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惹かれ合う二人⁉︎
しおりを挟む「こ、この声は…」
「ああ…」
「ホ、ホンマに…殿…⁉︎」
「ダーリン…!!」
みんな瞳から溢れんばかりの涙を浮かべてこれまでの道中を想い浮かべていた…
全ては目の前の優也に逢いたい一心だった…
感情が爆発したジーナ王女は我慢出来ずに目の前の優也の首にぶら下がるように飛びついた。
「ヤッター!!!殿や!!!殿やで!!!」
「ちょ、ちょっと…⁉︎」
大声を上げて喜ぶジーナの口をアイは慌てて手で塞いだ。
「……モ…モゴモゴ……⁉︎」
「ふう……
表にはまだ奴らがウロウロしてるわよ。
気をつけないと!!」
「す…すんまへん…」
「フン!!…来おったか…!!!」
王女達の面々を見て面白くないといった表情を浮かべるヴァルプルギス…
その時……
「………ダーリンっ!!」
「………ティナ……」
目を潤ませながら優也の胸に飛びこむプラティナ…
———ここは地球から三十八万kmも離れた月面の街である。
ただ好きだの惚れただのと云うだけの夫婦であるならば———
果たしてそれだけで……
召喚獣の背に我が身をおいてまで……
愛する者をその腕に抱くことは容易いであろうか……⁉︎
だから二人の抱擁は一般的な夫婦のそれでは無く……
全てを賭けて全力で愛する男を抱いた腕から伝わってくる温もり…
他の何にも代え難いその温もりだけがプラティナ王女の心を…
プライドを…
お互いの信頼の絆として褒め称え…
癒やしてくれる…
その温もりは彼女の心に染み入り…
涙となって流れ出す…
その美しい涙を見た周りの皆は言葉を失ってしまった。
やがてその温もりが彼女の身体を駆け巡り、心を温かさで満たした後…
プラティナは自分の右手の掌を優也の左ほほに当てて…
「さあ…あなた…帰りましょう…
私達の星へ…」
優也をその手に取り戻した彼女は透き通るような笑顔を彼に向けた。
その笑顔に応じるように優也もニッコリと微笑んだ…のだが…
次に彼の口から告げられたのはプラティナが望んでいる事とは少し違っていた…
「ティナ……そして愛ちゃん達…
実は君達に聞いて欲しい話があるんだ…」
「聞いて欲しい…話……⁉︎」
突然に神妙な面持ちになった優也から語られた言葉に戸惑うプラティナ達だったが…
彼の背後の薄暗闇の中から3人のバニーガールが優也とプラティナの間に割って入った。
そしてプラティナをキッと見据えたまま…
ユミルは口を開く…
「私から事情を説明させて戴きます……」
「あ、あなたは………!!!」
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