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新婚編
アラン視点
しおりを挟むリリーナが結婚してこの家にリリーナはいない…。
寂しい…。
その代わり、父がしばらくいたが。
執務も何だか集中出来ない…。
我が家は意外と儲かっている。
それもリリーナが虫除けグッズを自分で考え、作っていた物が意外と便利で商品化したら爆売れしたからだ。
リリーナは元気かなぁ~カイルの所に行こうかなぁ~と思っていたら、カイルの方が来た。
「アラン…呆けていると思って来てみたら、やっぱり呆けていた。」
「カイル、行こうと思っていた!良かった!」
「リリーちゃんは忙しそうだから来ても会えないぞ。」
「なんで?何やってるの?」
「ルイジェルド殿下の事で何かやってるみたいだ、ロナルドと。」
「あ~王女の事ね。あの王女いつまでいるの?なんであんなに諦め悪いの?」
「知らないよ!殿下とカトリーヌ嬢が婚約破棄するかもって噂が流れてるから余計帰らないんじゃないか。」
「イアンの時も思ったけど、なんで分からんかね、やればやるほど二人はくっ付くって事。何かやったらその分嫌われるのにね。」
「それでも好きなんじゃないの、知らんけど。」
「で、リリー達は何やってるの?」
「分からんが、サイモンも仲間になったらしいぞ。そのうち『愛でる会』も参加するんじゃないか。」
「有り得るーー。リリーが入れそう。」
「国が絡んでるから心配だがな。」
「サイモンいるなら大丈夫だろ。」
「逆に怖いぞ、なんでも出来るから。」
「そう言われてみればそうかも。
サイモンってジュリア様に似てるからちょっとヤバいよな。
キレたら行くとこまで行きそう…。
ヤダ…心配になってきた。
俺も仲間になって見張ろうかな。」
「なんで仲間になるんだよ!」
「ちょっとリリーに聞いてみよう!今はどこにいるの?」
「別邸にシンシア嬢といるぞ。ロナルドは殿下のとこだ。」
「行っていい?」
「良いんじゃないか、俺も気になるし。」
「じゃあ行こう!」
こうしてリリーナのいる別邸にカイルと向かった。
「リリー、お父様だけど…」
「あれ?お父様とカイル父様、どうしたの?」
「アラン様、カイル様、お久しぶりです。」
「「シンシアさんもこんにちは。」」
「で、リリーは何を計画してるの?お父様も手伝える?」
「お父様達はまだかなあ…でも仲間に入れても良いよ、入る?」
「ちなみにメンバーは誰?」
「私、ロイ、殿下、サイモン様、シア、ジュリア様、ハロルド様、後陛下。『愛でる会』はまだ声かけてない。ヘンリー様は今勧誘中。」
「「・・・・・・へぇー」」
「あ!お父様達、急用思い出したよ、また来るからね。」
カイルの屋敷に行き、
「おい、アイツら何やらかす気だ!イアンも仲間になってたぞ!」
「イーガー家も揃ってたぞ…怖くて仲間なんかなれないよ…ハロルドは何してんの?バカなの?」
「イーガー家はちょっとおかしいから。まともなのはカトリーヌ嬢だけだから。」
「ヘンリー様まで仲間にしようとしてるぞ…ヤバい、マリアに言っておかなきゃ!勧誘されるぞ!」
「俺もシェリルに言っとこう!」
「帰るわ、またな。」
「おお、また。」
急いで帰ってマリアを探す。
「マリア、マリア?何処にいるの?」
「何?アランどうしたの?カイル様と出かけたんじゃないの?」
「行ったけど帰ってきた。ねえ、マリア、最近リリーに会った?」
「あー、昨日シェリル様に会いに行った時に会ったわよ。」
「何か言われなかった?」
「あー『カトリーヌ奪還作戦』の事?」
「へ?何それ?そんな作戦名なの?」
「そうよ、アランは勧誘されなかったの?」
「されたよ!でもあんな大物メンバーの中に入る勇気ないよ!何やらされるか分からない!」
「そうね~私もまだ返事はしてないのよ、よく何があったのか知らないから。」
「良かったーーメンバーにはならないで!」
「どうして?それより何があったのか教えて。」
マリアに殿下と王女の事を話すと、烈火の如く怒り、メンバーに入ると大騒ぎになった。
なんとか宥めて落ち着かせたが時間の問題かもしれない…。
おそらくカイルも今同じ事をしているだろう…。
娘よ、お前はどうしてこんな大物ばかり集めたの?…
大物達に何させる気なの?…
お父様は心配だよ…でもリリーが困っていたらお父様は駆けつけるけどね。
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