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第三夜
☆おねだり
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下調べのつもりでまとめサイトを見た物の、見たらやりたくなってくるのが人情ってヤツで……。
結局、3時間おかわりした上で、翌日もアルと合流する前に3時間せっせと納品クエをやり続けた。
レベル?
上がったさぁ~!!!
今は商売人レベル17!
あと3上がると、行商がカンスト出来る予定♪
でも、ウサギソテーは作るの飽きました……。
貰ったレシピで作ったものしか、納品クエやれないと言うのはちょっと不便だよね?
「……別に、君が目標に向かって突き進んでしまうのはいつもの事だから構わないのだが……。」
「うにぃ……。」
「あまり無理して、体を壊さないかの方が心配だ。」
うう。
心配おかけして、申し訳ない。
アルと別れた後に再ログインして、商売人のレベルが6も上がったよと報告したら、真面目に心配されてしまった。へにょっと耳が垂れて、微かに眉尻も下がってる。
おおう……。
これはかなりのご心配具合っぽい。
スクショスクショ!
なんとなく、アルのレア顔っぽいのでスクリーンショットでパシャり☆
思っただけで撮れるとか、めちゃくちゃ便利!
ってな訳で、アルのレア顔ゲットしました☆
でも、心配掛けちゃったのは確かだから、何かアルが喜びそうな贖罪を考えんと……。
「んー……。」
「どうしたのかね?」
「いや、心配させちゃったから、お詫びに何かしてあげたいなーと。」
「私にかね?」
「うん。アルに。」
わたしの言葉に、アルは耳をピクピクさせ始めた。
おお?
おねだりしちゃう?
してきちゃう??
暫くして彼が口にしたのは、私とのペアルックの作成だった。
うわ!
何気にハードルたっかいwww
思わず草生えたよ。
まぁ、可愛いおねだりなので即行オッケーしたさぁ~!
「ペアって言っても色々あるけど、どんなのがいい~?」
「うむ……。あちらでは着る機会の無い物が望ましい。」
「ほむほむ? たとえば??」
地球にあってアルの世界に無い服ってどんなだ??
彼の手が上がって、1人の人物を指さす。
その先に居たのは、ニット帽にパーカーを羽織って、デニムのパンツを穿いた人。
「え、ああいうの?」
「うむ。着てみたい。」
「りょーかい。」
実際にデニムっぽいの穿いてる人が居るって事は、多分素材として売られてるのかなー、と……思いたい。生産施設の売店に無かったら、行商してるか探さないとダメかも。
ああ、でも売ってた生地、シーチングとかブロードとかの薄い生地がメインだったような気がするんだよね……。
「アル、ちょっと行商覗いて言って良いかな?」
「うむ。」
「サンクス♪ もしかしたら、ズボンに良さそうな生地が無いかもしれないんだよねぇ。」
「成程。」
理由を伝えながら、行商広場に向かう。
もう、何も言わなくても腕を差し出してくるあたり、アルも分かってらっしゃる♪
手を繋ぐより、腕を組む方が密着出来てわたし好みなのだ。
アルの様子をチラリと目を上げて見てみると、耳が機嫌よさげにピコピョコしてる。
アルも、満更でもないのかな?
だとしたら嬉しいな。
私の気持ちに反応して、尻尾がフワフワと揺れながらアルの腰に軽く巻きつく。
目を瞬いてこっちを見る彼がとても可愛かったので、またスクショを撮った。
後で編集して、パソコンのデスクトップに貼っておこうかね?
なんだか、あっという間に一杯になりそうで笑える。
「どうしたのかね?」
「ん。スクショ撮ってたの。」
ニマニマと1人で悦に入ってたら、アルに不審げに見られてしまった。
ああ、アルはもしかしてスクショ分からないかな?
「スクショって言うのはね、スクリーンショットの略で……このゲームだと、視界内の物を写真に撮れる機能の事。」
「シャシン……?」
「おう……そこからか。んと、精密な写し絵的なやつ??」
「……今、君の事を見ている訳だが、見ているだけで君の写し絵が手に入るのかね?」
「私はスクショ!って思ったら写真が撮れてる感覚があったよ。」
「ふむ……。一瞬、視界が暗転したのだが、ソレかね?」
「そうそう!」
スクショを撮った瞬間、一瞬だけシャッターを切った様なイメージで視界が暗くなるんだよね。
きっと、アルの言う暗転っていうのはソレだろうと勢い込んで返事をした。
「これは、楽しみが増える。」
「……お手柔らかに、ね?」
「…………。」
返事が無い。
自信がないようだ。
って、アルは一体どれだけ撮る気なんだか……。
自分も、彼の写真を沢山撮ってしまいそうなので、藪蛇を避ける事にした。
私は私で楽しむし、アルもそれは同じ事だろうからね!
私達は行商広場で、お目当ての生地を入手すると、早速お揃いの服を作る為に生産施設へと向かった。
それはそうと、アルから黒い服を着る事が多いから明るめの色がいいと希望されたのはちょっと意外だったけど、ゲーム内で位、違うタイプの服が着たいものかもなーと、ある意味納得。
私も胸元ががっつり開いてる様なのとか、ちょっとリアルでは無理だもんね。
さてさて、ご希望のお揃い服はどんなのにしようか?
