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僕が屋台に向かうと接客していたドラフ兄も串肉の焼く側になり、母と僕が接客する。
1人で1本買う人もいれば、持ち帰りで10本、20本買って帰る人もいてかなり行列が出来ている。父と兄達はみんな必死で焼いているし、母も必死でお客様を接客している様子を見て、僕もゆっくり起きてしまって申し訳ないと反省して無我夢中で手伝った。
接客が忙しかったせいか意外と運命の人の事なんか忘れて接客に集中できた。お昼を過ぎると、お客さんの行列も一旦落ち着いたので、両親と1番上の兄は一旦休憩をする為に屋台を後にした。
そしてドラフ兄と僕とで屋台の店番をしていると、生誕祭の警備にあたってくれている王宮騎士達がゾロゾロと歩いてくる。
王宮騎士達は警備といっても生誕祭のこの日は制服を着ているだけで、毎年国民と一緒に祭りを楽しんでいる。ただ何か起こった時にはすぐ現場で対処できる様に祭りを楽しみながら回っているといった感じだ。
その歩いている騎士達の中でも中心にいる人物は、隊長のロウド様だ。年は30後半、若い頃からモテモテで遊び人だと言われているが、一体誰と結婚するのだろうと皆が興味を持っていたものの、この年になっても独身のまま。それでも年齢を重ねたダンディな渋みのあるカッコ良さを醸し出してずっと人気者だ。
ただ今年はちょっと違う。
彼はとうとうこの生誕祭に自分の股間に現れた運命の相手の股間を曝け出し、堂々と見せつけて歩いているではないか。
1人で1本買う人もいれば、持ち帰りで10本、20本買って帰る人もいてかなり行列が出来ている。父と兄達はみんな必死で焼いているし、母も必死でお客様を接客している様子を見て、僕もゆっくり起きてしまって申し訳ないと反省して無我夢中で手伝った。
接客が忙しかったせいか意外と運命の人の事なんか忘れて接客に集中できた。お昼を過ぎると、お客さんの行列も一旦落ち着いたので、両親と1番上の兄は一旦休憩をする為に屋台を後にした。
そしてドラフ兄と僕とで屋台の店番をしていると、生誕祭の警備にあたってくれている王宮騎士達がゾロゾロと歩いてくる。
王宮騎士達は警備といっても生誕祭のこの日は制服を着ているだけで、毎年国民と一緒に祭りを楽しんでいる。ただ何か起こった時にはすぐ現場で対処できる様に祭りを楽しみながら回っているといった感じだ。
その歩いている騎士達の中でも中心にいる人物は、隊長のロウド様だ。年は30後半、若い頃からモテモテで遊び人だと言われているが、一体誰と結婚するのだろうと皆が興味を持っていたものの、この年になっても独身のまま。それでも年齢を重ねたダンディな渋みのあるカッコ良さを醸し出してずっと人気者だ。
ただ今年はちょっと違う。
彼はとうとうこの生誕祭に自分の股間に現れた運命の相手の股間を曝け出し、堂々と見せつけて歩いているではないか。
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