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序章

届きし叫び

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 開戦してどれくらい経った? おそらくそこまでの時間は経過していない筈。

 そこかしこから聞こえてくるのは兵士達の雄叫び。既に冒険者達の半数は殲滅し終え、残るは数百程度。

 たったそれだけ。にも関わらず攻め切れない。
 流石は腐っても冒険者と言ったところだろう。等級が上の者ほど手強いのは当たり前であり、その強さも個々でまったく違ってくる。

 等級が銅級ブロンズ銀級シルバーの冒険者はもう居ないと見ていい。残っているのは金級ゴールド最上金級ハイゴールド

 とは言え、私達からしてみれば金級ゴールドから銅級ブロンズはほぼ大差が無い。それだけ私達側の戦力は練度が違う。
 一般兵すらもその1人1人が金級ゴールドに迫る実力は有しているとルドルフが豪語していたのを覚えている。

 「ぬぅぅぅぅぅんっ!!!」

 そう遠くない場所で地面が爆ぜた。視線を移すと、陥没した地の上に立っているのは他ならぬルドルフだ。もう幾人も斬り伏せてきたであろう戦斧には赤い血が滴っている。

 「豪炎ヘルファイア

 一方で、後方から飛来する火球。
 それは寸分違わず敵数人へと着弾し、その体を瞬く間に炭へと変えてしまった。立ち昇る炎柱は暗い夜空を赤く染めた。
 サヤが得意とする炎系の魔法だな。あれを真正面から受けたら私とて無傷ではいられないだろう。

 「躾がなっていないな! ただ襲いかかれば勝てるほど俺達は甘くないぞ!」

 空からの声。使い魔を駆るトマスが敵の使役魔獣と激しくぶつかり合っていた。
 一斉に襲い掛かる敵魔獣の攻撃を避け、防ぎ、時には受け流して重い一撃をお見舞いする。たった2頭の使い魔で、危険種を加えた合計6体もの魔獣を翻弄する様は見事としか言いようがなかった。
 やはりテイマーとしての実力は敵より遥かに上だな。

 「皆、腕は鈍っていないか。ふっ、まったく感心するばかりだよ。
 ……それに引き換えお前達は、失格もいいとこだ」

 そして私はと言えば、敵の中で最も手練であろう最上金級ハイゴールドの冒険者3人を1人で相手にしていた。

 うち2人が近接戦闘職、残りが魔術師。
 端から見れば長剣と二刀流による猛攻は凄まじいものに見えるだろう。が、一撃一撃があまりにもお粗末過ぎる。

 力任せに振るわれる攻撃の何と酷い事か。まるで木の棒を拾って強気になった子供のようだ。正確さなど欠片も無ければ、殺意も無い。その剣を何の為に振るっているのか心底分からない。

 極めつけは魔術師である。さっきから考え無しに攻撃魔法を連発しているが、味方への被害をまったく考えていない。
 私さえ仕留められれば他はどうでもいいのか。巻き込まれている2人も味方からの誤射を気にも止めていない。
 連携も何もまるで無いめちゃくちゃな攻め方だ。

 「ちっ、貴様! 仲間を何だと思っている!」

 「……」

 業を煮やして一喝するも、魔術師の表情はピクリとも動く事はなかった。

 気味が悪い。やはり操られていると見て間違いないか。こいつ等には感情が無さ過ぎる。普通なら有り得ない事だ。

 「っ、いい加減に、しろっ!」

 尚もお構いなしに撃ち込んでくる魔術師に流石の私もカチンときた。冒険者2人を横合いから蹴り飛ばし、槍を持ち替えて投擲。
 切っ先は真っ直ぐに魔術師の胸部を貫き、その体を大地へ縫い付けた。

 致命の一撃……だった筈だが。

 「有り得んっ」

 普通、対象の体の生命機能が停止すれば如何に優れた術者でも操る事はまず無理だ。にも関わらず、確実に心臓を貫いた魔術師は、何事もなかったかのように平然と起き上がってきた。

 蹴り飛ばした2人が体勢を整えて向かってくる前に、魔力で槍を呼び戻して構えを取る。
 その際、魔術師の異変に気付いたのは偶然か。私は瞠目した。

 「(……! 胸を貫いたんだぞ? 出血が少なすぎる)」

 勢い良く槍を引き抜いた際、通常であれば夥しい量の出血があって然るべきなのだが、魔術師の胸部からはポタポタと少量の血液が流れ出ているだけだ。

 これはおかしい。明らかに何かが異常だ。
 単純に操られているだけなら、出血量も通常通り多い筈。引き抜いた槍の切っ先を見てもごく少量の血痕しか付着していなかった。

 ……こいつ等、本当に生きているのか?

