23 / 92
銀河を駆け巡る
しおりを挟む
「ええーっ!」
窓の外の小鳥の声でリカは目が覚めて、横にいるダイスケを見て驚いた…
「そうだ昨夜はダイスケさんと一緒に…」
リカはしばらくそのまま横になってダイスケの寝顔を見る…
「うふふふ…」彼女は昨日ダイスケに口づけた感触を思い出した。そしてそっとダイスケの頬に口づけてから彼にシーツをかけてベッドを出る…
それからしばらくして、コーヒーの香りとベーコンがフライパンの上ではじける音でダイスケも目が覚める…
「リカ…?」
隣にいるはずのリカがいない…
僕は自然にリカを探してキッチンへと向かった…
「リカ…!!」
僕の声に反応してこちらを向くリカと目が合う…
「あ…お、おはようございます…」
「お、おはよう…」顔を合わせて彼女は真っ赤になり、僕は照れ臭くて頭を掻いた…
やがて彼女は顔を上げて僕をじっと見つめる…僕もリカを見つめて彼女にゆっくり歩み寄った。
どちらともなくお互いを求めて僕達は口唇を重ねた…愛情の深さが口唇を通して僕の中に入ってくる…
兄貴を亡くしたり、ミキの怪我など心が痛くなることがたくさんあったけど、思えば全部…リカの存在が僕を救ってくれたんだ…
これからも彼女にはずっと一緒にいてほしい…僕も口唇を通して想いを彼女に全て伝えた…
その時、ムクのケージの方からガタンガタンと暴れるような音が聞こえた…
「あっ、ムクの食事をあげるの忘れてた…」
「だから怒ってるんですね…うふふふ…」
「あははは…」
このささやかな幸せが…彼女との楽しい毎日がずっと続きますようにと僕は祈った…
ダイスケがギャラクシーチューブを使って起こした動画のムーブメントは確かにサークルを大所帯にして、サークル消滅の一大危機は確実に乗り越えた…
しかし、この動画の影響はこれだけでは済まなかった…
ギャラクシーチューブの動画は文字通り、銀河系のどの惑星から投稿された動画でもリアルタイムですぐに見る事が出来る…
つまり、リカが踊るイーナダンスは可愛いとの評判は瞬く間に銀河を駆け巡る事となった…
「ねぇ…ミヤさん…何見てるの?」
「ん…こないだアルタイルスクールに行った時、こんな娘いたかしらね…?」
「さあ…でもあのトリプルアクセルを失敗した子が一番上手いならダンスはともかくレベルは…ね…」
「それもそうね…さ…私達も練習しましょうか…!」
窓の外の小鳥の声でリカは目が覚めて、横にいるダイスケを見て驚いた…
「そうだ昨夜はダイスケさんと一緒に…」
リカはしばらくそのまま横になってダイスケの寝顔を見る…
「うふふふ…」彼女は昨日ダイスケに口づけた感触を思い出した。そしてそっとダイスケの頬に口づけてから彼にシーツをかけてベッドを出る…
それからしばらくして、コーヒーの香りとベーコンがフライパンの上ではじける音でダイスケも目が覚める…
「リカ…?」
隣にいるはずのリカがいない…
僕は自然にリカを探してキッチンへと向かった…
「リカ…!!」
僕の声に反応してこちらを向くリカと目が合う…
「あ…お、おはようございます…」
「お、おはよう…」顔を合わせて彼女は真っ赤になり、僕は照れ臭くて頭を掻いた…
やがて彼女は顔を上げて僕をじっと見つめる…僕もリカを見つめて彼女にゆっくり歩み寄った。
どちらともなくお互いを求めて僕達は口唇を重ねた…愛情の深さが口唇を通して僕の中に入ってくる…
兄貴を亡くしたり、ミキの怪我など心が痛くなることがたくさんあったけど、思えば全部…リカの存在が僕を救ってくれたんだ…
これからも彼女にはずっと一緒にいてほしい…僕も口唇を通して想いを彼女に全て伝えた…
その時、ムクのケージの方からガタンガタンと暴れるような音が聞こえた…
「あっ、ムクの食事をあげるの忘れてた…」
「だから怒ってるんですね…うふふふ…」
「あははは…」
このささやかな幸せが…彼女との楽しい毎日がずっと続きますようにと僕は祈った…
ダイスケがギャラクシーチューブを使って起こした動画のムーブメントは確かにサークルを大所帯にして、サークル消滅の一大危機は確実に乗り越えた…
しかし、この動画の影響はこれだけでは済まなかった…
ギャラクシーチューブの動画は文字通り、銀河系のどの惑星から投稿された動画でもリアルタイムですぐに見る事が出来る…
つまり、リカが踊るイーナダンスは可愛いとの評判は瞬く間に銀河を駆け巡る事となった…
「ねぇ…ミヤさん…何見てるの?」
「ん…こないだアルタイルスクールに行った時、こんな娘いたかしらね…?」
「さあ…でもあのトリプルアクセルを失敗した子が一番上手いならダンスはともかくレベルは…ね…」
「それもそうね…さ…私達も練習しましょうか…!」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

