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第六章 君の一つ一つの言葉が
3 ノスタルジーと包丁
しおりを挟む『魔王軍残党によるテロ攻撃が各地で発生』
『魔王復活 冒険者ギルドは新たにSSランク冒険者イカヅチ氏を中心とした特別パーティーを派遣』
あれから1年。
結局別の魔族が魔王を復活させちゃった。しばらくは力が戻ってない~とか新聞には書いてあるけど、それも時間の問題。はぁ。
「ミズキさん。もうすぐ船が次の大陸に着くらしいですよ。甲板に出てみませんか」
「えっ、もう? 行く行く!」
新聞をおいて甲板に出てみると大きな街が見えてくる。この世界で一番技術の発達した中央大陸だ。なんとかAランクになった私達はレベルが上がって3匹目のテイム枠が出来たからね。
それで魔物の一番強いこの大陸で仕事をすることにしたんだよ。報酬も美味しいし。良い子いるといいなー。
港を出るとすぐにマーケットがあった。この街はリゾート地にもなってるから観光客向けのお店が多いみたいだね。
立ち並ぶホテルの間からビーチで遊ぶ人達が見える。小型ボートとかリリアちゃんと乗れば楽しそう。
マーケットのおばちゃんに声をかけられる。
「やぁお嬢ちゃん達。お昼ご飯にこの街の名物マヒマヒを食べて行かないかい?」
ちょうどお腹空いてたし……でも他の店も見てみたいし。迷ってると店の中からいい匂いが。
「リリアちゃん」
「ミズキさん」
さすがリリアちゃん。私と同じ事を考えてるな~?
「「マヒマヒ2つください!」」
テーブルに並ぶのはこの街の名物マヒマヒ。魚料理だった。
フォークを刺すとホロリと身が崩れる。めっちゃ柔らかい。
一口食べてみると意外とあっさりした味。でもジューシーさもあってクセが無い。食べやすいし美味しいし。ん~幸せ……。
お腹がいっぱいになったら早速仕事! 幸い宿はたくさんあったからね。簡単に取る事が出来るし、後で良いかな。
魔物が強いだけあって依頼も難しいのが多い。その中でもあるゴブリン討伐。ほんとどこにでもいるね……。
あっダンジョン攻略の依頼がある。階層も4つだけ。これいいね。
「リリアちゃん。これはどう?」
「サンド! そのまま雑魚は近づけないでね!」
「ワンコロ! ボスの足を狙って!」
地図も貰ったし、マーケットで買い込んだからポーションとかもたっぷり。後はボスを倒せばいいだけだし今日は日帰りでいけそうだね。
ワンコロがボスのアキレス腱を切ったことでボスを後ろに転ばせてくれた。
魔物の回復速度はすごいから起き上がる前に倒しちゃおう。
それから5分くらいでボスを倒すことが出来た。ボスの体が消えたから死んだふりでもないね。
「お疲れ様サンド。帰ろ、リリアちゃん」
「はい! これで金貨1枚ってこの大陸最高ですね!」
うんうん。帰ろうとすると地面が揺れだした。なになに?
やばい。早く逃げないと!
でも逃げる暇もなく地面が割れた。下は真っ暗で何も見えない。あぁ……こんな所で死にたく無いよ。なんでこんな事に……。
『魔王復活 冒険者ギルドは新たにSSランク冒険者イカヅチ氏を中心とした特別パーティーを派遣』
あれから1年。
結局別の魔族が魔王を復活させちゃった。しばらくは力が戻ってない~とか新聞には書いてあるけど、それも時間の問題。はぁ。
「ミズキさん。もうすぐ船が次の大陸に着くらしいですよ。甲板に出てみませんか」
「えっ、もう? 行く行く!」
新聞をおいて甲板に出てみると大きな街が見えてくる。この世界で一番技術の発達した中央大陸だ。なんとかAランクになった私達はレベルが上がって3匹目のテイム枠が出来たからね。
それで魔物の一番強いこの大陸で仕事をすることにしたんだよ。報酬も美味しいし。良い子いるといいなー。
港を出るとすぐにマーケットがあった。この街はリゾート地にもなってるから観光客向けのお店が多いみたいだね。
立ち並ぶホテルの間からビーチで遊ぶ人達が見える。小型ボートとかリリアちゃんと乗れば楽しそう。
マーケットのおばちゃんに声をかけられる。
「やぁお嬢ちゃん達。お昼ご飯にこの街の名物マヒマヒを食べて行かないかい?」
ちょうどお腹空いてたし……でも他の店も見てみたいし。迷ってると店の中からいい匂いが。
「リリアちゃん」
「ミズキさん」
さすがリリアちゃん。私と同じ事を考えてるな~?
「「マヒマヒ2つください!」」
テーブルに並ぶのはこの街の名物マヒマヒ。魚料理だった。
フォークを刺すとホロリと身が崩れる。めっちゃ柔らかい。
一口食べてみると意外とあっさりした味。でもジューシーさもあってクセが無い。食べやすいし美味しいし。ん~幸せ……。
お腹がいっぱいになったら早速仕事! 幸い宿はたくさんあったからね。簡単に取る事が出来るし、後で良いかな。
魔物が強いだけあって依頼も難しいのが多い。その中でもあるゴブリン討伐。ほんとどこにでもいるね……。
あっダンジョン攻略の依頼がある。階層も4つだけ。これいいね。
「リリアちゃん。これはどう?」
「サンド! そのまま雑魚は近づけないでね!」
「ワンコロ! ボスの足を狙って!」
地図も貰ったし、マーケットで買い込んだからポーションとかもたっぷり。後はボスを倒せばいいだけだし今日は日帰りでいけそうだね。
ワンコロがボスのアキレス腱を切ったことでボスを後ろに転ばせてくれた。
魔物の回復速度はすごいから起き上がる前に倒しちゃおう。
それから5分くらいでボスを倒すことが出来た。ボスの体が消えたから死んだふりでもないね。
「お疲れ様サンド。帰ろ、リリアちゃん」
「はい! これで金貨1枚ってこの大陸最高ですね!」
うんうん。帰ろうとすると地面が揺れだした。なになに?
やばい。早く逃げないと!
でも逃げる暇もなく地面が割れた。下は真っ暗で何も見えない。あぁ……こんな所で死にたく無いよ。なんでこんな事に……。
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