奥様は魔王女 4th season 〜fly me to the moonな件〜

奏 隼人

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departure

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そしてプラティナ達の旅立ちの朝…

大陸のほぼ中央…カルデラ湖の辺りに各国から見送りの者が駆けつけた…






「それじゃお父様…お母様…行ってきます…!

くれぐれもミスとリルをお願いね…!!」



「ティナ…気をつけて行くのよ…」


「ティナ…

本当にワシも行かなくて大丈夫なのか…⁉︎」



「うん…向こうに着いたら安全な場所を見つけて、アイさんに鏡を置いてもらうわ…


そうすれば…みんな別次元のトンネルを通って向こうに来れると思うわ…


それまで待機しておいて欲しいの…」



「勿論じゃ……連絡を待っておるぞ…」








「女王陛下…お願いがございます…

護衛の者として一人だけ…

私を連れて行ってはくださらぬか…」


「レーヴァ総司令…

これは戦いに行くとは限りません…

まずは話し合いをしに向かうのです。

話し合いに剣は必要ありませんよ。


だから…私達を信じて…

連絡があるまで待っていて欲しいのです。


よろしく頼みますよ…」




「ははっ…

このレーヴァ…出動命令を賜りましたら…

生命に替えましても優也様と女王陛下をお護りしてご覧に入れます。」









「アイ様…」


「ケリー…頼んだわよ…

連絡後…現地に乗り込んで速やかに情報収集を始めて頂戴。」


「はっ!!お任せください…」


「エミーのこともよろしくね…

二人で息を合わせて頑張るのよ…」



「はい!!」


「よろしくお願いします…ケリーさん。」


肩まで伸びた綺麗なウェーブの髪をなびかせてニッコリと笑う女性…


「こちらこそ…よろしくね…エミー!!」


二人はガッチリと握手を交わした…






「ミラールの特別工作チーム 『エンジェル』

略して…特工班Aチーム!!

ここに結成ね…ウフフッ…」









「将軍!!頼んだでぇ~!!」


「ロジャー将軍…留守をお願い致します…」



「かしこまりました…

しかし…シャブリヤール王子が月に…

私にはまだ信じられませんな…」



「私達も精霊の身体から…

元の魔法使いのそれへと戻り…

私が王位について…バビロナも元へと戻ったように思っておりました。


しかし…千年前…

バビロナが…

あの方が目指した…千夜一夜の物語を…

私はどうしてもこの目で確かめたい…

それが月にあるのかどうか…」




「そうですなあ…」


ロジャー将軍はジーニャとジーナの方に手を置いた…


「無事に帰ってこられて…その素晴らしい物語の結末をお聞かせ頂くのを楽しみにしておりますよ…」











「では…王女様…よろしいですか…⁉︎」


「ええ…お願いします!」


マーブルの問いかけに王女達は大きく頷いた。



「はあぁぁぁぁ……!!」


両手の中の水流が珠に…

珠が巨大な玉へと変化していき……



中で激しく舞う小さな金魚も大きく力強く…

その姿を変えていく…




カッ!!!!!




「おお……!!」

「まあ……!!」


「こ、これが……!!!」

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