女男の世界
キョウキョウ
ライト文芸
仕事の帰りに通るいつもの道、いつもと同じ時間に歩いてると背後から何かの気配。気づいた時には脇腹を刺されて生涯を閉じてしまった佐藤優。
再び目を開いたとき、彼の身体は何故か若返っていた。学生時代に戻っていた。しかも、記憶にある世界とは違う、極端に男性が少なく女性が多い歪な世界。
男女比が異なる世界で違った常識、全く別の知識に四苦八苦する優。
彼は、この価値観の違うこの世界でどう生きていくだろうか。
※過去に小説家になろう等で公開していたものと同じ内容です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
地獄三番街
有山珠音
ライト文芸
羽ノ浦市で暮らす中学生・遥人は家族や友人に囲まれ、平凡ながらも穏やかな毎日を過ごしていた。しかし自宅に突如届いた“鈴のついた荷物”をきっかけに、日常はじわじわと崩れていく。そしてある日曜日の夕暮れ、想像を絶する出来事が遥人を襲う。
父が最後に遺した言葉「三番街に向かえ」。理由も分からぬまま逃げ出した遥人が辿り着いたのは“地獄の釜”と呼ばれる歓楽街・千暮新市街だった。そしてそこで出会ったのは、“地獄の番人”を名乗る怪しい男。
突如として裏社会へと足を踏み入れた遥人を待ち受けるものとは──。
意味がわかると怖い話
邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き
基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。
※完結としますが、追加次第随時更新※
YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*)
お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕
https://youtube.com/@yuachanRio

戦いに行ったはずの騎士様は、女騎士を連れて帰ってきました。
新野乃花(大舟)
恋愛
健気にカサルの帰りを待ち続けていた、彼の婚約者のルミア。しかし帰還の日にカサルの隣にいたのは、同じ騎士であるミーナだった。親し気な様子をアピールしてくるミーナに加え、カサルもまた満更でもないような様子を見せ、ついにカサルはルミアに婚約破棄を告げてしまう。これで騎士としての真実の愛を手にすることができたと豪語するカサルであったものの、彼はその後すぐにあるきっかけから今夜破棄を大きく後悔することとなり…。
嘘つき世界のサンタクロースと鴉の木
麻婆
ライト文芸
「どうしても、俺には優衣子が死んだとは思えないんだ」
外ヶ浜巽は、友人を失くしたことを受け入れられずにいた。そんな彼のもとに一通の手紙が届く。そして、それを機に、彼を取り巻く世界は徐々に様相を変えていく。
埋葬林の管理実務をになう宮司。国際埋葬林管理研究連盟、通称――国葬連のメンバー。町の本屋さん。そして、サンタクロース。
広大な墓地である埋葬林を中心に、人々の思惑が錯綜する。
人は死ぬと木になる。そんな当たり前の世界で、外ヶ浜巽は真実を求めてひた走る。
※毎週、金曜日と土曜日に更新予定。


千物語
松田 かおる
ライト文芸
「1000文字固定」で書いた作品を公開しています。
ジャンルは特に定めていません。
実験作品みたいな側面もありますので、多少内容に不自然感があるかもしれません。
それにつきましてはご容赦のほど…
あと、感想などいただけると、嬉しくて励みになります。
原則「毎週火曜日21:00」に更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる