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二年目 見習い期間
工房案内
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自己紹介が終わると、イリスさんとソルさんとはもうお別れ。
別れ際、にこやかに手を振られたけど、彼等が居なくなると途端に不安な気持ちになってしまう。
不安な気持ちになると、ついついポッシェに身を寄せちゃうのは私の悪い癖。
「それじゃ、あなた達がこれから暮らす事になるお部屋に案内するわね。」
そんな私の頭をフワリと撫でたのは、調薬の指導と食事のお世話をしてくれるというセリスさん。
イリスさんとよく似た、その姿と仕草に不安で縮こまった心が少し和らぐ。
たったの五日、お世話になっただけだって言うのに甘え心が心に住み着いてたみたい。
これは良くない。
独り立ちしたんだから、しっかりしないと。
気合を入れなおし、ポッシェから意識して少し離れた。
食堂から出ると、先ずは一階の説明から。
一階の南側には調薬工房と魔法具工房が店舗を挟むようにしてあって、北側には男風呂と女風呂が食堂を挟むようにして配置されてるんだって。
「お風呂なのです?!」
私はお風呂があるって事に驚いたんだけど、アッシェはものすごい勢いでその言葉に飛びついた。
私もポッシェも、一体何が起きたんだろうって目をパチクリ。
だってね、お風呂なんて縁がなかったもの。
お貴族様のところかよっぽど裕福な家じゃないと無いものだし。
「そうよ。
玄関に近い方が男の子用で、女の子用は反対側ね。」
「みんな入れるのです?」
「ええ。
お仕事が終わったら、お夕飯の前に入っておいてね。
お夕飯が終わったらお掃除するから。」
セリスさんが当然のように口にした言葉には、結構驚いた。
だって、私達も入って良いって言われるなんて思わなかったよ。
アッシェは、その言葉に感動したみたい。
頬を紅潮させて目を潤ませると、喜びの声を上げた。
「ふおおおおおおおおおおお!」
――アッシェ、それ、女の子が出しちゃダメな声。
喜びすぎて、何かの限界をぶっちぎっちゃたみたい。
工房主さんを見た時に妙な挙動をしてたのが嘘みたいに、幸せそう。
そういえば、工房主さんを親の仇みたいな目で見てたアレって、一体何だったんだろ?
「この下に、地下室があるんだけどそこはお店から入れる在庫倉庫と、食堂から入れる食材庫。
真ん中にある階段から降りて行くと入れる日用品倉庫。
それから工房毎に素材管理庫がついてるの。
あなた達が行く可能性があるのは、日用品倉庫と工房についてる素材管理庫になると思うわ。」
それぞれの部屋をチラッと覗きながらされた説明だけど、確かに調薬工房と魔法具工房には下に向かう階段がついてるように見えた。
調薬工房では、既にさっき紹介してもらった先輩方が作業を始めてたけど、魔法具工房では女の人にしか見えない先生が一人で本を読んでるだけ。
魔法具を専門で作ってる人はいないみたい。
となると、私が魔法具師の勉強をする事になったら、あの先生と二人っきりという事になるのか。
ちょっと憂鬱。
「二階は、ワンフロア全部アスタール様の工房兼住居になってるの。
扉の他にはなにもないから、間違う事はないわね。」
今はお客様と話してるから静かにね。
と言う言葉に従って、静かに扉を確認。
確かに扉しかないし、間違えようがない。
「三階は、教師の居住フロア。
扉に、部屋の主の名前がついてるから間違わない様にね。」
お次の三階は、ぐるっと階段を中央に囲うようにして通路が巡ってる。
通路の右手の壁には一定の間隔を開けてポツンポツンと扉が六つ。
扉から扉への距離は、私の足で二十歩くらい。
部屋の奥行きは分からないけど、一人当たりの部屋の広さは結構なモノなんじゃないかな。
階段に一番近い部屋に住んでるのがセリスさんなのは、なんだかんだで階段を使う事が多いからなんだって。
「四階が、あなた達の暮らす部屋があるフロアよ。」
三階の通路をグルっと回った後に続いたその言葉に、私は心底ほっとした。
階段の上り下りって、結構疲れるんだもん。
既に結構、足が疲れてるし。
「今、四階に住んでるのはリエラちゃん、テミス、スルト君の三人だけなの。
部屋の外に名札がついてるから、その子達の使ってない部屋を使って頂戴ね。」
「……もしかして、一人一部屋だったりするです?」
キョトンと目を瞬かせる私の代わりに、アッシェが尋ねるとセリスさんは微笑みながら頷く。
「誰にでもプライバシーは必要だもの。
