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-好き...?-
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(今日も疲れたなぁ)
藍君との帰り道。そんな事を思いながら歩いていると、藍君が、
「体育...お疲れ様」
私は体育の時、目が合ったことを思い出して、また顔が熱くなる。
藍君の方を見てみると、藍君も顔を赤らめていた。
(改めて見ると藍そっくりだなぁ)
藍君を見て、そう思った。
「あ、そうだ!明日のおかずは何がいい?」
私は明日のおかずについて聞いた。
藍君はちょっと悩んだような顔をして、
「あー...じゃあハンバーグで!」
(藍君はお肉が好きなんだなぁ)
「OK!じゃあ明日のお昼はハンバーグね!」
私は藍君と共にスーパーに向かった。
(何だかこうして歩いているとカップルみたい)
私は心が弾んだ。
(よし!明日も張り切って作っちゃお!)
「じゃあまた明日ね!藍君」
スーパーで食材を買って、家の前に着いた私は藍君にそう告げた。
「おう。また明日な!」
藍君はニッコリと微笑んだ。
「っ!」
私の心臓はバクバクと音を立てていた。すぐそこにいる藍君にも聞こえてしまうんじゃないかというくらいに。
(どうして?何でこんなにドキドキするの?好き...違う。きっと藍君が藍に似てるからだ。)
私は自分を誤魔化すようにそう考えた。
顔を赤くする私を不思議そうに藍君が見つめた。
「どうしたの?...まさか熱でもあるんじゃ」
そう言って藍君は私のおでこに自分のおでこを重ねた。更に顔が熱くなる。
「...苗。お前風邪か?スッゲー熱いぞ?」
(顔...!顔近い!!)
藍君の顔が私の目の前にきた。ちょっと動けば唇が触れてしまいそうな距離。
(ヤバいって!心臓の音聞こえちゃう!)
藍君はそっと顔を遠ざけた。
「今日は早く寝ろよ!じゃ、明日な!」
私の心はまだ音を立てている。
藍君はそう言って、家に入った。私も、しばらく動けなかったがはっとして家に入った。
玄関で座り込んだ。
(...これは何?好きなんかじゃない。藍に似てるから。だからこんなにドキドキしてるんだ。)
私は心を落ち着かせて、自分の部屋に行こうと階段を上る。その時だった。急に視界が歪み、ふわっと体が宙に浮く。私はそのまま階段から落ちた。...と思ったら。
タッタッタッタッタ
という足音がして、私は何かに包まれる。
(...痛く、ない。)
地面に打ち付けられたはずの体は全く痛くなく、代わりに懐かしい暖かさに包まれた。
「おっと。やっぱり苗。風邪引いてたんだな。心配で見に来たんだ。間に合ってよかった~」
頭上から聞き覚えのある声がした。でも、その瞬間気が遠くなった。
藍君との帰り道。そんな事を思いながら歩いていると、藍君が、
「体育...お疲れ様」
私は体育の時、目が合ったことを思い出して、また顔が熱くなる。
藍君の方を見てみると、藍君も顔を赤らめていた。
(改めて見ると藍そっくりだなぁ)
藍君を見て、そう思った。
「あ、そうだ!明日のおかずは何がいい?」
私は明日のおかずについて聞いた。
藍君はちょっと悩んだような顔をして、
「あー...じゃあハンバーグで!」
(藍君はお肉が好きなんだなぁ)
「OK!じゃあ明日のお昼はハンバーグね!」
私は藍君と共にスーパーに向かった。
(何だかこうして歩いているとカップルみたい)
私は心が弾んだ。
(よし!明日も張り切って作っちゃお!)
「じゃあまた明日ね!藍君」
スーパーで食材を買って、家の前に着いた私は藍君にそう告げた。
「おう。また明日な!」
藍君はニッコリと微笑んだ。
「っ!」
私の心臓はバクバクと音を立てていた。すぐそこにいる藍君にも聞こえてしまうんじゃないかというくらいに。
(どうして?何でこんなにドキドキするの?好き...違う。きっと藍君が藍に似てるからだ。)
私は自分を誤魔化すようにそう考えた。
顔を赤くする私を不思議そうに藍君が見つめた。
「どうしたの?...まさか熱でもあるんじゃ」
そう言って藍君は私のおでこに自分のおでこを重ねた。更に顔が熱くなる。
「...苗。お前風邪か?スッゲー熱いぞ?」
(顔...!顔近い!!)
藍君の顔が私の目の前にきた。ちょっと動けば唇が触れてしまいそうな距離。
(ヤバいって!心臓の音聞こえちゃう!)
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「今日は早く寝ろよ!じゃ、明日な!」
私の心はまだ音を立てている。
藍君はそう言って、家に入った。私も、しばらく動けなかったがはっとして家に入った。
玄関で座り込んだ。
(...これは何?好きなんかじゃない。藍に似てるから。だからこんなにドキドキしてるんだ。)
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(...痛く、ない。)
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「おっと。やっぱり苗。風邪引いてたんだな。心配で見に来たんだ。間に合ってよかった~」
頭上から聞き覚えのある声がした。でも、その瞬間気が遠くなった。
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