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本当に…分かってるの?
しおりを挟むジーニャさんの真剣な眼差しに僕は何も言えず…彼女の眼を見つめて深く首を縦に振る事しか出来なかった…
しかし…僕と五人の花嫁との婚礼の儀…
本当に僕は皆に対して愛の絆を証明出来るのだろうか…?
いや…やらなければいけない!やるしか無いんだ。
まず、僕が出来ると思ってやらないと大切なバビロナを取り戻そうとしているジーニャやジーナだけでなく一生懸命協力してくれている大切な妻…ティナにだって失礼だ!
今までみんなに支えてもらった事をこの機会に感謝の気持ちとして…あっ!そ、そうだ…
僕はマザー・ハーロットさんの前に立って彼女に呼びかけた。
「一つお願いがあります。この場にバビロナの人々、ジュエラやソーディアの人々を呼んでもよろしいでしょうか…?婚礼を行うならみんなに祝福して貰ったほうが…」
「勿論構わんぞ…ただ、わらわの事は説明して貰った上で呼んでくれぬか…?皆を驚かせたく無いのじゃ…」
「ありがとうございます…」
僕はバビロナ神殿へむけてテレパシーを送った…
「む、婿殿か…どうした…ランプは見つかったのか…?ティナは…みんなは無事か?」
「はい。みんな無事で…ランプは見つかったのですが…」
「…なるほど…そういう事になっておったのか…
シルヴァも横で聞いておるぞ…すぐにバビロナの人々達を連れて皆でそっちに向かおう!」
「よろしくね…お父様。バビロナの為に私も一肌脱ぐわ…!」ティナもテレパシーの会話に参加してきた。
「婿殿…ちょっと良いか?今…ゴルドの隣で聞いておったのじゃが…なんでもお主とナギの婚礼の儀があるそうではないか…」
今度はマサムネさんが参加された…
「お父様…ナギは婚礼の儀を迎えます…
今まで育てて頂きありがとうございました…
これからは優也さんと幸せに…」
「そ、そうか…幸せに…幸せになるのじゃぞ…
ナギよ…」
マサムネさんは感無量の様子である…
「ちょっと…待ちなさ~い!」
ティナが大声を張り上げた…
「何でそうなるのよ…いい?これは種族間の絆を証明するための婚礼の儀だからね!ナギ…おじ様…」
「わ、分かってるわよ…ティナ…」
「そ~お…?何か…今生の別れのような会話だったわよ…?」
「では婿殿…ワシらもこれからそちらに…」
「ま、待って下さい…お義父さん…」
「…何じゃ?どうした…?」
「…例の贈り物を持ってきて頂けませんか…?」
「……なるほど!!
婿殿…お前さん…流石じゃわい!!」
「よろしくお願いします…」
…こうして僕のサプライズ計画も準備が整った…
後は婚礼の儀の準備をしてみんなを待つのみであった…
しかし…
「姉ちゃん…今こそ…殿に仕掛けるで!
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「そ、そうね…」
違うサプライズ計画も同時進行していた事を姉妹二人以外は誰も知らなかった…
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