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#2 ウメコと虫捕り仲間たち
ウメコとワイナのコンポジション・3 ジャンクハーバー・ブギウギ
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3)ジャンクハーバー・ブギウギ
その店舗型ユニットの外観が、いくらトラビ上ではキレイに彩られていようが、実際にはかなり汚らしいと、ワイナは直に見なくても察せられた。きっと虫の焼けた跡や、破裂してこびりついた死骸をいっさい落としていない、おぞましい見かけと、開拓残土の腐虫泥のような悪臭がするのに違いないと。
けしてトラメットの匂い調節器が効いてないわけではなかった。これは始終トラメットを被り、長く合成視界に慣らされた、スカラボウル居住民がかち得た、身体の皮膚感覚で察知する特殊な嗅覚だ。
――妙なとこへ立ち寄るな――
<ブンカ系商カイ・電子部品云々>という、看板を見ても、それが何を扱っているのか、とんと見当がつかない。ワイナには、これまでの人生で、たぶんこの先も、まったく用のない、自由労らしいいかにも怪しげな店に見えた。
その店へ平然と入っていったウメコのすぐあとをつけていたワイナは、ここに何の買い物か、はたまた別の用事があるのか知りたいけれど、中まで入って確かめてみるのは、ためらいがあった。
こういう店への立ち入りは、二の足を踏む。それに、いまはウメコに見つけられることも警戒していた。
ワイナは自由労に憧れているわりには、自由労のテリトリーへ出入りすることは滅多になかった。捕虫労民を相手に商売している、組合近くのダイナーみたいな、協調的な自由労たちの店は別にして、連合労民の居住区内につくられた自由労街でさえ、なるべく避けて通っていたし、特にジャンクハーバーなどという怪しげな界隈に自分が足を踏み入れることなど、一生ないと思っていた。
8区にはチャッターボックス本社があるから志願してやってきたものの、まさかジャンクハーバーの一画にあるとまでは知らなかった。特にワイナのいた3区のジャンクハーバーといえば、8区のそれとは比べ物にならないほど汚らしく、いかがわしい巨大な区画だった。女子など気軽に立ち寄りがたい場所だったのだ。
だからじつは、チャッターボックス社へ来たのも数えるほどしかない。初めて来たとき、1階にある、本物の焙煎した豆で作るのを売りにしているコーヒーショップのコーヒーを飲んで、そのあまりの苦さに吐き出してしまった。自由労の味覚どないなっとんねん!と。そうして、これが自由の苦さなんか、と軽い衝撃さえ覚えた。
あれ以来、自由労に対する手放しの好奇心は捨てたつもりだけれど、笑いのこととなったら、尻込みなどしてはいられない。気負わず自然と大胆になれたし、連合労民としてのキャリアを積むにつれ、たんに人前で目立ったり、笑わせたりすること以外にも、捕虫労務を通じたさまざまなことで、自信はつけてきた。
いままた、さっきのチャッターボックスでの、甘い期待を抱いて作品を持ち込んだときの、無邪気で大胆な自分がコーヒーの味と重なって、思い返された。
――自由がなんぼのもんや、ノルマの合間にだって夢くらい見れんねん――ビトーのいう通りや――
すると不思議とこの瞬間、作品を見せたあとの、さっきの挫折感など忘れてしまった。
あのときのコーヒーに比べたら、たいしたことない。吐き出すほどのことやなかったから。でもホントに忘れたんは、あのとき飲んだコーヒーの苦みのほうやないか。
――ウチはアホやから、懲りんとまた、自由気取って注文して、一口飲んでゲっと吐き出すんや――
つくづく繰り返される自分のアホさ加減を想像して、ワイナはそんな自分が可愛らしく思えてきた。
――それがアホのいいとこや。すぐ忘れんねんから。ほんまアホでよかったわ。これにめげんと、またがんばらな。いつかあの苦さがわかるときが来るかもしれへん――
――せやかてケッタが言うた、ウチが笑いがわかってないいうんは、ぜったい受けいれられへん、こんだけは、あんとき飲んだクッソ苦いコーヒーみたいに吐き出したるわ!――
ワイナは、ここでためらっている自分が愚かしく思えてきた。そうしてそんな、つまらないためらいに決着をつけた。
――ウチかて前線捕虫要員や、バグモタ乗りのはしくれや、破裂常習の8班や!虫の怒破裂以外に怖いモンなんかないわ!――ほんで――バレたらバレたで偶然を装えばええんや。こっちは非番なんや。むしろ労務中にこんなとこほっつき歩いとるウメコさんがおかしいんや――
