きのこ狩りツアーに親友と参加した

鈴鈴躊躇

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山登りって少し傾斜がキツくなるだけで登るのが大変だな。今迄はそれでも大きな道しか通って無かったから道も比較的整備されていたけど、少し細い道になるだけで変な所に石は転がっているし、枝がニョキっと出ていて足が引っ掛かりそうになる。ただし毒きのこである天使君がいてくれるお陰なのか、霧が先程よりも薄くて道が見やすいのは良かった。

 天使君は僕より体力がない割にはゆっくりだけど、同じペースを守ってずんずんと登っている。体力がある筈の僕の方が少し息を切らして来た。

「て、天使君!!天使君は体力がない割には結構山登りが上手いんだね!!僕は傾斜がキツいとちょっとシンドイよ。はははっ」

「ああ、俺は体力はないが体重が軽い分、山登りは人間より得意かも知れない。もう少しゆっくり行くか」

 人間より体重が軽い……か。確かに。
 きのこって種類にもよるけど殆ど菌と空気だもんな。
 中にはずっしりと重くて肉厚きのこだってあるけどさ。そうそう、ずっしりと言えば大きくて立派で良い香りが特徴の高級きのこの松茸を思い出してしまった。
 松茸なんかもこのきのこ山にあるって事だ。確か松茸は赤松という松の木の下で土に隠れている事が多く、でも一本見つけるとその周辺には何本も見つける事が出来るって聞いた事がある。



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