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打ち上げパーティー(前編)
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陽子さんはじめsteedのメンバー、アンクのマスターも!!
トモヤと泉さんをはじめ…今日のイベントに携わって下さった方々が集まっていた。
社長が秘書の方にみんなに夜に集まって貰えるように…手配の指示をされたようだ。
トモヤが「お前ら、おせーよ。お腹ペコペコだよ。」と言うとみんなが笑いに包まれた…
社長が「この度は皆様に大変お世話になりました。ささやかではございますがお召しあがりください。」と言われ、仲居さんが料理を運んで来られた。
おかしいな…ささやかな席に巨大舟盛りは出ない筈だが…
トモヤが「いただっきまーす。」料理にフライング気味に突撃した。
「こーら。」泉さんのゲンコツがトモヤの頭にヒットする。会場が笑いに包まれて宴がスタートした。
僕達は未成年だからウーロン茶で乾杯してから…
僕は社長の所に歩み寄った。
「社長、これをお返し致します…」
僕は余った預かり金を社長に差し出した。
すると、社長は微笑んでもう一つ封筒を取り出して…
「宮田くん…いや…翔くん。そのお金は君に渡したイベント代だ。
そしてこれは…もし君が我が社の社員なら当然受け取るべき報酬だ。是非受け取って欲しい。」と二つの封筒を重ねて僕に差し出された。
「君が当然、追加費用を頼んでくるものだと思って私は秘書に用意させておいたのだが…まさか余ったから返しにくるとは…
他の社員なら間違いなく『たったこれだけでは無理です!!』と音を上げているに違いない…
そりゃ、私も君を認めざるを得ないよ…アハハハハ…」
神社長はビジネスマンの顔で嬉しそうに笑った…
「社長…」僕は少し戸惑ったが、封筒を受け取った。
「このお金は僕が自由に使ってもよろしいでしょうか?」
「ああ、君の自由だ。」
僕は陽子さんのところへ行き、改めてイベント成功のお礼を言った。
すると陽子さんは、
「翔くん…私もあなたにお礼を言いたかったの。
私…正直、これからの私達の音楽の方向性を見失いかけていたわ…
今まで私、練習してテクニックを磨けば、みんなが認めてくれると思ってた。
でも…それだけでは何も変わらず伸び悩んでいたというか…
でも今回のライブは私達に素晴らしい可能性を与えてくれた。私達は音楽で人を感動させたい!その原点回帰が出来たような気がしたわ。
ライブによって衣装を変えたりする事でネット配信を見てくれる人達の目を喜ばせることができる。
それに…優花のボーカルも嬉しい誤算だったわ。グループとして音楽の幅を拡げてくれた。 あなたのおかげだわ。こちらこそ本当にありがとう。」
「ええっ!!」
その時、泉さんが驚いた表情でこちらに近づいて来た。
「見てください!凄い事になってますよ!」
そう言ってスマホをみんなに見せた。今日のライブ配信のアクセス数が十万を超えていた。
「そんな…そんな事が…」
陽子さんは涙を抑えられない。
結真や優花さん、メンバーのみんなが寄り添う。
僕は陽子さんに「今日のイベントは全てライブが大成功した事に尽きます。だから、これを今後の活動に活かしてください。」と二つの封筒を渡した。
陽子さんはビックリした表情で
「そんな…ダメよ。私達の方が…」
そう言いかけた陽子さんの肩をアンクのマスターがポンと叩く。
「貰っておきなよ。この兄ちゃんはそういう奴なんだよ。みんなが笑顔になるように頑張る奴なんだ。有難く頂戴しておきな…」と笑う。
「マスター…翔くん…本当にありがとう!!」
陽子さんは涙を拭きながら何度もありがとうと言って受け取って下さった。
トモヤと泉さんをはじめ…今日のイベントに携わって下さった方々が集まっていた。
社長が秘書の方にみんなに夜に集まって貰えるように…手配の指示をされたようだ。
トモヤが「お前ら、おせーよ。お腹ペコペコだよ。」と言うとみんなが笑いに包まれた…
社長が「この度は皆様に大変お世話になりました。ささやかではございますがお召しあがりください。」と言われ、仲居さんが料理を運んで来られた。
おかしいな…ささやかな席に巨大舟盛りは出ない筈だが…
トモヤが「いただっきまーす。」料理にフライング気味に突撃した。
「こーら。」泉さんのゲンコツがトモヤの頭にヒットする。会場が笑いに包まれて宴がスタートした。
僕達は未成年だからウーロン茶で乾杯してから…
僕は社長の所に歩み寄った。
「社長、これをお返し致します…」
僕は余った預かり金を社長に差し出した。
すると、社長は微笑んでもう一つ封筒を取り出して…
「宮田くん…いや…翔くん。そのお金は君に渡したイベント代だ。
そしてこれは…もし君が我が社の社員なら当然受け取るべき報酬だ。是非受け取って欲しい。」と二つの封筒を重ねて僕に差し出された。
「君が当然、追加費用を頼んでくるものだと思って私は秘書に用意させておいたのだが…まさか余ったから返しにくるとは…
他の社員なら間違いなく『たったこれだけでは無理です!!』と音を上げているに違いない…
そりゃ、私も君を認めざるを得ないよ…アハハハハ…」
神社長はビジネスマンの顔で嬉しそうに笑った…
「社長…」僕は少し戸惑ったが、封筒を受け取った。
「このお金は僕が自由に使ってもよろしいでしょうか?」
「ああ、君の自由だ。」
僕は陽子さんのところへ行き、改めてイベント成功のお礼を言った。
すると陽子さんは、
「翔くん…私もあなたにお礼を言いたかったの。
私…正直、これからの私達の音楽の方向性を見失いかけていたわ…
今まで私、練習してテクニックを磨けば、みんなが認めてくれると思ってた。
でも…それだけでは何も変わらず伸び悩んでいたというか…
でも今回のライブは私達に素晴らしい可能性を与えてくれた。私達は音楽で人を感動させたい!その原点回帰が出来たような気がしたわ。
ライブによって衣装を変えたりする事でネット配信を見てくれる人達の目を喜ばせることができる。
それに…優花のボーカルも嬉しい誤算だったわ。グループとして音楽の幅を拡げてくれた。 あなたのおかげだわ。こちらこそ本当にありがとう。」
「ええっ!!」
その時、泉さんが驚いた表情でこちらに近づいて来た。
「見てください!凄い事になってますよ!」
そう言ってスマホをみんなに見せた。今日のライブ配信のアクセス数が十万を超えていた。
「そんな…そんな事が…」
陽子さんは涙を抑えられない。
結真や優花さん、メンバーのみんなが寄り添う。
僕は陽子さんに「今日のイベントは全てライブが大成功した事に尽きます。だから、これを今後の活動に活かしてください。」と二つの封筒を渡した。
陽子さんはビックリした表情で
「そんな…ダメよ。私達の方が…」
そう言いかけた陽子さんの肩をアンクのマスターがポンと叩く。
「貰っておきなよ。この兄ちゃんはそういう奴なんだよ。みんなが笑顔になるように頑張る奴なんだ。有難く頂戴しておきな…」と笑う。
「マスター…翔くん…本当にありがとう!!」
陽子さんは涙を拭きながら何度もありがとうと言って受け取って下さった。
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