運よく今日来ているツナギは、自由労製品を扱う配給外ショップで買ったばかりの、労民服とは違う耐虫スーツだった。大胆な赤地に、前身ごろの、首から股に掛けたジッパーを黒の太いラインでなぞってあって、そこから左胸と、右腰にアミダのように横にラインが引いてあった。そのラインで囲まれた中に、それぞれ青や白だのと配色してある、全身の柄が左右非対称の、自由労の手による斬新なデザインだった。これなら連合労民だと気づかれないだろうし、トラメットも滅多にノルマで使うものではないやつだから、ウメコは知らないはずだ。
ただ、除虫剤を吹きまくって羽織っていた、配給の青と白のスカラボウルジャンパーは連合の配給品だから、ウメコの気をひく怖れがあった。ワイナは除虫スペースまで入ってから、スカジャンを脱いで、わからないよう腰に巻き付けた。
そして最大の問題は普段耐虫ジェルを塗りたくって、トラメットの外へ出して下ろしていた長い髪だ。これを見られたらすぐにバレてしまう。
――しゃあない。ネタのためや――ワイナはトラメットを脱ぎ、ドロっとジェルで固めた髪の毛を持ち上げ、中へたくし込んでトラメットを被り直した。ベットリする感触がうなじをゾクッとさせ、後頭部からトラメットの中で充満していった。――ああ、気持ちわる!――
ここで扱っているモノといえば、主に電気仕掛けに使われる部品だから、そんなモノにウメコは目もくれず、各種のバッテリーを並べた棚に直行した。どれも地球で作られたものばかり並んでいた。ボタンのようなものや、トランプカードを小さくしたようなものが、沢山置いてある。
ウメコの探し物は見当たらない。
それは小指ほどの大きさの円筒形をした「タンサン缶電池」というものだった。
以前この店で、その電池を見つけたことがあった。10Pもしたが、即座に手にして買い求めた。
帰って除虫もろくにせず、耐虫服のまま部屋にあがり、すぐに機器に入れてみたけれど、うんともすんとも鳴らなかった。中の燃料が足りないか、切れていたのだ。がっかりしたけれど、またいずれお目に掛かる期待はもてた。
とうに顔なじみとなった店主は、ウメコの顔を見るなり首を振った。来てないよ、と。
一応、ウメコは、今度の便でまた流れてくる可能性を訊いてみた。
店主は、今度の荷揚げで、すでにいくつか品物が降りてきたあとらしいから、もう今回は終わりだろう、とのことだった。
仕方なく店をあとにした。除虫スペースで、スラリとした女子が入り違いで店へ入るのを先に通して横によけてから、外へ出た。いかにも自由労らしい恰好をしていた。こんな店を覗くモノ好きな女子など、自分の周りじゃ、あまり知らない。班長か自分くらいなものだろうと思ってたから、一瞬ウメコの気にとまった。
そこからしばらく歩いて、街の中心を横たわる、<雑居房>の中へと入っていった。ここは、ジャンクハーバーの代名詞ともいえる存在だ。新旧様々な規格のユニットを、上に重ね横へ連ねていって、増設を繰り返し、いびつに拡張し、入り組んで凝り固まった、自由労の巣穴のようなユニット群体だった。
それはトラビ上でも処理しきれずに、形容しがたい奇観を呈していた。
自由労たちがごった返し、店の仕切りの区別もつかない乱雑な中を、ウメコはずんずん歩いて行った。配給から除外されたモノ、食品や安酒、衣類、メモリー、必要なものや、そうでないもの、なんでもあった。
ここで暮らす者たちには、生活と活動空間のすべてが、この中だけであって、それで充足していた。
ここで1日中探したら、ひょっとしたら、探し物の電池の一つくらい見つかるかもしれないけれど、さすがにそんな根気は、沸いてこないし、たとえその気でやってきたとしても、ここへ一歩足を踏み入れた途端、そんな気は、きれいさっぱり消えてなくなるだろう。気が狂いそうなほど、とっ散らかっていた。
報酬次第で、あらゆる探し物に関して、さまざまな手掛かりをくれる、情報屋や案内人の存在は、ウメコも知っていた。けれど、連合労民である自分が、それを利用するのは、さすがに憚られた。なにを疑われるか、わかったもんじゃないから。
延々と連なる店頭を、人の流れの間を縫いながら陳列棚に目をやって、脇道に逸れず、階段やハシゴを昇りも降りもしないで、一つの通路を歩き切り、ドアが見えたところで、外へ出た。
さすがに息が詰まる。この辺りが限界だった。
ノルマはすませたとはいえ労務途中にある今日は、他の店にまで足を伸ばす暇はなかった。ただ最後に、チャッターボックス社にある雑貨店を覗いてみて、あとは同じフロアにあるコーヒーショップに立ち寄って戻ろうと、ウメコは元来た道を、スタスタ歩いていった。
