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何やってんのよ!!
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「どう?ウチの水着…シンプルやけど可愛いやろ~?」
カオリが白のワンピースの腰のフリルをヒラヒラさせながら僕とノブに迫って来た…
「う、うん…可愛いよ…」
そこへ紺色のスポーツタイプの水着を着たマイがコツンとカオリの頭を小突いた。
「こら…ビーチに遊びに来たんじゃ無いわよ!これもトレーニングの一環!足に負担をかけないようにコーチが用意して下さってるんだから…それにアルタイルの人達…困っているでしょう!」
「はいはい!分かりました…マイマイはキャプテンになってから更に真面目っ子になったんちゃうか~?」
口を尖らせながらカオリはいち早くプールに飛び込んだ…
「全く…もう…」
それに続いてマイも隣のレーンからプールへ飛び込む…
彼女は黙々と自分のメニューをこなしているのだろうか?僕達のように広いプールを楽しみにして来た感じは全く見られない…
ミヤさんもマイさんもエリジブルとして学生杯にストイックに賭けているのだろう…
そしてカオリさんは僕の見た感じリカと同じような天才肌タイプなのだろう…
身体能力が高くて一瞬のひらめきで自分の滑りを紡いでいく…もちろんエリジブルとして常々厳しいトレーニングを積んでいるのだから今更練習に対する取り組み方がどうだと言う者もいない。
改めて僕は順位がどうであれ、彼女達が全力を出しきれて納得いく滑りが出来ますようにと願った…
リカ…そろそろ着替えたかなぁ?
僕は振り返って歩き出したその時…
ドシン!
「キャッ!」
「す、すいません…」
「い、いえ…こちらこそ…ちょっと考え事をしていて…あっ!ダ、ダイスケさん…⁉︎」
「ミ、ミヤさん…⁉︎」
ぶつかった勢いで尻もちをついて倒れてしまった彼女に僕は慌てて手を差し出した…
「あ、ありがとうございます…」
ミヤさんはニッコリ笑って僕の手に捕まった…がよく見ると彼女が着ているのはビ、ビ、ビックリ…いや…ビキニの水着…
しかも光沢のあるブルーにワンポイントのロイヤルチャーム…この水着はリカの水着の色違い…?
「ダ、ダイスケさん…そ、そんなに見ないで…は、恥ずかしい…」
ミヤは水着姿でダイスケの前に出るのを恥ずかしがって少しためらっていた…
ぼうっとして歩いていたらいきなり彼とぶつかるなんて…心臓の鼓動がMAXに…そして周囲に聞こえるんじゃないかと自分自身が不安になるくらいその音を大きく感じていた…
「す、すいません…!」
僕はミヤさんを起き上がらせようと少し力を入れて引っ張った…
「あっ!」
ミヤさんの手を取って引っ張った僕はその身体の軽さに驚いた。
まるで妖精…そう、その架空の存在を連想させるような華奢な身体にダイナミックに空中を舞う力強さを内包している彼女に僕は衝撃を受けた…
そして触れたらこわれてしまいそうな彼女の身体は僕の手に引っ張られて…ああっ!
トンッ…!
