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しおりを挟むははは……本当に僕は本当に食べる方のきのこを生でしか食べられないんだと、調理ができなくて残念だとかそのまま鵜呑みにしちゃってさ、何にも知らなかったんだもの。
「ニール、おいどうしたニール!!」
「へっ?あっごめん天使君!!ついつい親友が心配で考え事しちゃってたよ」
僕があまりにボーッとしてたから天使君は心配で声を何度もかけてくれた。でも自分が毒きのこだからか一定の距離を保って、頭皮からでるフケ(彼のきのこ胞子)が僕にかからない様に配慮してくれている所が、僕を殺さないと約束してからの彼のは行動や言動は頼りになっている。
「で、どうする?ヘルスが何処に行ったか全く検討もつかない様ならその場所の方に行ってみる価値はあるかも分からないが、何度もきのこ山にくる人間が同じ場所に行くという事はどういう事かニールは分かっているか?」
「えっどういう事?」
天使君が僕を少し心配した顔付きになって盛大に大きなため息を吐いた。
「あのなぁ……。お前は俺に殺されなくても多分何かうっかりしでかして殺されるか死ぬかもしれないと思う」
「ええっそんな事言うのやめてくれよ!!」
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