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スルト
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師匠に剣を教えて貰うのは、凄く楽しかった。
毎日、少しづつでも自分の技量が上がっていくのが実感できるなんて今までにない事だ。
ただ、リエラが体力作りの為に混ざってくるとちょっとテンポがずれる。
アイツは、魔法の練習をするとどういう訳だか何故か自分が怪我をするんだ。
その度に師匠が、青くなって飛んで行くからアイツが来る日は技術的には実りが少ない…。
工房に居を移してからの生活は、前とは比べ物にならない位に実りも多かった。
リエラと採集の契約も結んだから少しだけど、定期収入が出来る事になったのも有難い。
月に四万ミルだって、稼ごうと思うと結構大変なんだ。
それをポンと出す気になるんだから、リエラも結構稼いでるんだなと驚いた。
ある程度技量が上がってくると、ルナと二人で『水と森の迷宮』に行く許可が出た。
2層までなら好きな時に言っていいと言われて、ルナと二人で飛び上がって喜んだ。
ルナは休日しか迷宮には入れないから、毎週の白月に行く約束をした。
「なーんか、デートみたいだね~♪」
なんて言うから、なんだかいろんな意味でどきどきした。
変な手を出したら、師匠に殺される!
師匠は、セリスさんもルナもリエラも同じ様に大事にしてるんだって、その頃には思ってた。
リエラが師匠の『特別』になったのに俺が気が付いたのは冬に入って暫くしてからの事で、思わずルナにそれを耳打ちしたら、嬉しそうな笑顔で答えが返ってきた。
「多分、先月の半ば過ぎ位からだと思うよ?」
「マジで?!」
「うん。どうも、毎週二人で会ってるみたいだし。」
「年の差的にどうなんだよ?」
「12歳でしょ?大したことないんじゃないかなぁ…。」
…グラムナード人って、300年以上生きるのがザラなんだっけとその時に思い出した。
『そっか。俺が死んでもルナは今のまんまなんだな…。』
そう思ったら、なんだか胸がチクッと痛かった。
冬の終わりに、里帰りをさせて貰った時にリエラのお守りでくっついて歩きながら、なんだかずっとルナの事を考えてた。
『今は店番してる時間だな』
とか。
『そろそろ寝たかな?』
とか。大体どうでもいい事だったけど、そうしてるだろうと言う場面を思い浮かべると、なんだか無性に会いたくてしかたがなかった。
ルナといると、俺はなんだか気持が楽にして居られて、今までどうってことのなかった景色や物事が綺麗に楽しく感じられるようになってて。
そう考えて初めて、自分が彼女の事を好きになってたんだって気が付いた。
はは。
ビックリだな。
師匠の気持ちの変化より、自分の方が先に変わってたんじゃないかと、そっちに驚いた。
グラムナードに帰って、一番最初に俺がしたのはルナに『好きだ』って伝える事だってそう心に決めると口元が自然に緩んだ。
アイツは、一体どんな反応するんだろう?
そう考えると、なんだかドキドキする。
毎日、少しづつでも自分の技量が上がっていくのが実感できるなんて今までにない事だ。
ただ、リエラが体力作りの為に混ざってくるとちょっとテンポがずれる。
アイツは、魔法の練習をするとどういう訳だか何故か自分が怪我をするんだ。
その度に師匠が、青くなって飛んで行くからアイツが来る日は技術的には実りが少ない…。
工房に居を移してからの生活は、前とは比べ物にならない位に実りも多かった。
リエラと採集の契約も結んだから少しだけど、定期収入が出来る事になったのも有難い。
月に四万ミルだって、稼ごうと思うと結構大変なんだ。
それをポンと出す気になるんだから、リエラも結構稼いでるんだなと驚いた。
ある程度技量が上がってくると、ルナと二人で『水と森の迷宮』に行く許可が出た。
2層までなら好きな時に言っていいと言われて、ルナと二人で飛び上がって喜んだ。
ルナは休日しか迷宮には入れないから、毎週の白月に行く約束をした。
「なーんか、デートみたいだね~♪」
なんて言うから、なんだかいろんな意味でどきどきした。
変な手を出したら、師匠に殺される!
師匠は、セリスさんもルナもリエラも同じ様に大事にしてるんだって、その頃には思ってた。
リエラが師匠の『特別』になったのに俺が気が付いたのは冬に入って暫くしてからの事で、思わずルナにそれを耳打ちしたら、嬉しそうな笑顔で答えが返ってきた。
「多分、先月の半ば過ぎ位からだと思うよ?」
「マジで?!」
「うん。どうも、毎週二人で会ってるみたいだし。」
「年の差的にどうなんだよ?」
「12歳でしょ?大したことないんじゃないかなぁ…。」
…グラムナード人って、300年以上生きるのがザラなんだっけとその時に思い出した。
『そっか。俺が死んでもルナは今のまんまなんだな…。』
そう思ったら、なんだか胸がチクッと痛かった。
冬の終わりに、里帰りをさせて貰った時にリエラのお守りでくっついて歩きながら、なんだかずっとルナの事を考えてた。
『今は店番してる時間だな』
とか。
『そろそろ寝たかな?』
とか。大体どうでもいい事だったけど、そうしてるだろうと言う場面を思い浮かべると、なんだか無性に会いたくてしかたがなかった。
ルナといると、俺はなんだか気持が楽にして居られて、今までどうってことのなかった景色や物事が綺麗に楽しく感じられるようになってて。
そう考えて初めて、自分が彼女の事を好きになってたんだって気が付いた。
はは。
ビックリだな。
師匠の気持ちの変化より、自分の方が先に変わってたんじゃないかと、そっちに驚いた。
グラムナードに帰って、一番最初に俺がしたのはルナに『好きだ』って伝える事だってそう心に決めると口元が自然に緩んだ。
アイツは、一体どんな反応するんだろう?
そう考えると、なんだかドキドキする。
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