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「頼む……俺……そんな体力ねーから。もっとゆっくり歩いてくんね?でないと俺が死ぬわ……ハアハア」
「んへっ?……えっ……っと、君が死ぬ?」
いやいや、僕を殺そうとして追いかけて来てた人が言う言葉じゃないでしょ?っと突っ込みたくなったけど、目の前の天使君は、まだ息ぎれを起こしていて両手にナイフを持ったまままだ起き上がれないでいる。そ、そうだよ。この天使君はナイフ持っているんだもの。逃げるに決まっているじゃないか!!
「だって、僕が手を差し伸べた時に、ナイフで僕を切ろうとしたでしょ?それにナイフを振り回しながら追いかけてさ!!僕を殺す気満々なんだから待てって言われて待てる訳がないでしょ!!」
「分かった分かった!!お前の事は殺さないから!!信じてくれっ!!大体俺に近づかなかったら殺そうと思わなかったし」
「やっぱり僕を殺そうと思ったんじゃないか!!」
「そうだ!!俺はお前が好きだからな!!」
「ええっ?」
「ほらっだってお前って馬鹿だから」
「んなっ……」
落ち着いて休めたのが良かったのか、天使君は話し始めた。そして何も悪びれる様子もなく、僕の事を殺そうとしてたと認めた。それなのに僕の事が好きだと告白する。
謎だ!!どうしたら好きだから殺すって発想になるのか?
「んへっ?……えっ……っと、君が死ぬ?」
いやいや、僕を殺そうとして追いかけて来てた人が言う言葉じゃないでしょ?っと突っ込みたくなったけど、目の前の天使君は、まだ息ぎれを起こしていて両手にナイフを持ったまままだ起き上がれないでいる。そ、そうだよ。この天使君はナイフ持っているんだもの。逃げるに決まっているじゃないか!!
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「分かった分かった!!お前の事は殺さないから!!信じてくれっ!!大体俺に近づかなかったら殺そうと思わなかったし」
「やっぱり僕を殺そうと思ったんじゃないか!!」
「そうだ!!俺はお前が好きだからな!!」
「ええっ?」
「ほらっだってお前って馬鹿だから」
「んなっ……」
落ち着いて休めたのが良かったのか、天使君は話し始めた。そして何も悪びれる様子もなく、僕の事を殺そうとしてたと認めた。それなのに僕の事が好きだと告白する。
謎だ!!どうしたら好きだから殺すって発想になるのか?
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