その店舗型ユニットの外観が、いくらトラビ上ではキレイに彩られていようが、実際にはかなり汚らしいと、ワイナは直に見なくても察せられた。きっと虫の焼けた跡や、破裂してこびりついた死骸をいっさい落としていない、おぞましい見かけと、開拓残土の腐虫泥のような悪臭がするのに違いないと。
けしてトラメットの匂い調節器が効いてないわけではなかった。これは始終トラメットを被り、長く合成視界に慣らされた、スカラボウル居住民がかち得た、身体の皮膚感覚で察知する特殊な嗅覚だ。
――妙なとこへ立ち寄るな――
<ブンカ系商カイ・電子部品云々>という、看板を見ても、それが何を扱っているのか、とんと見当がつかない。ワイナには、これまでの人生で、たぶんこの先も、まったく用のない、自由労らしいいかにも怪しげな店に見えた。
その店へ平然と入っていったウメコのすぐあとをつけていたワイナは、ここに何の買い物か、はたまた別の用事があるのか知りたいけれど、中まで入って確かめてみるのは、ためらいがあった。
こういう店への立ち入りは、二の足を踏む。それに、いまはウメコに見つけられることも警戒していた。
ワイナは自由労に憧れているわりには、自由労のテリトリーへ出入りすることは滅多になかった。捕虫労民を相手に商売している、組合近くのダイナーみたいな、協調的な自由労たちの店は別にして、連合労民の居住区内につくられた自由労街でさえ、なるべく避けて通っていたし、特にジャンクハーバーなどという怪しげな界隈に自分が足を踏み入れることなど、一生ないと思っていた。
8区にはチャッターボックス本社があるから志願してやってきたものの、まさかジャンクハーバーの一画にあるとまでは知らなかった。特にワイナのいた3区のジャンクハーバーといえば、8区のそれとは比べ物にならないほど汚らしく、いかがわしい巨大な区画だった。女子など気軽に立ち寄りがたい場所だったのだ。
だからじつは、チャッターボックス社へ来たのも数えるほどしかない。初めて来たとき、1階にある、本物の焙煎した豆で作るのを売りにしているコーヒーショップのコーヒーを飲んで、そのあまりの苦さに吐き出してしまった。自由労の味覚どないなっとんねん!と。そうして、これが自由の苦さなんか、と軽い衝撃さえ覚えた。
あれ以来、自由労に対する手放しの好奇心は捨てたつもりだけれど、笑いのこととなったら、尻込みなどしてはいられない。気負わず自然と大胆になれたし、連合労民としてのキャリアを積むにつれ、たんに人前で目立ったり、笑わせたりすること以外にも、捕虫労務を通じたさまざまなことで、自信はつけてきた。
いままた、さっきのチャッターボックスでの、甘い期待を抱いて作品を持ち込んだときの、無邪気で大胆な自分がコーヒーの味と重なって、思い返された。
――自由がなんぼのもんや、ノルマの合間にだって夢くらい見れんねん――ビトーのいう通りや――
すると不思議とこの瞬間、作品を見せたあとの、さっきの挫折感など忘れてしまった。
あのときのコーヒーに比べたら、たいしたことない。吐き出すほどのことやなかったから。でもホントに忘れたんは、あのとき飲んだコーヒーの苦みのほうやないか。
――ウチはアホやから、懲りんとまた、自由気取って注文して、一口飲んでゲっと吐き出すんや――
つくづく繰り返される自分のアホさ加減を想像して、ワイナはそんな自分が可愛らしく思えてきた。
――それがアホのいいとこや。すぐ忘れんねんから。ほんまアホでよかったわ。これにめげんと、またがんばらな。いつかあの苦さがわかるときが来るかもしれへん――
――せやかてケッタが言うた、ウチが笑いがわかってないいうんは、ぜったい受けいれられへん、こんだけは、あんとき飲んだクッソ苦いコーヒーみたいに吐き出したるわ!――
ワイナは、ここでためらっている自分が愚かしく思えてきた。そうしてそんな、つまらないためらいに決着をつけた。
――ウチかて前線捕虫要員や、バグモタ乗りのはしくれや、破裂常習の8班や!虫の怒破裂以外に怖いモンなんかないわ!――ほんで――バレたらバレたで偶然を装えばええんや。こっちは非番なんや。むしろ労務中にこんなとこほっつき歩いとるウメコさんがおかしいんや――
