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あ……

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冷たく突き刺さるようなプラティナの視線に気づいたヴァルプルギス…


「何じゃ…お主…まさか…⁉︎

わらわにそやつと同じく、自らの行いを律して顧みよと申すのかえ⁉︎


ホッホッホッ…

いつもながらお主のオツムの中はお花畑で満ち溢れておるわ…

ホッホッホッ…愉快じゃのう…」



「なっ!!アンタこそよどみきった周りの闇のオーラが漆黒の花で彩られてるわ…

ホントに綺麗ね……フン!!!」


「ホホホ…そうじゃろう…

そなた…

なかなか分かっているではないか…!!」



「はあぁぁぁ……」



精一杯のイヤミを込めた台詞セリフもヴァルプルギスには届かず、大きなため息を漏らすプラティナ……


「とにかく…ここに長居は危険だわ…

何時、衛兵達がパトロールで戻ってくるかもしれないし…

今後のことを考えるにしてもちょっと場所を変えない…?」


アイの提案に飛びついたのはジーナだった。


「そやな!!

何かウチ、殿の顔を見たら安心してお腹が空いてきたわ!!

さっきは酒場でモメたからご飯を食べ損ねてしもうたんよ…

何処か静かな店でゆっくり食事しながら話しよ!!!

そうと決まればレッツラ・ゴーやで!!!」



そう言うや否やジーナは路地から飛び出して行った…


「全く……忙しいお嬢様ね!!!」

「我が妹ながらお恥ずかしい…」


「べ、別にジーニャさんが謝ることないわよ…」

「そうそう!!!こんな異国の果てで何とか前に進む元気をくれるのは……」


|項垂れる姉にフォローをいれたつもりの優也とプラティナだったが…


バッ!!!!


「ハァ…ハァ…ハァ…

ね、姉ちゃん達……ホンマにごめん!!!」



出て行った筈のジーナがすぐ目の前に現れた…


「ごめんって……」


不思議そうな表情をするプラティナ…


辺りを見渡すとアイが頭を抱え…

優也は苦笑いをしながら指で頬を掻いている…



次の瞬間……


「あ………」


とプラティナが声を上げる間もなくその男はジーナの背後から顔を出した。


そして人差し指を左右に動かして…


「はいはーい!!月衛団でーす!!

お嬢ちゃん達…

やっぱりここに隠れてたんだねぇ…


ダメだよぉ!!あんなに大声で騒いじゃ…

表通りまで丸聞こえだよぉ…


さて、手荒な事はしないように言われているので…


大人しく前に停めてある馬車に乗ってくれるかなぁ…⁉︎」


プラティナは先程と同じように大きな溜息を吐いた後…ユミルに向かって


「予定が変わったわね…

話の続きは馬車の中でね!!」
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