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みんなが叶えたい想い
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「よ、よろしくお願いします…」
リカは上目遣いに彼女を見て深くお辞儀をした…
「うふふ…私はMAYA…体幹トレーニングのトレーナーだけど…しばらくあなたにはヨガを教えてくれとシズカに言われて来たのよ…」
「はあ…ヨガ…ですか…」
「そう…シズカはもう長い間トレーニングを積んでいてね…シズカ…あれを見せてあげてよ…」
「はいはい…分かったわ…」
そう言ってシズカは両手を上げて上体を後ろに反らす…やがてその両手が床にピッタリ着くか着かないかというくらいまでの柔軟な身体にリカは驚いた…
「ママ…すごい…!!」
「ヨガはね、身体だけじゃなくてメンタルトレーニングにもすごく良いの…シズカみたいな研究者は生活時間の乱れ、睡眠不足、研究が上手く行かなかった時のメンタルコントロール、運動不足など様々な問題を抱えているの。でも今の彼女を見て分かったでしょ?
一流の人はね、きちんと自分を管理することも一流なのよ…」
その話を聞いていたミキがシズカに向かって
メガホンを振る…
「シズカさん!」
「ミキちゃん…足の具合はどう?」
「リハビリを続けているからもうすぐ松葉杖でもよくなりますね…でも…私、リカさんがシズカさんの妹さんだって聞いてビックリしましたよ…ダイちゃん…教えてくれないから…」
「あれ?言わなかったっけ?」…とぼける僕。
「ちょっと事情があってね、長い間離れて暮らしていたからね…それよりもう…スケートは…ジャンプはダメなの?」
ミキは顔を曇らせて…でも無理をして笑顔を作った…
「口に出すと恥ずかしいけれど…大好きなスケートのために私の青春を捧げたのだからいいのかな…と今ではそう思っています…」
そう言った彼女の目には涙が浮かぶ…
シズカは彼女に歩み寄ってギュッと抱きしめた。
「青春はそんな簡単に捧げるモノじゃないわ!あなたにはまだたくさんやらなきゃいけない事があるはずよ…」
ミキはそのシズカの言葉に涙を拭って
「そうですね!私、リカさんと一緒にこのサークルをもっと強くします…私が目指していたように…」
「そうね…それにダイスケ君にはまだ考えがあるみたいよ…」
「…彼…小さな頃からいつもみんなが嬉しくなるようなイベントやモノを創り出すことが本当に得意なんです。いつも彼の周りには笑顔がいっぱい…」
「ふうん…それであなたは彼の事を…?」
「ち、違いますよ…私は別に…それに彼はリカさんと付き合ってるじゃありませんか…
私なんかお邪魔虫で…」
「あら、私とミドリも同じような関係だったけどお互いにそんな風に思った事は無いわよ…
私は彼と一緒に研究者の道へミドリは自分の夢のスケートの道へ…
お互いに自分に無いモノを持っている相手を尊敬してむしろ応援していたわ…あなた達も私達と同じだわ…だから私もミドリも一生懸命に応援したいのよ…」
「シズカさんとミドリコーチ…ま、まさかミドリコーチもニコラさんを…」
シズカはミキにウインクをして「ちょっとお喋りが過ぎたかしら…内緒にしておいてね…」
そう言ってリンクを後にした。
リカはミキの言う通りに踏み切りと着地の練習のために回転しない基礎のバニーホップジャンプの練習と…限りなく筋肉の柔軟性を高めるためにMAYAにヨガのコーチを受けてレベルアップを図る事になった…
リカは上目遣いに彼女を見て深くお辞儀をした…
「うふふ…私はMAYA…体幹トレーニングのトレーナーだけど…しばらくあなたにはヨガを教えてくれとシズカに言われて来たのよ…」
「はあ…ヨガ…ですか…」
「そう…シズカはもう長い間トレーニングを積んでいてね…シズカ…あれを見せてあげてよ…」
「はいはい…分かったわ…」
そう言ってシズカは両手を上げて上体を後ろに反らす…やがてその両手が床にピッタリ着くか着かないかというくらいまでの柔軟な身体にリカは驚いた…
「ママ…すごい…!!」
「ヨガはね、身体だけじゃなくてメンタルトレーニングにもすごく良いの…シズカみたいな研究者は生活時間の乱れ、睡眠不足、研究が上手く行かなかった時のメンタルコントロール、運動不足など様々な問題を抱えているの。でも今の彼女を見て分かったでしょ?
一流の人はね、きちんと自分を管理することも一流なのよ…」
その話を聞いていたミキがシズカに向かって
メガホンを振る…
「シズカさん!」
「ミキちゃん…足の具合はどう?」
「リハビリを続けているからもうすぐ松葉杖でもよくなりますね…でも…私、リカさんがシズカさんの妹さんだって聞いてビックリしましたよ…ダイちゃん…教えてくれないから…」
「あれ?言わなかったっけ?」…とぼける僕。
「ちょっと事情があってね、長い間離れて暮らしていたからね…それよりもう…スケートは…ジャンプはダメなの?」
ミキは顔を曇らせて…でも無理をして笑顔を作った…
「口に出すと恥ずかしいけれど…大好きなスケートのために私の青春を捧げたのだからいいのかな…と今ではそう思っています…」
そう言った彼女の目には涙が浮かぶ…
シズカは彼女に歩み寄ってギュッと抱きしめた。
「青春はそんな簡単に捧げるモノじゃないわ!あなたにはまだたくさんやらなきゃいけない事があるはずよ…」
ミキはそのシズカの言葉に涙を拭って
「そうですね!私、リカさんと一緒にこのサークルをもっと強くします…私が目指していたように…」
「そうね…それにダイスケ君にはまだ考えがあるみたいよ…」
「…彼…小さな頃からいつもみんなが嬉しくなるようなイベントやモノを創り出すことが本当に得意なんです。いつも彼の周りには笑顔がいっぱい…」
「ふうん…それであなたは彼の事を…?」
「ち、違いますよ…私は別に…それに彼はリカさんと付き合ってるじゃありませんか…
私なんかお邪魔虫で…」
「あら、私とミドリも同じような関係だったけどお互いにそんな風に思った事は無いわよ…
私は彼と一緒に研究者の道へミドリは自分の夢のスケートの道へ…
お互いに自分に無いモノを持っている相手を尊敬してむしろ応援していたわ…あなた達も私達と同じだわ…だから私もミドリも一生懸命に応援したいのよ…」
「シズカさんとミドリコーチ…ま、まさかミドリコーチもニコラさんを…」
シズカはミキにウインクをして「ちょっとお喋りが過ぎたかしら…内緒にしておいてね…」
そう言ってリンクを後にした。
リカはミキの言う通りに踏み切りと着地の練習のために回転しない基礎のバニーホップジャンプの練習と…限りなく筋肉の柔軟性を高めるためにMAYAにヨガのコーチを受けてレベルアップを図る事になった…
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