一人一部屋、好きに使っていいのよ。」
その返事に、私達は顔を見合わせると空いてる部屋を物色しに駆け出した。
別れ際、にこやかに手を振られたけど、彼等が居なくなると途端に不安な気持ちになってしまう。
不安な気持ちになると、ついついポッシェに身を寄せちゃうのは私の悪い癖。
「それじゃ、あなた達がこれから暮らす事になるお部屋に案内するわね。」
そんな私の頭をフワリと撫でたのは、調薬の指導と食事のお世話をしてくれるというセリスさん。
イリスさんとよく似た、その姿と仕草に不安で縮こまった心が少し和らぐ。
たったの五日、お世話になっただけだって言うのに甘え心が心に住み着いてたみたい。
これは良くない。
独り立ちしたんだから、しっかりしないと。
気合を入れなおし、ポッシェから意識して少し離れた。
食堂から出ると、先ずは一階の説明から。
一階の南側には調薬工房と魔法具工房が店舗を挟むようにしてあって、北側には男風呂と女風呂が食堂を挟むようにして配置されてるんだって。
「お風呂なのです?!」
私はお風呂があるって事に驚いたんだけど、アッシェはものすごい勢いでその言葉に飛びついた。
私もポッシェも、一体何が起きたんだろうって目をパチクリ。
だってね、お風呂なんて縁がなかったもの。
お貴族様のところかよっぽど裕福な家じゃないと無いものだし。
「そうよ。
玄関に近い方が男の子用で、女の子用は反対側ね。」
「みんな入れるのです?」
「ええ。
お仕事が終わったら、お夕飯の前に入っておいてね。
お夕飯が終わったらお掃除するから。」
セリスさんが当然のように口にした言葉には、結構驚いた。
だって、私達も入って良いって言われるなんて思わなかったよ。
アッシェは、その言葉に感動したみたい。
頬を紅潮させて目を潤ませると、喜びの声を上げた。
「ふおおおおおおおおおおお!」
――アッシェ、それ、女の子が出しちゃダメな声。
喜びすぎて、何かの限界をぶっちぎっちゃたみたい。
工房主さんを見た時に妙な挙動をしてたのが嘘みたいに、幸せそう。
そういえば、工房主さんを親の仇みたいな目で見てたアレって、一体何だったんだろ?
「この下に、地下室があるんだけどそこはお店から入れる在庫倉庫と、食堂から入れる食材庫。
真ん中にある階段から降りて行くと入れる日用品倉庫。
それから工房毎に素材管理庫がついてるの。
あなた達が行く可能性があるのは、日用品倉庫と工房についてる素材管理庫になると思うわ。」
それぞれの部屋をチラッと覗きながらされた説明だけど、確かに調薬工房と魔法具工房には下に向かう階段がついてるように見えた。
調薬工房では、既にさっき紹介してもらった先輩方が作業を始めてたけど、魔法具工房では女の人にしか見えない先生が一人で本を読んでるだけ。
魔法具を専門で作ってる人はいないみたい。
となると、私が魔法具師の勉強をする事になったら、あの先生と二人っきりという事になるのか。
ちょっと憂鬱。
「二階は、ワンフロア全部アスタール様の工房兼住居になってるの。
扉の他にはなにもないから、間違う事はないわね。」
今はお客様と話してるから静かにね。
と言う言葉に従って、静かに扉を確認。
確かに扉しかないし、間違えようがない。
「三階は、教師の居住フロア。
扉に、部屋の主の名前がついてるから間違わない様にね。」
お次の三階は、ぐるっと階段を中央に囲うようにして通路が巡ってる。
通路の右手の壁には一定の間隔を開けてポツンポツンと扉が六つ。
扉から扉への距離は、私の足で二十歩くらい。
部屋の奥行きは分からないけど、一人当たりの部屋の広さは結構なモノなんじゃないかな。
階段に一番近い部屋に住んでるのがセリスさんなのは、なんだかんだで階段を使う事が多いからなんだって。
「四階が、あなた達の暮らす部屋があるフロアよ。」
三階の通路をグルっと回った後に続いたその言葉に、私は心底ほっとした。
階段の上り下りって、結構疲れるんだもん。
既に結構、足が疲れてるし。
「今、四階に住んでるのはリエラちゃん、テミス、スルト君の三人だけなの。
部屋の外に名札がついてるから、その子達の使ってない部屋を使って頂戴ね。」
「……もしかして、一人一部屋だったりするです?」
キョトンと目を瞬かせる私の代わりに、アッシェが尋ねるとセリスさんは微笑みながら頷く。
「誰にでもプライバシーは必要だもの。
一人一部屋、好きに使っていいのよ。」
その返事に、私達は顔を見合わせると空いてる部屋を物色しに駆け出した。
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