 「横から失礼、だよっ」

 「む、カザネ?」

 思考を繰り返しながら、接近してくる2人を薙ぎ払わんとしていると、それより速く横からカザネが飛び出してきた。
 綺麗な飛び蹴りを1人に叩き込み、もう1人には腹部へダガーを突き立てそのまま一本背負い。

 思わず見惚れてしまう流れるような動きだ。流石に体術はお手の物だな。

 「サヤの所へ行ったんじゃなかったのか?」

 「ん、行ってた。でも報告しないといけない事があるから」

 「そうか。聞こ――えぇい鬱陶しい!! ガァッ!!!」

 敵なのだから話途中に攻撃するのは何もおかしな事ではない。しかしあまりにも魔術師の魔法が鬱陶し過ぎた故、思わず口からブレスの一撃を放ってしまった。

 深紅の一閃は魔術師の足元へ直撃、一帯を吹き飛ばした。残ったのはドロドロに溶けた大地だけ。魔術師は消し飛んだだろう。

 後の2人も衝撃波で遥か後方へ飛んでいってしまった。

 ……やらかした。生かして情報を聞き出す予定だったのだが。まぁ1人でも残っていればそれでいいか。

 「シェラメア様、ブレス吐くなら言ってほしい。耳がキーン」

 「え、あぁ、すまなかった。大丈夫か?」

 「ギリギリ耳塞げた、だいじょぶ」

 むぅ、人間の姿でも私のブレスは強力だからな。周りへの被害も考えてやらないと……この歳になってもまだまだ未熟か。

 「それで、報告だけど」

 「手早く頼む。奴等いつまた起き上がってくるか分からん」

 「ん、その奴等についてなんだけど」

 「何か分かったのか?」

 「目的とかは分かんないまま。でも、こんなの見つけた」

 そう言って徐に懐から何かを取り出すカザネ。重要な情報が書かれた紙片でもくすねたかと思ったのは一瞬で、私はすぐにギョッと目を見開いた。

 カザネが掴んでいるそれは、人の手のひらよりも少し大きい虫だった。10本もある細い脚に、短い胴体。オマケに口らしき部分からは極細の触手がデロンと何本もはみ出している。

 どうやら既に死んでいるようだが、こんなものを平然と懐に入れているとは……流石の私でも気持ち悪いぞ。

 「み、見た事のない種類だな。しかし昆虫自慢は後からでも――」

 「違う。さっき敵と戦って、その時に頭を半分斬り飛ばしたんだけど、その半分になった頭の中からこれが出てきた」

 「は?」

 一瞬何を言われているのか理解できなかった。

 これが、このデカい虫が頭の中から出てきたと言ったのか? なんの冗談だそれは。

 「カザネ、流石に趣味が悪いぞ……」

 「むぅ~、嘘じゃないもん。サヤ姉も見たから間違いない」

 ん、ん~? 確かにサヤも見ているなら確かな情報と言えなくもない、が……いやぁ、しかし、なぁ?

 「敵側の様子がおかしいのも、もしかしたらこれが関係してるんじゃないかってサヤ姉が」

 「虫……人の頭から虫。可能性として考えられるのは寄生虫の類、か? 奴等全員にこれと同じものが……。
 しかし仮にそれが正しいとしても、人間に寄生して行動を操るなんて芸当が虫に出来るとは思えないのだがな。そもそもこんな虫は初めて見る」

 「ん、私も見たことない。それに何か、微妙に魔力を帯びてる、気がする。何となく、気持ち悪い魔力」

 言われてみれば、ごく少量の魔力の揺らぎが見て取れる。しかも生物が宿すにしては濁ったような、ハッキリとしない魔力だ。

 この虫特有の物か、それとも……。

 「一応サンプルとして保管しておいてくれ。これが終わった後にでも調べてみよう」

 「ん、分かった」

 了承して再び懐へ躊躇なく虫を突っ込むカザネの姿に戦慄した。鳥肌が立つからやめてくれ。

 「それともう一つ報告。と言うより伝言」

 「サヤからか?」

 「ん、こほん。しつこいと思われるのを承知でお伝えします、やはり今からでもシェラメア様はお戻りになるべきです。嫌な予感が拭えません。以上」

 わざわざサヤの声真似までして伝えてくれたカザネに苦笑を一つ。やたらクオリティが高かったな。

 「やれやれ。心配性が過ぎるなサヤは。
 街なら心配ない。裏手から回り込まれようとも既に兵を配置してあるし、仮に侵入を許したところで切り札であるエリザが待ち構えているのだ。だから――」

 大丈夫だ……そうカザネに伝えようとしたその瞬間、戦場中に声が響いた。
 波打つように響き、頭の中へ直接語りかけてくるような不思議な感触。そこに秘められた感情は怒りと悲しみ。

 兵士達ではない。ましてルドルフ、サヤ、トマスでもなければ、使い魔達の声ですらないその声は、私達の遥か後方から聞こえてくる。
 街よりもずっと後ろから。そこにあるのは私の帰るべき場所。

 「っ、シェラメア様、今の!」

 「大響声ハウリングボイス! それにこの声は……レティシア?」

 新たにスキルを獲得した? しかし何故今? 痛いくらいに伝わってくる悲痛な声音は何の、為……に――。

 ゾクリと悪寒が体中をかけ巡った。サヤからの伝言が頭の中で反響する。

 まさか、いや、ありえない。防備は完璧、街にも山にも侵入なんて出来ない筈だ。ならどうしてレティシアが? 私が居ないからか? 違う、あの子の側にはイヴニアが居る。

 どうする、戻るのか? 戦っている皆を置いて、自分だけ。レティシアがただ癇癪を起こしているだけの可能性も捨て切れない。ならやはり、この場に残って応戦するのが賢い選択では……。

