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しおりを挟む僕がそう言っても天使君はお腹を抱えて笑ったまま僕の疑問に答えてくれた。
「ニール、逆だよ逆っ!!俺はラッキーだった。お前に誘われなかったら確かにもう少し長く生きられたかもしれない。でも多少長く生きられてどうなるんだ?人間達には毒を持った俺を避けて通られ、1人朽ち果てる可能性があったんだぞ!!俺は自分の子孫を増やす事こそが生きる目的だと思っている。そこをお前に誘われて既に俺の子種を散々振り撒けたんだぞ!!お前には感謝こそすれ謝る必要はない。ありがとなニール!!」
「天使君……」
「さあ残りの人生、まだまだ子作りして俺の自由に生きるさ。お前も協力してくれよ!!」
「ええっ!!ははは……」
そう言った天使君は嬉しそうだった。それに本当に幻想的に白くて綺麗で輝いてみてた。輝いているのは頭皮のフケだけど……。
きのこの命は人間より遥かに短い。その命を精一杯生きている天使君が眩しいと思った。人間の僕は天使君よりも長い寿命があるけれど、ちゃんと精一杯生きているかな。僕はその時不意に、好きになったボルチーニの事が頭に浮かんだ。
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