僕の胸の中にその華奢な身体とダイナミックな二つの膨らみが…
いつの間にか僕はミヤさんを抱きしめていた…
「キャッ!」
「ああっ!す、すみません…こっ、これは…その…」
「おーおー!やるなぁ!兄ちゃん!そーゆーちょっと強めのに女は弱いで!分かってるやん!」
「まぁ!でもここは公衆の面前ですわよ…ちょっとはお気を遣って欲しいですわね…」
「ダ、ダイちゃん…マズイよ…こんな所…ミキやリカちゃんが見たら…」
…だからワザとじゃないって…ノブ…
しかし時は既に遅かった…
「何やってんのよ…アンタ!」
「ダイスケさん…」
目の前に眉間にシワを寄せるミキと大きな瞳に涙を浮かべるリカが僕を見つめていた…
カオリが白のワンピースの腰のフリルをヒラヒラさせながら僕とノブに迫って来た…
「う、うん…可愛いよ…」
そこへ紺色のスポーツタイプの水着を着たマイがコツンとカオリの頭を小突いた。
「こら…ビーチに遊びに来たんじゃ無いわよ!これもトレーニングの一環!足に負担をかけないようにコーチが用意して下さってるんだから…それにアルタイルの人達…困っているでしょう!」
「はいはい!分かりました…マイマイはキャプテンになってから更に真面目っ子になったんちゃうか~?」
口を尖らせながらカオリはいち早くプールに飛び込んだ…
「全く…もう…」
それに続いてマイも隣のレーンからプールへ飛び込む…
彼女は黙々と自分のメニューをこなしているのだろうか?僕達のように広いプールを楽しみにして来た感じは全く見られない…
ミヤさんもマイさんもエリジブルとして学生杯にストイックに賭けているのだろう…
そしてカオリさんは僕の見た感じリカと同じような天才肌タイプなのだろう…
身体能力が高くて一瞬のひらめきで自分の滑りを紡いでいく…もちろんエリジブルとして常々厳しいトレーニングを積んでいるのだから今更練習に対する取り組み方がどうだと言う者もいない。
改めて僕は順位がどうであれ、彼女達が全力を出しきれて納得いく滑りが出来ますようにと願った…
リカ…そろそろ着替えたかなぁ?
僕は振り返って歩き出したその時…
ドシン!
「キャッ!」
「す、すいません…」
「い、いえ…こちらこそ…ちょっと考え事をしていて…あっ!ダ、ダイスケさん…⁉︎」
「ミ、ミヤさん…⁉︎」
ぶつかった勢いで尻もちをついて倒れてしまった彼女に僕は慌てて手を差し出した…
「あ、ありがとうございます…」
ミヤさんはニッコリ笑って僕の手に捕まった…がよく見ると彼女が着ているのはビ、ビ、ビックリ…いや…ビキニの水着…
しかも光沢のあるブルーにワンポイントのロイヤルチャーム…この水着はリカの水着の色違い…?
「ダ、ダイスケさん…そ、そんなに見ないで…は、恥ずかしい…」
ミヤは水着姿でダイスケの前に出るのを恥ずかしがって少しためらっていた…
ぼうっとして歩いていたらいきなり彼とぶつかるなんて…心臓の鼓動がMAXに…そして周囲に聞こえるんじゃないかと自分自身が不安になるくらいその音を大きく感じていた…
「す、すいません…!」
僕はミヤさんを起き上がらせようと少し力を入れて引っ張った…
「あっ!」
ミヤさんの手を取って引っ張った僕はその身体の軽さに驚いた。
まるで妖精…そう、その架空の存在を連想させるような華奢な身体にダイナミックに空中を舞う力強さを内包している彼女に僕は衝撃を受けた…
そして触れたらこわれてしまいそうな彼女の身体は僕の手に引っ張られて…ああっ!
トンッ…!
僕の胸の中にその華奢な身体とダイナミックな二つの膨らみが…
いつの間にか僕はミヤさんを抱きしめていた…
「キャッ!」
「ああっ!す、すみません…こっ、これは…その…」
「おーおー!やるなぁ!兄ちゃん!そーゆーちょっと強めのに女は弱いで!分かってるやん!」
「まぁ!でもここは公衆の面前ですわよ…ちょっとはお気を遣って欲しいですわね…」
「ダ、ダイちゃん…マズイよ…こんな所…ミキやリカちゃんが見たら…」
…だからワザとじゃないって…ノブ…
しかし時は既に遅かった…
「何やってんのよ…アンタ!」
「ダイスケさん…」
目の前に眉間にシワを寄せるミキと大きな瞳に涙を浮かべるリカが僕を見つめていた…
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