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「天使君、あっ君の名前を勝手だけどに天使君って呼ばせて貰うね。天使君が僕を殺さないなら一緒に居たいだけ一緒について来て良いよ。あとね……僕が君を誘わなければ……もっと長生き出来たよね?僕が君に迷惑掛けてしまって、僕の方こそ本当に御免なさい」
きのこの命がどれだけのものか分からなかったが、確実に僕のせいで彼が短命になってしまった。謝って許して貰えるか分からないが、今は謝るしか僕には出来ないし、彼の僅かな寿命の間に彼の希望にできるだけ寄り添ってあげるのが僕が誘ってしまった責任だと思った。
「俺が天使君か。ははっ本当にお前はおめでたい奴で俺は好きだぜ。それにお前が俺にごめんなさいだって?ぐっはははー!!」
綺麗な天使君は何を思ったのか突然大きな口を開けて笑い出してしまった。そんな天使君に僕はびっくりしてしまった。人の命……って言っても天使君の場合はきのこだけど、寿命が短くなった事をどうしても笑うなんて状況ではないので困惑してしまう。
「て、天使君……僕は笑えないよ……」
きのこの命がどれだけのものか分からなかったが、確実に僕のせいで彼が短命になってしまった。謝って許して貰えるか分からないが、今は謝るしか僕には出来ないし、彼の僅かな寿命の間に彼の希望にできるだけ寄り添ってあげるのが僕が誘ってしまった責任だと思った。
「俺が天使君か。ははっ本当にお前はおめでたい奴で俺は好きだぜ。それにお前が俺にごめんなさいだって?ぐっはははー!!」
綺麗な天使君は何を思ったのか突然大きな口を開けて笑い出してしまった。そんな天使君に僕はびっくりしてしまった。人の命……って言っても天使君の場合はきのこだけど、寿命が短くなった事をどうしても笑うなんて状況ではないので困惑してしまう。
「て、天使君……僕は笑えないよ……」
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