 「シェラメア様!」

 「……ぇ、あ……サヤ?」

 自問自答を繰り返し、戦場から意識を切り離されていた私を引き戻す声。気が付けば私の前にはサヤが立っていて、酷く厳しい面持ちを浮かべていた。

 「すぐにお戻りを! 一刻を争います!」

 「い、いやしかし、お前達を放っては――」

 「~~~~っ!!!! あぁぁぁもうっ!! 
 失礼を承知でやりますが、罰は後でお願いします!!」

 「何、をっ!!!?」

 左頬に衝撃。振り上げたサヤの右手が私の頬を叩いたのだと気付くのに、そう時間は要さなかった。
 人間に叩かれたくらいでは痛みなど皆無なのだが、サヤが放ったそれは私の奥深くまでジンと鈍い痛みを感じさせた。

 「わっ、痛そう」

 ああ、痛かったともカザネ。

 「何かあってからでは遅いのです! 今の貴女にとって最悪な事態が起きているかもしれないのですよ!?」

 私にとって最悪な事態。そんなもの考えるまでもなかった。

 「思い出してください。報告にあった奴等の足跡について。
 その場に突然現れたような不自然な足跡。あれからずっと考えていました。もし仮に、奴等が瞬時に離れた場所へ移動できる技術を持っているとしたら、その疑問も解消されます」

 「瞬時に?」

 「私達が奴等の存在に気が付けたのは何故でしたか?」

 数瞬だけ考え込み、直ぐに思い出す。
 そうだ、カドキアからの報告に含まれていたじゃないか。

 「……不審な魔力反応か」

 「はい。あくまでも仮説。荒唐無稽で馬鹿馬鹿しい妄想だと自分でも思います。
 ですがもし、万が一、遠く離れた地からこれだけの数を移動させる魔法か何かがあるとしたら?」

 あってたまるかと突っぱねるのは簡単だ。しかし、今の状況ではそれを笑い飛ばす事など出来はしない。
 私は全知全能ではない。むしろ知らない事の方が多いだろう。それこそ魔法という存在はいつの時代も未知数だ。

 そう、私の知らない魔法があっても何もおかしくはない。

 「敵側の目的は不明。この侵攻が何を意味してるのか、分からなかった。でも、サヤ姉の推測と、さっきの悲鳴を聞いて分かった気がする。
 コイツ等は陽動。たぶん狙いは、イヴニア様達」

 「っ!!!」

 全身の血の気が引いていくのを感じた瞬間、私は反射的にドラゴンの姿へと戻っていた。
 サヤ達への配慮も何も考えずに翼を大きく羽ばたかせ、一気に空へ舞う。脇目も振らず向かうは、我が子が待つ場所。


 もしもカザネの言葉通りだったら、あの子達は今頃……!

 誰だ、誰がこんな事を企てた。何故私の子供達を狙う。いや、そんな事はどうでもいい。何もかも後回しだ。

 何が目的であろうと誰の仕業だろうと、我が子に手を出すならば――。


 「(殺す!! その身その魂すら、全て殺し尽くしてやる!!!)」







 ――……。






 「サヤ姉、怒ってる?」

 「煮え切らないシェラメア様に対しての怒りは既に無いわ。ようやく重い腰を上げてくれたもの」

 「じゃあ……」

 「そうね。今ある怒りは、誰かも分からない黒幕に対してかしら。コイツ等も、きっとその黒幕に捨て駒にされた哀れな被害者」

 「……」

 「まぁ、とは言えよ。操られてるからって私達の怒りに触れたのは変えようのない事実。
 しかもよりによってイヴニア様達に手を出そうだなんて……くふ、くふふふふ、そんなの許せるわけないじゃない?」

 「う、サヤ姉、その笑顔怖い」

 「お酒無しでただでさえイライラしてるのに、ホント困るわ。1発デカいの叩き込んでやりましょ。
 ジジイ諸共吹っ飛ばす勢いでやればイチコロよね♪」

 「うらぁっ! 聞こえとるぞ小娘!!」

 「まぁやだ、この距離なのに地獄耳。乙女の密談を盗み聞きだなんて、死んで然るべきだわ。ね? カザネ」

 「そこで私に同意を求めないでほしい」

 「魔力全開放~♪」

 「本気でやろうとするでないわっ! 冗談にしても笑えんぞ!」

 「ルドルフー、サヤ姉、止まる気無いからー。逃げた方がいいよー。冗談じゃなくて大真面目ー」

 「ちょっ、やめんか小娘! まだ兵達が……って、本気ではなかろう? いやしかし、この魔力の集束は――」

 「終焉の業火ヘルバースト~♪」

 「退避ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」




――――



あとがき。

目指せ書籍化!
多くの人に読んでもらうためにも、皆さんの応援コメント、評価等よろしくお願いします!
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