
クズとカスでお似合いだな、クズ男。」
「俺はクズじゃない!」
「ハイハイ、分かったよ、さあ行こう。」
それから俺は目隠しと猿轡をされ、粗末な馬車に押し込まれ、牢に入れられた。
「え⁉︎ジョージ⁉︎」
愛しいお嬢様の声が聞こえた。
「どうしてジョージが⁉︎」
猿轡が邪魔でんーんーしか言えない。
どうやらお嬢様と同じ牢に入れられたようだ。
「良かったな、愛しいお嬢様と一緒だ。
ご褒美をもらったら良い。
見てるから好きにやってみろ!」
「パウロ、何を言ってるの⁉︎私とジョージはそんなフシダラな関係ではないわ!」
「あーもうそういうのいいんで。
この間、ここで言った事忘れちゃった?
あんたイヴァン様の前で、“ジョージは私の全身を舐め回すのよ、私の身体は美味しいのですって”って、得意げに言ってたぞ。」
「わ、わ、わたくしは、そ、そんな事言ってませんわ!」
「ジョージだけでなく、避妊薬飲んで大勢の男とヤッたって言ったのもイヴァン様は聞いてたぞ。」
「わた、わたくし・・」
「もう分かってるんで、何言っても無駄だから。」
何を言ってるんだ、この男は⁉︎
お嬢様がそんな阿婆擦れであるわけがない!
「んーー、んーーー!」
「あれ?ジョージは知らなかったの?この人ね、自分の部屋に来た人とはほとんどヤッちゃってるんだって。
多すぎて人数は覚えてないってよ!
穴兄弟って奴がいっぱいで良かったな、ジョージ。」
「ちが、違うわ、騙されないで、ジョージ!」
穴兄弟・・・嘘だ。お嬢様は可憐で、か弱くて、純粋な方だ。
そんな、そんな事するはずない!
「全員に愛されたかったんだとさ。
だから誰にでも股を開いて、愛してやってたんだって。」
「違うわ、皆んなが私を愛してくれたのよ!
私が皆んなを抱いてあげたの!
股を開いたなんて言い方やめて!」
え⁉︎今なんて言った⁉︎
抱いてやった⁉︎
愛してやった⁉︎
あの純粋なお嬢様が股を開く⁉︎
「あ、ジョージは何か言いたいのかな?
猿轡を外してあげるよ。」
俺の猿轡を外したパウロは、
「ほら、大好きなお嬢様に何か行ってあげなよ。」
「お嬢様・・・あの男が言ったことは本当なのですか?
大勢の男と寝ていたのですか?
私とはたまにしかして下さらなかったのに、ここでたくさんの男にあの愛らしい蜜壺を晒していたのですか?」
「ジョージ、な、何を、い、言ってるの、や、やめなさい、そんな、嘘を言うのは。」
「お嬢様、私はあなたの為に今までなんでもやってきました。
貴方と何十回、何百回子種を注ぎ、貴方の蜜を何千回も舐めて、私にも貴方の力が移ったほど愛しているのに、他の男にも蜜を舐めさせたのですか?
貴方のために邪魔者を殺し、女を使い男を排除し、女は犯して傷者にして貴方を邪魔するものを全て失くしてきたのに、貴方は私を裏切ったのですか⁉︎
ファビオの女も殺せなかったが傷を負わせる事も出来て、口封じに俺の手駒の女まで殺したのに、お嬢様からご褒美を貰えると喜んでいた私を裏切ったのですか⁉︎」
「な、な、なにを、何を言ってるの、わた!私はそ、そんな事、頼んでないわ!」
「なるほど、そう言う事。ウルーシ、今の記録取れたな?」
「はい、全て魔道具に記録出来ました。」
「後は二人仲良く話し合って。」
そう言うとパウロは出て行った。
「お嬢様・・・ガッカリですよ・・・貴方は私のものなのですよ。
なのに他の男に股を開くだなんて・・・お仕置きしないとダメですね。」
俺はお嬢様に近付くと、お嬢様の服を引き裂いた。
「や、やめ、やめて、ジョージ、いつもジョージは優しくしてくれてたわ、それにこんなところでは、いやよ…」
俺は引き裂いた服を引き剥がし、お嬢様を裸にした。
その後はいつものように全身を舐めまわした。
風呂に入ってないから匂いも味もいつもとは全く違うが、俺は気にしない。
この匂いも味も全て俺のものだ。
その後はお嬢様が泣こうが喚こうが、腰を振り続けた。
途中、食事を持ってきたパウロが顔を顰めていたのが見えたが、俺は腰を振り続けた。
気を失ったお嬢様を抱きしめながら、
「もう誰にも渡さない。」
それからお嬢様と俺は研究所に移送された。
研究所でも隣り同士のベッドに寝かされ、俺とお嬢様は目を抉られた時に同時に死んだ。
俺はお嬢様の叫び声を聞きながら死ねた事が嬉しかった。
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