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新婚旅行編
おめでとう
しおりを挟む「ロイ、ロイ、痛いよーーーー、なんでこんなに痛いのーーーーーー、赤ちゃん早く出て来てーーーーー」
「赤ちゃん、早く出てきて!お願い、頑張って!せえので出てきて!」
「そうだよ、みんなで行くよ、せえーーの!」
「「せえーーーのーーー!」」
「んっーーーーーーーーーーーーーー」
「もう少し!頑張れ!」
「んっーーーーーーーーーーーーーー」
「頭、出てきたよ、今止めちゃダメだよ、もう少し、頑張れーーー」
「んっーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「頭、出たよ、お母さん、頭出たよ、もう少し!」
「んっーーーーーーーーーーーーーーーハァーーー」
「オギャア、オギャアー」
「おめでとう、男の子だよ~」
「ハァハァハァハァ…」
「リリー、リリー、赤ちゃん産まれた!赤ちゃん、産まれたよ…ありがとう…頑張ったね…ありがとう…」
「赤ちゃん…産まれた?」
「ほら、元気に泣いてるよ、男の子だって…」
「泣いてるね…良かった…」
「お母さん、お母さん、寝ちゃダメよ、もう少し頑張って。その前に赤ちゃん、抱いてあげてね。」
「赤ちゃん…」
「リリー、僕らの赤ちゃん…」
「あったかい…泣いてるね…可愛いね…」
「可愛いね、僕と同じ銀髪だ…」
「ホントだ…可愛い…小さいね…」
「ほら、もう大丈夫だから、お父さんは外で待ってる人達に報告してきて。お母さんは後少し頑張るだけだから。」
「はい…ありがとうございます…ありがとうございました…」
・・・・・・・・・・・・・・
「「「「「「「産まれた!」」」」」」」
「産まれた!」
「産まれたわ!」
「リリー…良かった…」
「アラン…産まれたわ…」
「産まれたーー!」
「リリー、良く頑張った!」
「リリー、良かったわ…」
ガチャ
「無事、産まれました。男の子です。僕と・・・同じ…銀髪・・・です…とっても…可愛い・・・子です…」
「おめでとう、ロナルド!」
「ロナルド・・・おめ…でとう…、良かった…わね…」
「父上…母上…産まれました…リリーも赤ちゃんも無事に・・・・産まれ…ました…」
「ロイ、おめでとう…良かったね…」
「ロイ、良かったわね…おめでとう…本当におめでとう…」
「ロイ、おめでとう!お前に似てるなら男前だな!二人とも元気で良かった!」
「あり…が…とう…。父様…母様…トーマス…ありがとう…」
「ロナルド!良くやった!ずっとリリーの側についていてくれてありがとう!
そして、おめでとう!」
「ロイ、おめでとう。リリーと二人で良く頑張りましたね。偉かったですよ。」
「キース様…ローズ様…ありがとう…ござい…ます…僕とリリーの・・・赤ちゃんが・・産まれ・・・ました…」
「アラン、大丈夫?」
「ヒクッ・・・ヒクッ・・・良かった・・何事も・・なくて・・・。リリーに・・何か…あった…ヒクッ・・・ら…と…思ったら・・・こわ…くて・・ヒクッ・・・」
「ヤダ…アラン…泣かないで・・・」
「父さんと母さんも泣くなよ…もらい泣き…するだろ…」
「カイル・・・私も・・ダメ…」
「シェリル・・やめろ…俺…にも・・伝染…するだろ…」
「あらあら、おじいちゃん、おばあちゃん達が泣いてしまったわ。」
「仕方あるまい、俺も泣きそうだ…」
「おめでたい事ですものね、お茶でもみんなで飲みましょう。」
「ははうえーーーーーー、リリーが無事で良かったーーーーーー」
「アラン、みっともないわよ。でも、リリーが産まれた時は大変だったものね、心配だったのね…。ほらほら、もうすぐ赤ちゃん、連れてきてくれるわよ。」
「皆さん、お待たせしました。可愛い男の子ですよ~」
「あ…可愛いなぁ…」
「ホントね…なんて可愛いのかしら…」
「リリー・・そっくりだ…可愛い…」
「目を開けないかしら…でも産まれたばっかりなのに顔立ちがしっかりしてるわね…ロナルド似かしら?」
「髪の色のせいでロナルドに似てる気がするが、顔立ちはリリーかな…」
「愛らしいな…小さいなぁ…わしがひいじいちゃんだぞ!」
「まあまあ、なんて可愛らしいのかしら。」
「はい、一旦返して頂きますよ。お母さんに抱かせてあげますからね~」
「もう、入っても?」
「今は疲れてるので、旦那さんだけにして下さいね。少し休ませてあげましょう。」
「リリー?」
「ロイ…赤ちゃん、可愛いね。ロイに似てるかな?」
「リリー…ありがとうね…よく頑張ったね…ホントにありがとう…」
「ロイもありがとうね、側にいてくれて。
思ったより早くてビックリしたって先生言ってたよ。赤ちゃん、頑張ってくれたんだね。」
「うんうん…そうだね…赤ちゃんも頑張ったね…」
「もう~泣かないで、ロイ。」
「だって…あんなに…痛そうなのに…何回も何回もリリー、痛いって言ってた…可哀想で…でも僕はなんにも出来なくて…」
「痛かったよ、でも、もう痛みより赤ちゃんの可愛さの方が勝ってるから平気だよ。だから、泣かないで。」
「うん…でも…嬉しい…のと…安心…したのと…感動…した…のとで…止まんない…」
「フフ、こんなに可愛いなら赤ちゃんまた欲しいね、しばらくは勘弁して欲しいけど。」
「リリー、名前はアーロリカでいいの?」
「変かな?女の子みたいかな?」
「僕は良いと思うよ、喜ぶと思うし。」
「じゃあアーロリカに決定!」
「アーロが泣いてるね、おっぱいじゃないの?」
「うん、あげてみるね。」
「うわあ…コクコク飲んでるね~そんなに出てるんだぁ~不思議~僕も飲んでみたい。」
「ロイ!」
「違うよ!純粋にどんな味なのか気になっただけだよ!いやらしい意味じゃないよ!」
「フフ、でも気になるね、美味しいのかな?」
「美味しいんだよ。あ!リリー、大変、もう片方も飲ませて、ビシャビシャで艶かしいよ。」
「言い方!」
「だから、いやらしい意味じゃないって!」
無事、髪色はロイ、瞳の色はリリー、顔立ちはリリー似の男の子、アーロリカが産まれました。
おめでとう!
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