ウサギソテーを作るのに飽きて来てたから、丁度、気分転換にもなって良いものだ。
私は頭の中で、あれこれと案を練り始めた。
幾つかの案の中から、彼に選んで貰う事にしよう♪
結局、3時間おかわりした上で、翌日もアルと合流する前に3時間せっせと納品クエをやり続けた。
レベル?
上がったさぁ~!!!
今は商売人レベル17!
あと3上がると、行商がカンスト出来る予定♪
でも、ウサギソテーは作るの飽きました……。
貰ったレシピで作ったものしか、納品クエやれないと言うのはちょっと不便だよね?
「……別に、君が目標に向かって突き進んでしまうのはいつもの事だから構わないのだが……。」
「うにぃ……。」
「あまり無理して、体を壊さないかの方が心配だ。」
うう。
心配おかけして、申し訳ない。
アルと別れた後に再ログインして、商売人のレベルが6も上がったよと報告したら、真面目に心配されてしまった。へにょっと耳が垂れて、微かに眉尻も下がってる。
おおう……。
これはかなりのご心配具合っぽい。
スクショスクショ!
なんとなく、アルのレア顔っぽいのでスクリーンショットでパシャり☆
思っただけで撮れるとか、めちゃくちゃ便利!
ってな訳で、アルのレア顔ゲットしました☆
でも、心配掛けちゃったのは確かだから、何かアルが喜びそうな贖罪を考えんと……。
「んー……。」
「どうしたのかね?」
「いや、心配させちゃったから、お詫びに何かしてあげたいなーと。」
「私にかね?」
「うん。アルに。」
わたしの言葉に、アルは耳をピクピクさせ始めた。
おお?
おねだりしちゃう?
してきちゃう??
暫くして彼が口にしたのは、私とのペアルックの作成だった。
うわ!
何気にハードルたっかいwww
思わず草生えたよ。
まぁ、可愛いおねだりなので即行オッケーしたさぁ~!
「ペアって言っても色々あるけど、どんなのがいい~?」
「うむ……。あちらでは着る機会の無い物が望ましい。」
「ほむほむ? たとえば??」
地球にあってアルの世界に無い服ってどんなだ??
彼の手が上がって、1人の人物を指さす。
その先に居たのは、ニット帽にパーカーを羽織って、デニムのパンツを穿いた人。
「え、ああいうの?」
「うむ。着てみたい。」
「りょーかい。」
実際にデニムっぽいの穿いてる人が居るって事は、多分素材として売られてるのかなー、と……思いたい。生産施設の売店に無かったら、行商してるか探さないとダメかも。
ああ、でも売ってた生地、シーチングとかブロードとかの薄い生地がメインだったような気がするんだよね……。
「アル、ちょっと行商覗いて言って良いかな?」
「うむ。」
「サンクス♪ もしかしたら、ズボンに良さそうな生地が無いかもしれないんだよねぇ。」
「成程。」
理由を伝えながら、行商広場に向かう。
もう、何も言わなくても腕を差し出してくるあたり、アルも分かってらっしゃる♪
手を繋ぐより、腕を組む方が密着出来てわたし好みなのだ。
アルの様子をチラリと目を上げて見てみると、耳が機嫌よさげにピコピョコしてる。
アルも、満更でもないのかな?
だとしたら嬉しいな。
私の気持ちに反応して、尻尾がフワフワと揺れながらアルの腰に軽く巻きつく。
目を瞬いてこっちを見る彼がとても可愛かったので、またスクショを撮った。
後で編集して、パソコンのデスクトップに貼っておこうかね?
なんだか、あっという間に一杯になりそうで笑える。
「どうしたのかね?」
「ん。スクショ撮ってたの。」
ニマニマと1人で悦に入ってたら、アルに不審げに見られてしまった。
ああ、アルはもしかしてスクショ分からないかな?
「スクショって言うのはね、スクリーンショットの略で……このゲームだと、視界内の物を写真に撮れる機能の事。」
「シャシン……?」
「おう……そこからか。んと、精密な写し絵的なやつ??」
「……今、君の事を見ている訳だが、見ているだけで君の写し絵が手に入るのかね?」
「私はスクショ!って思ったら写真が撮れてる感覚があったよ。」
「ふむ……。一瞬、視界が暗転したのだが、ソレかね?」
「そうそう!」
スクショを撮った瞬間、一瞬だけシャッターを切った様なイメージで視界が暗くなるんだよね。
きっと、アルの言う暗転っていうのはソレだろうと勢い込んで返事をした。
「これは、楽しみが増える。」
「……お手柔らかに、ね?」
「…………。」
返事が無い。
自信がないようだ。
って、アルは一体どれだけ撮る気なんだか……。
自分も、彼の写真を沢山撮ってしまいそうなので、藪蛇を避ける事にした。
私は私で楽しむし、アルもそれは同じ事だろうからね!
私達は行商広場で、お目当ての生地を入手すると、早速お揃いの服を作る為に生産施設へと向かった。
それはそうと、アルから黒い服を着る事が多いから明るめの色がいいと希望されたのはちょっと意外だったけど、ゲーム内で位、違うタイプの服が着たいものかもなーと、ある意味納得。
私も胸元ががっつり開いてる様なのとか、ちょっとリアルでは無理だもんね。
さてさて、ご希望のお揃い服はどんなのにしようか?
ウサギソテーを作るのに飽きて来てたから、丁度、気分転換にもなって良いものだ。
私は頭の中で、あれこれと案を練り始めた。
幾つかの案の中から、彼に選んで貰う事にしよう♪
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