奥さまは魔王女 2nd season 〜ジーナは可愛い魔女〜

奏 隼人

文字の大きさ
上 下
90 / 103

前室にて…その②

しおりを挟む

僕とティナが準備を終えて前室から出ようとしていたその時…ジーナがテレパシーで話しかけてきた。



「うふふふ…殿!な~あ…ウチ準備出来たからウチの衣装…見に来てくれへん…?

ウチな、殿が喜んでくれるかなと思って人間界の流行りの衣装で婚礼の儀に臨もうと思うねん!」

僕はジーナとジーニャさんが人間界に二人きりで来た事を思い出した…

…ああ…そういう事だったのか…

人間界の…女性の可愛い服を調べて僕に気に入られようと…

可愛いなあ…ジーナは…

ジーニャさんも同じように…本当に感謝しなきゃ…


「分かったよ…ジーナ…可愛いドレスを見せてもらうよ…」

僕は部屋を出てジーナの部屋に向かった…


「ドレス…?…やないんやけどなあ…」






僕はジーナの部屋をノックした…

「はーい!」

「ジーナ…僕だよ…入ってもいいかな…?」



「うっふん…殿!ウチの魅力に驚かんといてや…」


僕がドアを開けると…









「どうや…これがミニスカナースやで…

お注射しちゃうぞ!!えーい!!」


そこにはピンクのミニスカートのナース姿のジーナが…



 




僕は黙ってドアを閉めた…











…バタン!!


一心不乱に優也を追いかけるジーナ…


「ち、ちょっと待ってーや…殿!ナースのコスプレが好きやないんか?男はこれでイチコロやって…」

「ど、どこからその情報を聞いたんだよ?」

「おかしいなぁ…ドント・キーテに人気No.1って書いてあったのに…でもせっかく着たんやから…殿…これで婚礼の儀に…」

「ダ、ダメに決まってるだろ!」



「優也様…ご準備はお済みでしょうか?」

丁度ジーニャさんからテレパシーが…


「ちょっと私の部屋に来ていただけますか…?」

…ジーニャさんの部屋…?



そ、そうだ…この際、お姉さんからジーナにキチンとした装いで婚礼の儀に臨むよう…注意してもらった方が良いかもしれない…


意を決した僕は隣のジーニャさんの部屋に向かった…扉をノックする僕…

「どうぞ…開いておりますわよ…」




「ジーニャさん…ジーナに婚礼の儀に真面目に向かうように…」

















「は~い!!優也様~お熱を測りましょうね…
あら…ちょっとお熱が高いですね~

私が看病してあ・げ・る…


こ、こんなカンジで宜しいでしょうか…?」


そこにはジーナと同じピンク色のナース服を着てガーダーベルトとあみタイツを履いたジーニャさんが…














僕はしばらくその場から動けなかった…

次の瞬間…








「ア、アンタ何て格好してんのよ…?

早く着替えなさいよ…!」


「うるさいなあ…姉ちゃん!助けて!」



ティナに追われてジーナもやって来た。

二人が揃った姿を見たティナは…









「あ、あなた達…何やってんのよ!このエロガッパ!」









その後…他の王女から本当の事を聞いたジーニャは
赤面してジーナにこっぴどくお説教をした…らしい。










「ま、まだなのか…?」 

マザー・ハーロットは天を仰いだ…
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“  瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  だが、死亡する原因には不可解な点が…  数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、 神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。

秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚 13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。 歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。 そしてエリーゼは大人へと成長していく。 ※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。 小説家になろう様にも掲載しています。

妹に魅了された婚約者の王太子に顔を斬られ追放された公爵令嬢は辺境でスローライフを楽しむ。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。  マクリントック公爵家の長女カチュアは、婚約者だった王太子に斬られ、顔に醜い傷を受けてしまった。王妃の座を狙う妹が王太子を魅了して操っていたのだ。カチュアは顔の傷を治してももらえず、身一つで辺境に追放されてしまった。

【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!

チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。 お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。

目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜

楠ノ木雫
恋愛
 病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。  病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。  元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!  でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?  ※他の投稿サイトにも掲載しています。

笑ってはいけない悪役令嬢

三川コタ
ファンタジー
 『わくわくwack×2フラーグ学院 箱庭編』   量子コンピュータの六基の制御AIへ六尊の菩薩の魂入れ儀式を行なった、スピリチュアルに傾倒している円城寺博士は、オンラインで量子コンピュータを利用出来る組織を立ち上げた。  しかし、オンライン利用希望者は、シミュレーション仮想世界『箱庭』を創って、円城寺博士の審査を受けなければならないという、荒唐無稽な条件が提示される。  夫の研究室でパートとして働く『吉家かるら』は、二次創作が公式に認められている乙女ゲーム『わくわくフラーグ学院』が、『箱庭』の雛形に最適だと思い付く。  わくわくフラーグ学院の生みの親である、ゲームプロデューサー『秀島相一』のSNSに『箱庭』の雛形として使用する報告をしたところ、対面での説明を求められる。吉家かるらが夫の助手の見鷹君と、わくわくフラーグ学院の世界観を取り入れた箱庭の詳細を伝えると、秀島相一はとんでもない要求を突きつけてきた。  吉家かるらにとってわくわくフラーグ学院は、15歳で亡くなった姉と楽しく遊んだ、思い出の乙女ゲームだった。  紆余曲折を経て完成した『箱庭』は、病弱で学校に通えなかった姉への『願い』を込めていた。そして、円城寺博士の審査をクリアしたのだが、箱庭の観察結果発表会を開催する連絡が来てしまい、吉家かるらは頭を抱える。  読み進めて「思てたのと違う」とならない為に、箱庭編のあらすじを掲載しています。異世界とSFファンタジーの落差が大きく、急転します。転生が詳らかになると収束する予定です。よろしくお願いします。  小説家になろうに投稿しています。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

処理中です...