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【4月7日⑩】交流と脳内お花畑な集団w
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「そう言えば、新入生歓迎会の軽食を考えましょって、相談してたんだけど明日の部活は秀臣出られるかしら?」
秀臣くんのゲーム画面を覗き込みながら、征二くんが切り出した。
「大丈夫。俺、タンドリーチキン作ってみたいんだけどカレーの匂い大丈夫?」
「平気よ。私、具沢山お稲荷さん作ろうかしら」
ゲームから目を離さずに秀臣くんが聞くと、詠斗くんのゲーム画面も覗き込んだ征二くんが答えた。
「私は、みたらし団子かな?」
私も時雨のゲーム画面を覗き込みながら考える。
「俺は、征二と秀臣が前に作ったずんだもちが食いたい」
部員でない時雨もリクエストをくれる。
「あら、あれね。そうねぇ。時期的に冷凍物になっちゃうけど出来るわよね」
「あー、うん。時雨には枝豆を潰して貰おう」
「解った。じゃぁ、材料は揃えるから頼む」
「会話だけ聞いてると腹減るな」
確かに詠斗くんの言うとおり、お昼前に食べ物の会話はお腹が空く。
「詠斗くんも良かったら食べに来て。新入生歓迎会の試作で、結構な勢いで作るから」
どうせ色々作るし、誘ってみよう。
「まじで?ずんだもちは食ってみたい」
「じゃぁ、明日は放課後料理部ね」
征二くんが嬉しそうに手を叩く。
「そん時は俺にも料理を教えてくれ…じゃない。教えて下さい!」
「「解ったわw」」
「了解w」
言い直してちゃんと頭を下げる詠斗くんに、私達は顔を見合わせて微笑みながら了解した。
顔に似合わず喋り方がぶっきらぼうだけど、礼儀正しい人なのね。
そんな他愛ない会話をしながら5人でそれぞれ人やお迎え待ちをする。
最初に帰っていったのは征二くんと遼ちゃん。
遼ちゃんも詠斗くんの事は気になってたみたいで色々聞きたそうだったけど、今日は自己紹介だけして帰っていった。
「そう言えばさ、聞いていい?」
2人が帰ってから暫くして、ゲームをしていた詠斗くんが突然思い出したように訊ねてきた。
「「ん?」」
「何?」
「俺の後ろの方にいる脳内お花畑な集団、あれ何?」
詠斗くんは、さっきから馬鹿みたいに江守君をおだてているヒロインと江守君の取り巻き達の事を言ってるんだろう。
私達とは教室の前後左右で端と端に居るので、大きな声じゃなければお互いに聞こえない距離にいる。
ウチのクラスはまだそこそこ人が残っているが、ヒロイン達の声が大きすぎて、教室中に響いている。
というか、詠斗くんって可愛い顔して結構毒舌?
まぁ、はっきりしてていいけどw
秀臣くんのゲーム画面を覗き込みながら、征二くんが切り出した。
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「俺は、征二と秀臣が前に作ったずんだもちが食いたい」
部員でない時雨もリクエストをくれる。
「あら、あれね。そうねぇ。時期的に冷凍物になっちゃうけど出来るわよね」
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どうせ色々作るし、誘ってみよう。
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「じゃぁ、明日は放課後料理部ね」
征二くんが嬉しそうに手を叩く。
「そん時は俺にも料理を教えてくれ…じゃない。教えて下さい!」
「「解ったわw」」
「了解w」
言い直してちゃんと頭を下げる詠斗くんに、私達は顔を見合わせて微笑みながら了解した。
顔に似合わず喋り方がぶっきらぼうだけど、礼儀正しい人なのね。
そんな他愛ない会話をしながら5人でそれぞれ人やお迎え待ちをする。
最初に帰っていったのは征二くんと遼ちゃん。
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「そう言えばさ、聞いていい?」
2人が帰ってから暫くして、ゲームをしていた詠斗くんが突然思い出したように訊ねてきた。
「「ん?」」
「何?」
「俺の後ろの方にいる脳内お花畑な集団、あれ何?」
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私達とは教室の前後左右で端と端に居るので、大きな声じゃなければお互いに聞こえない距離にいる。
ウチのクラスはまだそこそこ人が残っているが、ヒロイン達の声が大きすぎて、教室中に響いている。
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