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なんなのよ!!

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ああ…眩しい…


洞窟の入り口を抜けると強い日差しが襲ってきてマーブルは思わず目の前に手をかざした…



ふうっ…


一つ息を吐いた彼女は両手を肩幅に拡げると…



シュオオオオオオ……




掌と掌の間に小さな水流が発生し…

その水はやがてうねりを呼び…

そして渦となったそれは生物のように彼女の掌の中で跳ね回っていく……








ザッ……!!



「………!!」



……シュウゥゥゥゥゥ……







足音と気配に気づいたマーブルの掌の渦は急激に収束していく……





マーブルはその気配が誰のものか…
当然理解していた…





「何かしら…⁉︎」




「別に……」




「言いたい事は分かっているわ…


セコイこと考えてないでアンタの大好きなプラティナ王女様のために力を貸してやれって言いたいんでしょ…」




「……そんな事言わないよ……」




「あら…そうかしら…⁉︎

そう顔に書いてあるわよ……」




「そんな事言わないって言ってるだろ…⁉︎」





「じゃあ…何なのよ…

アンタは私に何が言いたいのよ…」









「私が何も言わなくても……


たとえ…

アンタが王女様の願いを聞き入れなかったとしても……





きっとアンタは私が納得する選択をするよ……


アンタはそういう人だから……



信じてるからさ・・・・・・・


アンタを・・・・…」










「………!!」



マーブルは言葉を失った……








『信頼』と呼ばれる…それは求めるだけでは決して手に入らないもの…


ケリーやクリスに背中を預けてきたサブリナとは違い…彼女がそれに触れるのは人生で初めてのことであった…




『アンタが悪者になっても…

私はアンタの味方だから…』




サブリナは頭の中に浮かんだその言葉を口から出さずに飲み込んだ…



幼い頃から他人を凌駕する力を持ちながらずっと孤独だった…


立場は違えど…似た境遇の二人に安っぽい言葉は必要無いと思ったからであった…






ザッ……!!!




サブリナは踵を返して洞窟の中へと戻って行った…



その背中を見送るマーブル…






「ああっ!!もうっ…ったく!!

なんなのよ…!!」
















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