78 / 109
力を合わせて
しおりを挟む
「ゴ、ゴーレム…なんか様子が変だぞ…」
「王子様…!!
こういう場合は先手必勝ですの!!!」
「ああ…ちょっと!!ケイティ…」
ガガガガガガガガガガ…!!!!!
「あっ……!!!」
シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……!!!
ケイティの指先から放たれた弾丸はゴーレム本体に届くことなく…
まるで黒い炎に焼かれて…
ドロドロに溶けてしまった。
目を見開く優也とケイティ…
「ぶ、物理技も…?」
「き、効かないですの…」
額の燃えている札を見つめる優也…
きっとあの札がゴーレムに新しい力を与えたんだ…
あの札を剥がす事が出来たら…
…しかし直接触れる事は出来ない…
一体どうすれば…
「ハハハ…ちと困っておるようじゃの…優也よ…」
突然優也達の頭の中に声が響いてきた…
優也は取り敢えず変身を解いた…
「そ、その声は……ナイト老師様…!!」
「お爺様…!!」
「お、お師匠様…」
ジーナの膝枕で横になりながら休んでいたジーニャも老師がテレパシーで話しかけてきた事に驚いた…
「あ、あんなに一切の他の種族を受け入れなかったお師匠さまが…
優也様…ケイティを連れてきた事と言い、あなたはどれだけ皆に愛されて…はっ!!」
ジーニャはシャブリヤールの優しい瞳を思い出す…
そしてフッと微笑んだ…
……そうだわ…あの方は誰からも愛されて…
あの人の周りにはいつも笑顔の花が咲いていた…
ジーナも同じように優也を見つめていた…
「あの頑固じいちゃんも…
やっぱりウチの殿は凄いなぁ…」
顔を見合わせて…二人は笑い合った…
しかし…
「誰よ…この爺さん…ダーリンの知り合い⁉︎」
…面識の無い人もいた…
「ナイト老師様…正直困りました…
どんな攻撃も全く…」
「うむ…おそらく、そのゴーレムはダークフレアという炎に包まれておる…
炎自体を消す事は出来んが…何かを媒体に炎が燃えておる筈じゃが…」
「ふ、札です…札が燃えて…」
「では…その札を剥がすしか無い…
良いか、優也…そのゴーレムは召喚獣じゃ…
魔法や兵器は通じなくても召喚獣同士なら…」
「な、なるほど…」
「ハハハ…年寄りの冷や水じゃな…
全部終わったら美味いものでも持ってくるのじゃぞ…ハハハハハハ…」
「はい!!ありがとうございました…老師様…」
その時…
「婿殿よ…!!」
ゴルド達がテラゾーを連れて優也達の元へと…瞬間移動してきた…
「実はあのゴーレムは…」
「分かっています…お義父さん…
召喚獣が必要なんです…
非力でもいい…小さな…空を飛べる鳥のような…」
「しょ、召喚獣…⁉︎うーむ…」
その時…優也の前に意を決したように彼女は歩み出た…
「優也さん!!私が…」
「マーブルさん⁉︎」
「私がその召喚獣を召喚致します…」
「王子様…!!
こういう場合は先手必勝ですの!!!」
「ああ…ちょっと!!ケイティ…」
ガガガガガガガガガガ…!!!!!
「あっ……!!!」
シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……!!!
ケイティの指先から放たれた弾丸はゴーレム本体に届くことなく…
まるで黒い炎に焼かれて…
ドロドロに溶けてしまった。
目を見開く優也とケイティ…
「ぶ、物理技も…?」
「き、効かないですの…」
額の燃えている札を見つめる優也…
きっとあの札がゴーレムに新しい力を与えたんだ…
あの札を剥がす事が出来たら…
…しかし直接触れる事は出来ない…
一体どうすれば…
「ハハハ…ちと困っておるようじゃの…優也よ…」
突然優也達の頭の中に声が響いてきた…
優也は取り敢えず変身を解いた…
「そ、その声は……ナイト老師様…!!」
「お爺様…!!」
「お、お師匠様…」
ジーナの膝枕で横になりながら休んでいたジーニャも老師がテレパシーで話しかけてきた事に驚いた…
「あ、あんなに一切の他の種族を受け入れなかったお師匠さまが…
優也様…ケイティを連れてきた事と言い、あなたはどれだけ皆に愛されて…はっ!!」
ジーニャはシャブリヤールの優しい瞳を思い出す…
そしてフッと微笑んだ…
……そうだわ…あの方は誰からも愛されて…
あの人の周りにはいつも笑顔の花が咲いていた…
ジーナも同じように優也を見つめていた…
「あの頑固じいちゃんも…
やっぱりウチの殿は凄いなぁ…」
顔を見合わせて…二人は笑い合った…
しかし…
「誰よ…この爺さん…ダーリンの知り合い⁉︎」
…面識の無い人もいた…
「ナイト老師様…正直困りました…
どんな攻撃も全く…」
「うむ…おそらく、そのゴーレムはダークフレアという炎に包まれておる…
炎自体を消す事は出来んが…何かを媒体に炎が燃えておる筈じゃが…」
「ふ、札です…札が燃えて…」
「では…その札を剥がすしか無い…
良いか、優也…そのゴーレムは召喚獣じゃ…
魔法や兵器は通じなくても召喚獣同士なら…」
「な、なるほど…」
「ハハハ…年寄りの冷や水じゃな…
全部終わったら美味いものでも持ってくるのじゃぞ…ハハハハハハ…」
「はい!!ありがとうございました…老師様…」
その時…
「婿殿よ…!!」
ゴルド達がテラゾーを連れて優也達の元へと…瞬間移動してきた…
「実はあのゴーレムは…」
「分かっています…お義父さん…
召喚獣が必要なんです…
非力でもいい…小さな…空を飛べる鳥のような…」
「しょ、召喚獣…⁉︎うーむ…」
その時…優也の前に意を決したように彼女は歩み出た…
「優也さん!!私が…」
「マーブルさん⁉︎」
「私がその召喚獣を召喚致します…」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる