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透明人間あらわる
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そして翌日…
「みなさん…今日も本当にありがとうございました…
ミス、リル…お礼を言いなさい。」
「おねえちゃんたち…きょうもありがとうございました!!」
「またあしたね!!バイバイ!!」
三人のメイドは帰っていくプラティナ達に、にこやかに手を振った。
プラティナがドアに手をかけて…そしてドアをくぐる…
同じようにリルが母親の後についてドアをくぐる…
最後にミスが絵本を持ってドアの向こうへ入ろうとしたその時だった。
——コトン。
「…ことん?」
ミスが振り返るとそこには小さな可愛いピンクのウサギのぬいぐるみが落ちていた。
「わあ…」
ミスはぬいぐるみを拾って絵本と一緒に胸に抱えた…
そしてまた前を向いてドアをくぐって人間界のお家へと帰って行った…
「へっくしゅん…」
「と、とりあえず人間界に来れたわね…」
そう!!私達三人の魔女探偵は優也様のお家に来ていたのです…
え⁉︎どうして来られたのかって…?
ウフフフ…それはですね…
ミスちゃんがウサギのぬいぐるみに気を取られている隙に…
私達…透明になってプラティナ様が魔界と人間界を繋げた扉に飛び込んだのです…
ただ一つ困った事が…
「へーっくしゅん!!」
「ちょ、ちょっと寒いわね…」
「し、仕方ないじゃない…服までは透明に出来ないんだから…」
「ねぇ…サブリナ…なんかアンタの魔法って…いつもどこか一か所抜けてるわね…」
「う、うるさいわね…」
「しーっ!!二人共、静かにしなさい…
せっかくの潜入がバレちゃうじゃないのよ…」
小声で囁くケリーの言葉に二人はシュンと黙ってしまった…
「ゴ、ゴメンなさい…」
その時…
「ピンポーン…」
インターホンのチャイムが鳴った…
「あっ!!ダーリンだわ…ダーリン!!」
キッチンの方からエプロン姿で現れたプラティナに
三人は驚いた…
「お、王女様…」
「な、なんかいつもと雰囲気が違うわね…」
「そ、そうね…何か新婚家庭の新妻みたいな…」
頬をピンクに染めて自分達の側を通り抜けて玄関へ向かっていくプラティナをサブリナ達は呆気に取られた表情で見送った。
「ただいま!!ティナ…今、帰ったよ…」
「お帰りなさい…あなた…」
二人は極々…普通のルーティンのようにハグから
熱い口づけを…
三人娘はそれほど男性との恋愛に免疫があるわけでもなく、愛し合う二人の濃厚なラブシーンを目の前にして顔を真っ赤にしていた…
但し…透明だから顔が紅潮しているのは誰にも分からなかったのだが…
「こ、これが優也様とプラティナ様の愛なのね…」
「す、凄い…二人の間に誰も入り込めない…」
「いいなあ…こんな恋愛…私もしてみたい…」
とりあえず…お帰りなさいのハグとキスは幕を下ろして優也はティナを文字通りお姫様抱っこしてリビングへと入る…
「あなた…すぐご飯にしますから着替えてらしてね…」
「ああ…いつもありがとう!!ティナ…」
プラティナはキッチンへと戻って行った…
「おかえりなさい…パパ…」
「わーい!!パパ…ぼく、かたぐるましてほしい…」
「ちょっと…リル…パパはしごとでつかれてるのよ…ごはんをさきにたべさせてあげなさいよ…」
「はあい!!わかったよ…じゃパパ…あとでね…」
「ああ…わかった…」
優也はミスの頭をそっと撫でた…
「ありがとう…ミス…」
ミスは優也の顔を見上げてニコッと笑った。
そして彼女はふと透明になっている三人娘の方をじっと見つめた…
透明状態のサブリナ達とミスの目が合う…
…ん⁉︎
…まさかまさか…⁉︎
リルちゃん…私達が見えてるの…⁉︎
そんな訳無いわよね…
自分の家に裸の女性三人がいるなんて分かったら…
いくら大人しいミスちゃんでも…
そのうちミスは視線をダイニングテーブルの方に向けてご飯を食べに行ってしまった…
ホッ…
サブリナは胸を撫で下ろした…
「みなさん…今日も本当にありがとうございました…
ミス、リル…お礼を言いなさい。」
「おねえちゃんたち…きょうもありがとうございました!!」
「またあしたね!!バイバイ!!」
三人のメイドは帰っていくプラティナ達に、にこやかに手を振った。
プラティナがドアに手をかけて…そしてドアをくぐる…
同じようにリルが母親の後についてドアをくぐる…
最後にミスが絵本を持ってドアの向こうへ入ろうとしたその時だった。
——コトン。
「…ことん?」
ミスが振り返るとそこには小さな可愛いピンクのウサギのぬいぐるみが落ちていた。
「わあ…」
ミスはぬいぐるみを拾って絵本と一緒に胸に抱えた…
そしてまた前を向いてドアをくぐって人間界のお家へと帰って行った…
「へっくしゅん…」
「と、とりあえず人間界に来れたわね…」
そう!!私達三人の魔女探偵は優也様のお家に来ていたのです…
え⁉︎どうして来られたのかって…?
ウフフフ…それはですね…
ミスちゃんがウサギのぬいぐるみに気を取られている隙に…
私達…透明になってプラティナ様が魔界と人間界を繋げた扉に飛び込んだのです…
ただ一つ困った事が…
「へーっくしゅん!!」
「ちょ、ちょっと寒いわね…」
「し、仕方ないじゃない…服までは透明に出来ないんだから…」
「ねぇ…サブリナ…なんかアンタの魔法って…いつもどこか一か所抜けてるわね…」
「う、うるさいわね…」
「しーっ!!二人共、静かにしなさい…
せっかくの潜入がバレちゃうじゃないのよ…」
小声で囁くケリーの言葉に二人はシュンと黙ってしまった…
「ゴ、ゴメンなさい…」
その時…
「ピンポーン…」
インターホンのチャイムが鳴った…
「あっ!!ダーリンだわ…ダーリン!!」
キッチンの方からエプロン姿で現れたプラティナに
三人は驚いた…
「お、王女様…」
「な、なんかいつもと雰囲気が違うわね…」
「そ、そうね…何か新婚家庭の新妻みたいな…」
頬をピンクに染めて自分達の側を通り抜けて玄関へ向かっていくプラティナをサブリナ達は呆気に取られた表情で見送った。
「ただいま!!ティナ…今、帰ったよ…」
「お帰りなさい…あなた…」
二人は極々…普通のルーティンのようにハグから
熱い口づけを…
三人娘はそれほど男性との恋愛に免疫があるわけでもなく、愛し合う二人の濃厚なラブシーンを目の前にして顔を真っ赤にしていた…
但し…透明だから顔が紅潮しているのは誰にも分からなかったのだが…
「こ、これが優也様とプラティナ様の愛なのね…」
「す、凄い…二人の間に誰も入り込めない…」
「いいなあ…こんな恋愛…私もしてみたい…」
とりあえず…お帰りなさいのハグとキスは幕を下ろして優也はティナを文字通りお姫様抱っこしてリビングへと入る…
「あなた…すぐご飯にしますから着替えてらしてね…」
「ああ…いつもありがとう!!ティナ…」
プラティナはキッチンへと戻って行った…
「おかえりなさい…パパ…」
「わーい!!パパ…ぼく、かたぐるましてほしい…」
「ちょっと…リル…パパはしごとでつかれてるのよ…ごはんをさきにたべさせてあげなさいよ…」
「はあい!!わかったよ…じゃパパ…あとでね…」
「ああ…わかった…」
優也はミスの頭をそっと撫でた…
「ありがとう…ミス…」
ミスは優也の顔を見上げてニコッと笑った。
そして彼女はふと透明になっている三人娘の方をじっと見つめた…
透明状態のサブリナ達とミスの目が合う…
…ん⁉︎
…まさかまさか…⁉︎
リルちゃん…私達が見えてるの…⁉︎
そんな訳無いわよね…
自分の家に裸の女性三人がいるなんて分かったら…
いくら大人しいミスちゃんでも…
そのうちミスは視線をダイニングテーブルの方に向けてご飯を食べに行ってしまった…
ホッ…
サブリナは胸を撫で下ろした…
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