運よく今日来ているツナギは、自由労製品を扱う配給外ショップで買ったばかりの、労民服とは違う耐虫スーツだった。大胆な赤地に、前身ごろの、首から股に掛けたジッパーを黒の太いラインでなぞってあって、そこから左胸と、右腰にアミダのように横にラインが引いてあった。そのラインで囲まれた中に、それぞれ青や白だのと配色してある、全身の柄が左右非対称の、自由労の手による斬新なデザインだった。これなら連合労民だと気づかれないだろうし、トラメットも滅多にノルマで使うものではないやつだから、ウメコは知らないはずだ。
ただ、除虫剤を吹きまくって羽織っていた、配給の青と白のスカラボウルジャンパーは連合の配給品だから、ウメコの気をひく怖れがあった。ワイナは除虫スペースまで入ってから、スカジャンを脱いで、わからないよう腰に巻き付けた。
そして最大の問題は普段耐虫ジェルを塗りたくって、トラメットの外へ出して下ろしていた長い髪だ。これを見られたらすぐにバレてしまう。
――しゃあない。ネタのためや――ワイナはトラメットを脱ぎ、ドロっとジェルで固めた髪の毛を持ち上げ、中へたくし込んでトラメットを被り直した。ベットリする感触がうなじをゾクッとさせ、後頭部からトラメットの中で充満していった。――ああ、気持ちわる!――
ここで扱っているモノといえば、主に電気仕掛けに使われる部品だから、そんなモノにウメコは目もくれず、各種のバッテリーを並べた棚に直行した。どれも地球で作られたものばかり並んでいた。ボタンのようなものや、トランプカードを小さくしたようなものが、沢山置いてある。
ウメコの探し物は見当たらない。
それは小指ほどの大きさの円筒形をした「タンサン缶電池」というものだった。
以前この店で、その電池を見つけたことがあった。10Pもしたが、即座に手にして買い求めた。
帰って除虫もろくにせず、耐虫服のまま部屋にあがり、すぐに機器に入れてみたけれど、うんともすんとも鳴らなかった。中の燃料が足りないか、切れていたのだ。がっかりしたけれど、またいずれお目に掛かる期待はもてた。
とうに顔なじみとなった店主は、ウメコの顔を見るなり首を振った。来てないよ、と。
一応、ウメコは、今度の便でまた流れてくる可能性を訊いてみた。
店主は、今度の荷揚げで、すでにいくつか品物が降りてきたあとらしいから、もう今回は終わりだろう、とのことだった。
仕方なく店をあとにした。除虫スペースで、スラリとした女子が入り違いで店へ入るのを先に通して横によけてから、外へ出た。いかにも自由労らしい恰好をしていた。こんな店を覗くモノ好きな女子など、自分の周りじゃ、あまり知らない。班長か自分くらいなものだろうと思ってたから、一瞬ウメコの気にとまった。
そこからしばらく歩いて、街の中心を横たわる、<雑居房>の中へと入っていった。ここは、ジャンクハーバーの代名詞ともいえる存在だ。新旧様々な規格のユニットを、上に重ね横へ連ねていって、増設を繰り返し、いびつに拡張し、入り組んで凝り固まった、自由労の巣穴のようなユニット群体だった。
それはトラビ上でも処理しきれずに、形容しがたい奇観を呈していた。
自由労たちがごった返し、店の仕切りの区別もつかない乱雑な中を、ウメコはずんずん歩いて行った。配給から除外されたモノ、食品や安酒、衣類、メモリー、必要なものや、そうでないもの、なんでもあった。
ここで暮らす者たちには、生活と活動空間のすべてが、この中だけであって、それで充足していた。
ここで1日中探したら、ひょっとしたら、探し物の電池の一つくらい見つかるかもしれないけれど、さすがにそんな根気は、沸いてこないし、たとえその気でやってきたとしても、ここへ一歩足を踏み入れた途端、そんな気は、きれいさっぱり消えてなくなるだろう。気が狂いそうなほど、とっ散らかっていた。
報酬次第で、あらゆる探し物に関して、さまざまな手掛かりをくれる、情報屋や案内人の存在は、ウメコも知っていた。けれど、連合労民である自分が、それを利用するのは、さすがに憚られた。なにを疑われるか、わかったもんじゃないから。
延々と連なる店頭を、人の流れの間を縫いながら陳列棚に目をやって、脇道に逸れず、階段やハシゴを昇りも降りもしないで、一つの通路を歩き切り、ドアが見えたところで、外へ出た。
さすがに息が詰まる。この辺りが限界だった。
ノルマはすませたとはいえ労務途中にある今日は、他の店にまで足を伸ばす暇はなかった。ただ最後に、チャッターボックス社にある雑貨店を覗いてみて、あとは同じフロアにあるコーヒーショップに立ち寄って戻ろうと、ウメコは元来た道を、スタスタ歩いていった。
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