きのこ狩りツアーに親友と参加した

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   相手を好き過ぎて自分の手に入らないならこの手で殺して永遠を共にしようとか？そんなヤンデレみたいな事するくらい僕の事が好き？ありえない！！だってこの天使君と仲良くもなってないし、これは認めたく無いけど僕にそこまで好きになる要素もないじゃないか！！

「んぐぐ……流石に会ったばかりで、お前に馬鹿だなんて言われたく無い！！それに僕を殺さないのは本当だろうな？一体君は何者なんだ？ちゃんと話してよ！！話を聞いてからじゃないと信じられない！！」

「はいはい。ナイフをしまってっと……ほらっ両手にはもう何も持ってないぞ。あーあ。とにかく俺に近づかなければ殺さないから！！俺はきのこでも毒きのこだ」

「はあっ？毒きのこ！！だって毒きのこって凄く鮮やかな赤いきのこだったりすると思うんだけど……」


　息を整えた天使君は、そのまま近くにあった切り株に勝手に座り込み、自分の事を話しはじめた。

「はあー……赤いきのこだけが毒きのこだったら、そもそも毎年毒きのこを間違えて食べて食中毒になったり、人が死んだりなんかしないだろ。
　お前何にも知らないんだな。この世界にきのこの種類がどれ程あるのか。この国だけでも1万種類はあるんじゃないか？」