完 敵の勇者が私に媚薬を飲まされた責任取れと言ってくる

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「大丈夫だよ。山羊達は俺が世話をして元気だ。今日は天気が良いから外に出して今庭の草を食べている。畑も耕し終わって人参の苗を植える予定だったんだよね？ちゃんと植えておいたよ。シーツも洗っておいたし、服もほらっ！！畳んでおいたから」

　窓から外を見ると、山羊達がのほほんと草を食べているのが見えた。畑は耕して盛り土にした部分に、小さな苗が綺麗に並んでいる。自分の今いるベッドも汚れてなくて、私自身の身体も綺麗になっていた。

「アリスゥ、お腹が空いてないか？ご飯も用意してあるから一緒に食べような！！」

　私の家なのにまるで自分の家でもあるかの様に振る舞い、更に自由勝手に食材を使うとは……と勇者に腹が立ったが、いかんせんお腹が空いていたので有り難く食事を頂く事にした。

   温かいパンに野菜スープ。私が作り置きしておいている山羊のチーズも綺麗に並べてあった。

「美味しい……」

「そうか。口に合って良かった！！アリスはもう少し太った方がいいな。しっかり食べてその内さぁ……へへっ俺とお前の元気な子を産んでくれよ！！」

「えっ？」


　勇者は至極ご満悦な表情を見せて笑っていた。